『5.5畳記』  鴨長葱 著

プチ世捨て人の痛い雑記by人生挫折オンリーの40代改めジジイ屁垂れフリーター

墺太利人 イン 明治日本

2018-10-28 08:11:01 | 読書
  明治時代に来日したオーストリアの美術研究家の日記を図書館で借りて読みました。『明治日本印象記―オーストリア人の見た百年前の日本』(アドルフ・フィッシャー著・講談社)という本です。




  美術研究家の眼から日本について記述していますね。単純に和室に油絵を飾ると違和感があると思いますが、さらに突っ込んだ視点で述べられていて、言われてみるとそうかもしれないなぁと思います。



  外国人の日本滞在記では日本人のモラルを賞賛していることが多いですが、この本ではそうではない側面も書かれています。海千山千のヨーロッパ人
があわれなのろまに見えるなんて、どんだけ狡猾なんだと思います。


  一番面白かったのが、小説を読んでいるような著者と知人のやりとりですね。日本人女性と西洋女性について議論をしている訳ですが、このような記述は他の日本人滞在記ではあまり見掛けないので読み応えがありました。






  従順な日本女性、自己中心的で自己主張の激しい西洋女性、どちらの女性も非難の対象とされてしまってますね。どちらも両極端といった感じです。過ぎたるは及ばざるがごとしということわざがありますが、ちょうど中間あたりの女性がバランスがとれていていいのかもしれませんね。


  どちらかいいかと言われれば、個人的には日本人女性の方がいいですね。著者は日本人女性は従順で人形のようだと批判していますが、自分の意見を言うように促していけば徐々に自己主張するようになると思います。逆に自己主張の激しい西洋女性を男性をたてる女性にするのはかなり難しいのではないでしょうか?まあプチ世捨て人がこんなことを言っても仕方ないですが…、汗。


  今回は小説のようなやりとりが面白かった本でした。また、外国人の日本滞在記を見つけたら読んでみたいと思います

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