『5.5畳記』  鴨長葱 著

プチ世捨て人の痛い雑記by人生挫折オンリーの40代改めジジイ屁垂れフリーター

サトウ本

2019-06-09 08:42:03 | 読書
  アーネスト・サトウという幕末に日本に赴任した外交官についての本を読みました(『アーネスト・サトウの生涯』 イアン・C・ラックストン著 雄松堂出版)。幕末物なので佐幕派と倒幕派のせめぎ合いの中で、色々活躍する話なんですが、その本筋とはちょっと離れたところで気になった記述について書いてみたいと思います。




  母国イギリスから王子たちが来日するのですが、内密に日本で刺青を彫っているのですね。現在の英国王室は日本の皇室と比べると、自由奔放に振る舞っている印象がありますが、もう昔からそうだったんだな、と思ってしまう内容ですね。現在の外国人が漢字やアニメキャラのタトゥーを入れるのと同じような感覚なんでしょうか?



  サトウは伊勢物語とか源氏物語とか読んでますね。外交官だから日本文化に興味を持つのは当然かもしれませんが、なかなか凄いなと思います。自分もこの時代にイギリスに住むことになったら、シェークスピアとか読みたくなるんでしょうか?日本に興味があって来日したのですが、やっぱり長くいると母国に帰りたくなるんですね。



  この時代に来日した外国人は日本文化を持ち上げてくれる人も多いですが、サトウは比較的冷静に日本を観察しているなという印象です。日本人は模倣しかできない、官僚精神があるとか。官僚精神があるというのは個人より集団を優先するという意味合いですかね。それにしても、誰にでも打ち負かすことが出来るほど当時の清国はひどい状態だったんでしょうか?アヘン戦争で清国を打ち負かした英国の人間だから言えることだと思いますが…。


  このサトウに限らず来日外国人についての本は自分にとっては興味深いので、これからも図書館で見つけたらまた読みたいと思います。
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