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日々好日

さて今日のニュースは

ジャパンシンドローム

2011-01-11 08:42:09 | Weblog
先日NHKでジャパンシンドロームを取り上げて居ました。

そもそも「ジャパンシンドローム」が注目されだしたのは、米国の著名な学者「レスター ブラウン」氏が言い出した事です。

世界が初めて経験する20世紀の工業立国が生み出した負の遺産の典型的なパターンとして
学問的研究発表したものです。

ドイツを始め先進国では是を学問として取り上げて、研究しながら日本がどう対処するのか注目して居ると言う。

日本はまたまた世界のモルモットになってしまいました。

是まで日本は明治維新後世界に類を見ない発展をし世界を驚かせました。

そして世界初の被爆国、完璧な程破壊尽くされた日本、そこからはい上がり世界第2位の
経済大国になりました。

是も世界の七不思議に挙げられる様な驚異的出来事です。

その為に起きた公害国として世界一の不名誉な事も日本の技術力で克服し工業国の物作り
日本を確立しました。

その間に生じた色々の歪みが「ジヤパンシンドローム」と呼ばれるものです。

日本はかって農業主体の國で人口過密国でもありました。
処が工業立国を急ぐ余り生産を重視し農業を軽視して工業に重点を置きました。
農村から都会へ労働力が移動し都市中心に動き出した。
農村は過疎と高齢化進み食糧自給率が落ち食糧の大半は外国の輸入に頼る様になった。

現在の食糧自給率は30%すら切ったのではと言われる程で何処の外国の例も無い様な
最悪の状況です。

企業はひたすら利益追求で不要な物は切って行く方針です。
そのため日本の年功序列終身雇用が崩れ容赦なくリストラが進み、コスト削減で企業は外国に逃げ出して行きます。

雇用がなくなり結婚が遅れ少子化が益々進み16歳から65歳の労働人口の急激な減少
高齢化とともの世界でも類をみない老人王国が誕生しつつあります。

今年の成人者数は日本で124万人でした。
戦後団塊の世代と言われる人達が成人した時は250万以上がいて日本の経済大国の礎と
なりました。

その半分しか今年は成人しませんでした。
しかも就職氷河期と言われ職を獲得する事は至難の事とさえ言われる今日です。

これから20年先30年先は恐らく成人数は100万を割る事は間違いない事です。

日本は40年先2050年頃が人口が1億人を割り恐らく高齢者がその大半を占めるのでは
と悲観的予想をする学者も出てきたと言う。

現在でも74歳までの前期高齢者が1403万人75歳以上の後期高齢者が1157万人
総計2530万人で今後団塊の世代の人達が一斉に高齢化して益々高齢化は進むものと
予測されます。

この様な日本で起きて居る急激な少子化と高齢化によって引き起こされる、労働人口の
減少や生産性の低下社会不安と閉塞感を、レスターブラウン氏はジャパンシンドロームと
名付けこの傾向が工業化によって発展した國に拡大して行くと懸念を示しています。

是をどう日本が克服して新しい國ずくりをするか大変注目して居ると言う。

食糧や水や資源の問題それに環境問題どれ一つとして欠かせない重要な問題です。

水は別にしても食糧や資源は外国から資源を輸入し加工し輸出で稼いで買う方式でした。

因みに今中国は日本の豊富な水に目をつけて盛んに水源を買い漁って居るとも言われ今後
水問題も大変重要な問題になる可能性があります。

外国の労働力を入れて是までの生産力を維持するのか、それとも小さく纏まって、細々と
生きていくのか?

そう言った意味では6月に政府が出すTPPの結論が大変注目されます。

現在日本の行動は世界中から大変注目を浴びて居ると言っても過言では無い様です。