債券格付け会社ムーディーズ日本債格下げす

世界には債券格付けを行う会社がごまんと居るが、中でも権威あるのが
米国のスタンダードアンドプアーズ社と、ムーディーズ社が抜きん出て
居ます。

世界で余りこの二社を別扱いするので色々問題を起こして居るが矢張り
この二社の債券格付けは不動の地位にある様だ。

この二社が日本の国債に下した格付けは可成り厳しいものが有ります。

まずＳ＆Ｐ社、今年２月に２００２年４月以降初めて「ＡＡ」から
「ＡＡー」に格下げしました。
是は東北地方大震災前の事です。

今回ムーディーーズ社が日本は過去５年間首相が次々に替わり一貫した
政策がなされてないとの理由で２００２年５月以来「Ａa２」から「Ａa３」
に日本国債の格下げを発表しました。
これは震災後行われた初めての日本国債の格下げです。

現在両社がどの様な債券の格付けを行って居るか調べて見たいと思います。

スタンダードアンドプアーズ社

ＡＡＡ(トリプルＡ)　 英仏独等で先般米国がここから格下げになった。
ＡＡ＋(ダブルＡプラス) 米・ニュージランド
ＡＡ　（ダブルＡフラット）　スペイン
ＡＡー(ダブルＡマイナス）　　日本。中国・サウジアラビア
Ａ＋　（シングルＡプラス）　イタリア
Ａ　　（シングルＡフラット）
Ａー　（シングルＡマイナス）ポルトガル

因みにギリシアはＢＢ＋(ダブルＢプラス)です。

ムーディーーズ社

Ａaa 　　　米英豪等
Ａa１　　　　ベルギィー
Ａa２　　　　イタリア・スペイン
Ａa３　　　日本・中国・サウジアラビア　
Ａ１　　　　韓国

両社とも２１段階にランク付けを行い証券会社等から手数料をとって運営されます。

となって居るが今回の日本債券の格付けが１ランク下げられたのは、日本の政治
が信用にならない事を世界に広くアッピールしたもので、是で米国の財政不安
以上に日本の財政不安が鮮明に出て来た。

最早国民貯蓄が１０００兆円有るからとか海外資産が５００兆有るから何て言って
居る時ではない。

速やかに日本の政局を安定させるため強力な政権の誕生が望まれます。

何時世界のハゲタカが日本の債券にカラ売りを仕掛けて来るか判りません。

今の状態では食い尽くされるままになる可能性があります。
一刻も早く健全な財政再建の道順を示さねばなならないのでは・・・