『5.5畳記』  鴨長葱 著

プチ世捨て人の痛い雑記by人生挫折オンリーの40代改めジジイ屁垂れフリーター

お茶目な漫画

2018-09-30 07:02:50 | 漫画・アニメ・ゲーム

  今回は前回の記事の最後に紹介した「お茶にごす。」という漫画について書きたいと思います。この漫画は昔勤めていたアルバイト先の休憩室で読んでいて面白かったのを思い出して、急に手元に置いておきたいと思いついて購入しました。


  内容については中学生の時に無敵だった船橋雅也というヤンキークンが、暴力の世界から逃れて平和な生活を送りたいと願い、そのために茶道を習うことで優しい性格を手に入れようと奮闘する漫画です。初めて読んだ時は茶道とヤンキーという組み合わせがすごく斬新だと思いました。


  実のところ、本人はヤンキーしたいと思っている訳ではなく、顔が極悪過ぎるために他のヤンキー達からすぐ因縁を付けられてしまい、否応なく喧嘩になってしまうことを繰り返してしまうのでした。デビルマークンというあだ名でその界隈では有名になっていました。上記の画像でも、ただ歩いていて目が合っただけで相手が恐怖で顔が引きつってしまっていますね。







  優しい人間になるために彼なりに頑張るものの、空回りしたりして上手くいかないことも多く、その度に思い悩むのですが、茶道部部長の姉崎奈緒美サンに励まされたりして、チャレンジを続けていきます。上記画像のシーンは私が一番好きなシーンの一つです。姉崎サンは作中、これ以上ないような天使キャラに描かれており、雅也クン想い人でもあります。


  この漫画はテーマが「優しさ」ということもあってか、比較的一人で考え込んだり、悩んだりするシーンが多いように思えます。主人公マークンはいつも何かしら考え込んでいますし、上記画像の中の一番下の画像でも、茶道部同学年の浅川夏帆サンも優しさについて考え込んだりしています。


  雅也クンは色々思い悩みながらもレベルアップしていきますが、過去の因縁は中々払拭出来るものではなく、何かと因縁のあったヤンキーたちに絡まれます。そのため天使姉崎サンに迷惑が掛るのを避けるために、姉崎サンと距離を置くことを選択し、姉崎サンは卒業してしまします。


  それでも姉崎サンを忘れられない雅也クンに対して、浅川サンは自分に優しく出来ない人間は人にも優しく出来ないし、最後は周りにしわ寄せがいったとしても自分の思い通りにするべきだと伝えます。そして大学生になっている姉崎サンの元へ走り出します。


  上記画像はその走っているシーンです。この記事の一番目の画像では通行人が恐怖の眼差しを彼に向けているのに対し、上記画像では通行人は彼に対して優しい眼差しを向けています。彼が優しい人間に生まれ変わったことを象徴していると思われます。最後はマークンと姉崎サンは出会いますが、その後どうなったかは具体的には描写されず、文字通りお茶をにごした終わり方になっています。自分としてはいい終わり方だと思います。



  マークンが姉崎サンの元へ駆けていくシーンや終わりのシーンはネット等で有名みたいなので、私個人で面白かったシーンを取り上げたいと思います。



  「回すぜー。」というセリフと、シュッ、シュッという効果音、マークンの手の動きが個人的には何故かジワジワきます、汗。



  浅川サンが独白しながらゴミばさみをカンカンするシーンもジワジワきますね、汗。ゴミばさみを持っているとカンカンしたくなりますよね!?鉄道職員が改札口で切符切りをカンカンしながら、お客さんの通過を待つ時の心境ですよね!?(少なくとも昭和生まれでないと分からないネタです、汗)



  デビルマーン………。作者の西森先生はこのセリフを言わせたくて、主人公のあだ名をデビルマークンにしたに違いない!


  漫画版デビルマンとは真逆のほのぼのとした終わり方をしましたが、デビルマンと併せてこれからも気が向いたら読みたいと思います、汗汗。
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手作り生茶

2018-09-23 12:16:40 | 料理・グルメ



  毎年夏は安上がりな麦茶を飲んで過ごしていますが、今年は水出し緑茶を飲んでいます。以前テレビ番組か何かで緑茶は熱いお湯で淹れると苦味成分のカテキンがよく出て、水出しすると旨味成分のテアニンがよく出ると紹介があったのを記憶していて、キリンの生茶が好きな私としては試してみたいと思っていました。


  でもお湯に比べて水を使用する場合は、茶葉に含まれる成分があまり抽出せず、薄い色で薄い味のお茶になってしまうのではないか?という懸念がありました。それだと大量に水分を補給する夏場においては茶葉について余計な出費を強いられることになり、貧乏暮らしの私にとっては難しいことでした。


  それでも今年はとりあえず試してみようと思って、お茶を水出ししてみました。そうすると案外茶葉の成分がちゃんと抽出することが分かりました。上記の画像の通り、色も味もかなり濃いお茶が出来たりもします。厳密にはお湯出し緑茶よりは抽出率は劣ると思いますが、毎日使用する茶葉を冬場と同じ量に止めれば経済的には大丈夫かなと思いました。


  これなら毎日水出し緑茶を飲んでも大丈夫そうだと思い、今年は麦茶の代わりの水出し緑茶を飲むようにしました。「透き通った。」緑色は見るだけで喉の渇きを癒してくれるような気がします。味もお湯出し緑茶と比べて苦味が少なく、旨味が強いですね。冬場も水出し緑茶を温めて飲んでみたいと思いました。 
 

  八月と比べて暑さは収まりましたが、まだまだ冷たい緑茶が美味しい季節なので、引き続き水出し緑茶を楽しんでいきたいと思います。因みに画像に写っている漫画は最近購入した「お茶にごす。」という漫画です、汗。
 
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アイスぁ~、いーっす  涼しくなりました……?

2018-09-16 19:19:18 | 料理・グルメ

  暑い日はついついアイスを食べてしまいますが、今年はエッセルスーパーカップのスイートポテト味を一番食べたような気がします。今年の新商品らしいのですが、近くのスーパーで1個50~60円位で販売されていたのもあって、沢山食べてしまいました。一日5個位食べた日もありましたし、50~60個は食べたかなぁ、汗。


  芋系アイスは埼玉県の川越に行った時に薩摩芋ソフトクリームを食べたのが初めてだと思います。川越は江戸時代の蔵などの古い町並みが残っていて小江戸とも言われていますが、薩摩芋の生産地としても有名で色々薩摩芋のお菓子が売っていましたが、ソフトクリームがかなり美味しかったのを覚えています。だから、今回の新商品を見た時は即買いしてしまいました。やっぱり薩摩芋のコクがとてもいいですね。



  35℃を超えるような酷暑の時はさっぱりしたガリガリ君等の氷菓を食べましたが、ある日、「自分でカキ氷を作ったほうが安上がりになるのではないか?」と考えて、ホームセンターでカキ氷製造機(手動)を購入して、時間の余裕のある休日は自分でカキ氷を作って食べました。


  製造機は1500円程度で安いと思いましたが、ガリガリ君が一個40円とか50円で売っていたので、元を取るのは結構時間がかかりそうです。それでも、仕事からリタイアしてからの極貧生活に備えての投資と考えておきたいと思います。


  来年以降も暑い日の夏が訪れると思いますが、またアイスやカキ氷でも食べて乗りきりたいですね。
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冷やしチキンラーメン

2018-09-09 09:42:08 | 料理・グルメ

  以前テレビで節約の達人について放映していたのを見ていたら、その達人はカップラーメンに水を入れて冷蔵庫で半日とか一晩おいてから食べて、ガス代を節約していると話していました。


  この番組では節約目的でしたが、これは夏の暑い時期に食べるのに良いと思いました。袋麺については麺を茹でたあと水でしめて冷やしラーメンを作っていましたが、カップラーメンも冷やしで食べれると嬉しくなりました。


  カップラーメンは割高なので、袋麺だけどカップラーメンのようにお湯を掛けただけで食べられるチキンラーメンで試してみました。丼にチキンラーメンを入れて水を注ぎ、一、二時間程おいた後に仕上げで氷を入れて食しました。番組では半日とか一晩でしたが、それだと私にとっては柔らかくなり過ぎるなので、一、二時間程度にしました。丁度いい硬さの麺になりました。


  冷たくてとても旨かったですね。食べている時に汗が出てこないのが一番いいです。来年以降も暑い時期はこのやり方で、カップラーメンやチキンラーメンを食べていきたいと思います。
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せごどんどんなひと

2018-09-02 07:00:02 | 読書
  今年の大河ドラマは「西郷どん」(せごどん)です。私はドラマを見る習慣がないので、1クールどころではない放映期間が1年間の大河ドラマなんかは勿論見ないのですが、私がよく読む外国人日本滞在記は幕末付近が多いですし、私個人が薩摩藩の下級武士が修練していた薬丸自顕流剣術の真似事を独学で行っていたもともあり、今回改めて西郷隆盛の本を読んでみました。



  読んだ本は信奉派の本と懐疑派の本です。信奉派の本は『[新訳]南洲翁遺訓:松浦光修著:PHP研究所』で、懐疑派の本は『西郷隆盛伝説の虚実:安藤優一郎著:日本経済新聞出版社』です。



「西郷さあの性格」
  
  信奉派は言わずもがな、「敬天愛人」に代表されるごとく、その人柄を絶賛しています。それに対して懐疑派は、

と紹介しています。この言動は「敬天愛人」と程遠いですが、若気の至りなんでしょうか?よく知られる度量が広くて鷹揚な性格ではなく、自分と意見が異なる人間に対してはとことん憎むとしています。


  また、西郷さあは狭量なだけでなく、人から信奉される人間でもあったようです。特に目下の人間から信奉されたみたいですね。





「江戸テロ・赤報隊」

  西郷さあについて私が一番気になる事柄です。幕府を武力で倒すことを考えていた西郷さあですが、それを先読みした徳川慶喜がいち早く大政奉還してしまい、倒そうとした幕府そのものが消滅していまいます。このままだと天皇を頂点とした新政府に旧幕府側の人間が残ってしまう恐れがありました。


  そこで薩摩藩は浪人とか今でいうチンピラとか等で構成された集団に江戸で強盗とか放火とかのテロを行わせ、堪忍袋の緒が切れた幕府が、庄内藩に命じて江戸の薩摩藩邸を焼き討ちさせ、これがきっかけで戊辰戦争が勃発ました。


  このテロ集団は赤報隊として組織され、東進する倒幕軍の最前線で、新政府が発足した際の年貢半減令を宣伝して回ったのですが、そんな余裕が新政府にある訳もなく、赤報隊隊士達は最期は偽官軍として新政府により処刑されてしまいます。


  この破壊工作やプロパガンダに西郷さあがどの程度関与したかですが、信奉派は勿論全く関わりがないと説きます。




  著者は西郷さあが関与した証拠がないとしていますが、関与していない証拠も紹介されていません。例えば江戸テロを西郷さあが非難している書簡とかです。とは言っても確かに西郷さあが江戸テロの指揮者だったら、戊辰戦争後に庄内藩士が西郷さあを慕うということは考えにくいかもしれません。

  懐疑派はどうでしょうか?




  江戸テロへの西郷さあの関与に関しての直接の記述は見当たりませんが、年貢半減令は支持しているとしています。それを手の平を返したように偽官軍として処刑してしまったのは、西郷さあが処刑を直接指示していないとしても何とも後味が悪い感じがします。


  江戸テロの動機として大政奉還後に旧幕府を攻撃する大義名分が必要だった倒幕派が旧幕府側に先に手を出させたかったというのは説得力があると思うので、倒幕派の西郷さあが直接指示した可能性はあると思います。直接関与していないとしても、非は薩摩側にあるのだから、テロの実行犯を処罰して旧幕府に謝罪するのが筋だと思いますが、逆切れして武力攻撃しています。これだけを見ると明治維新は佐幕派と倒幕派の権力闘争で倒幕派が勝利したクーデターと映ります。江戸テロに関しては、もし私個人が庄内藩士だったとしたら、西郷さあが直接関与していなかったとしても、責任者なのだから戊辰戦争で寛大な処置をしてくれたといっても、西郷さあを慕うことは出来ないだろうと思います。これらを読む限り、私個人の目からは庄内藩士はかなりのお人よしに見えてしまいます。


  これらの書籍を読むと、西郷さあは薩摩藩から尊王仲間の僧侶の殺害を命じられても見捨てることが出来ずに心中を図ったり、長州藩征伐や江戸攻撃を未然に交渉によって防いだり、降伏した庄内藩に寛大な処置を行い、敵側だった庄内藩士に慕われたり、明治初期の政府の腐敗を嘆いたりと繊細で理想主義的な部分も持ち合わせている面を感じます。
  それとは逆に、自分と意見の合わない人間を憎む、江戸テロへの関与の疑い及び赤報隊への手の平を返した扱いをした疑いがある、薩摩側に非がある江戸テロを理由に幕府に武力攻撃を仕掛けるといった汚い仕事をしたマキャベリストとしての面も感じます。私個人の見方としてはどちらも西郷さあの側面で、彼なりの理想を持ってはいたが、現実な判断と行動をして、時には汚いことも行った清濁併せ持った人間だったと思います。色んな見方があると思いますが、西郷さあが日本の歴史の中で傑出した人物には変わりないと思います。


  彼がその理想を語って、聞き手のの庄内藩士によって書きとめられたのが南洲翁遺訓なのではないでしょうか?代表的な言葉として「敬天愛人」がありますが、前述の書籍を読んでみると「敬天愛人」というよりも「敬天愛国」と言った方がより正確なように感じられました。つまり、西郷さあは日本国を守るために、私心を排して全力を尽くして自分の命を落とすことも厭わなかった。征韓論(信奉者にとっては遣韓論)が勃発した際も、自分が朝鮮に交渉に出かけ、もし殺されたら戦争をしたらいいとまで言ったらしいです。
  しかし、同じ行動を他の人もとって当然と考えたように思えてしまいます。つまり日本国を守るためにはある程度の犠牲ややむを得ないという考えを持っていて、それがために江戸テロや赤報隊の処刑といった事件も発生したのではないでしょうか?彼にとってはテロの標的になった江戸市民や赤報隊も最終的には日本国を守るための尊い犠牲だったのかもしれません。倒幕を成し遂げたのも日本国を守るのは徳川幕府では無理だ、倒幕して自分達が諸外国から日本国を守るしかないということでしょうか?


  西郷さあの力もあって、明治維新が行われたましたが、所謂討幕派といわれる藩内にも公武合体派という幕府と協力して日本国を守っていこうとした人達がいました。

  仮に倒幕派の藩が公武合体派に転換して倒幕が行われなかったらどうなっていたでしょうか?個人的には外国からの脅威には何とか対処出来ていたと思います。小栗忠順というアメリカから賞賛された傑物もいたし、榎本武揚をはじめとして近代的な軍隊もある程度育っていました。薬丸自顕流の達人の中村半次郎に暗殺されてしまいましたが、赤松小三郎という上田藩士も江戸時代に議会政治を提言するなどなかなかの人物だったようです。旧大名の寄せ集めの政府で、中央集権国家でないという懸念が有りますが、近代国家である諸外国の実情をもっと知るようになったら、日本も中央集権国家でないと諸外国に対抗できないという意識は芽生えていくと思います。中央集権国家に移行する過程では西南戦争のような内乱も起きる可能性はあると思います。そうなると現在はどんな国になってるのでしょうか?チョンマゲ姿でスマホをいじる〇魂のような社会になっているのでしょうか?汗


  因みに西郷さあは児孫に田んぼを残したようです。美田か醜田かはわかりませんが、汗。

『西郷家の人びと:原口泉著:角川書店』

  
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