新聞にエルサレムで戦闘が発生したとの記事を目にしました。宗教対立や土地利権、歴史的確執などが複雑に絡んで、いつ平穏無事な日常が戻ってくるのか分からない感じです。パレスチナの問題に目を向けたきっかけは、古武道の先生が会員向け機関紙で、ユダヤ人の悪口を言っていたので、不思議に思ってユダヤ人の本を色々読んだことです。その中で、過去のブログで紹介した広瀬隆氏の「赤い楯」なども読みました。
正確にはよく覚えていないですが、もともとパレスチナはユダヤ人が住んでいて、ローマ帝国かどこかに侵略されて、パレスチナを追われて、バラバラになり、第二次世界大戦のユダヤ人迫害で、ユダヤ人国家を作る必要に迫られて終戦後にイスラエル建国がなされたというのがざっくりした流れだったかと思います。赤楯家も建国に資金など色々援助したようです。ユダヤ人がイスラエルを建国したのは聖書に記載された離散したユダヤ人がまたパレスチナに戻ってくるという預言にしたがったためだとか。ユダヤ人がバラバラになってから、ずっと住んでいたパレスチナ人からすれば迷惑な話ですが、ユダヤ人がヨーロッパ等で迫害されなければ、パレスチナに戻らなければと切羽詰まることもなかったでしょうから難しいところです。
数年前に、イスラエルとパレスチナの女子高生を日本に呼んで交流させるという日本の団体の存在を知ったので、今まで何回か寄付をしました。交流を通して、わだかまりが徐々に薄れて、相手も同じ人間なんだと実感出来たというような感想が、寄付のお礼に届けられた広報誌に載っていました。こういう人たちは国に戻れば穏健派という立場になると思います。こういう穏健派が増えてくれればいいと思います。今回の新聞では強硬派同士が争っているということになるのでしょうか?「流血を厭うものはそれを厭わないものに必ず征服される」というクラウゼヴィッツの言葉が未だにいきていることが悲しいですね。
パレスチナやシリア、ウクライナ、メキシコなど世界で巻き起こる暴力の連鎖をみるとデビルマンのセリフが思い出されます。
暴力の原因の一因として、アジテーターとそれに煽られる民衆ということがあると思いますが、もし日本でアジテーターが出現しても煽られないようにしたいものです。
ヤフーのトピックで、月面で使用された時計がオークションで2億円で落札されたと紹介されていました。写真をよく見るとNASA公式時計であるオメガの時計でなく、ブローバの時計でした。ブローバはゼンマイ式からクォーツ式への過渡期で音叉を用いたアキュトロンという時計で有名です。月面時計ではオメガのスピードマスタープロフェッショナルが有名です。手巻きでストップウォッチ機能付き。初めて月面に到着したアポロ11号はもちろん、途中で宇宙船が故障した13号では大気圏突入角度を手動でジェット噴射で調整する際の秒読みに使われて、宇宙飛行士の命を救いました。映画アポロ13号ではスピマスへのリスペクトなのか、スピマスを付けた腕を映すカットがありました。個人的には時計をアップにして欲しかったです。スピマスは安倍首相も持っているらしいです。漫画家の松本零士が若い頃スピマスを買いたかったけど、高かったので、ブライトリングのナビタイマーを買ったという逸話も。