絵話塾だより

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2015年10月4日(日)絵本ゆっくりコース・高畠那生 先生の授業内容

2015-10-05 14:03:13 | 絵本ゆっくり塾
絵本ゆっくりコースは、高畠那生 先生の初回授業です。
「皆さん、初めまして!高畠です」
高畠先生は、皆さんと同じように絵本教室に通われて
コンペで入賞された後プロになられた作家さんです。
デビューされて10年、これまでに40冊の絵本を出版されました。

今までに作られた作品から最新刊に至るまで様々な制作エピソードをお話いただきました。

『チーター大セール』は、作絵どちらも担当された初期作品です。
元々は意外にも「鳥」が主人公だったそう。
鳥が自分の羽を一枚ずつ売り、最後に丸裸になる鳥肌シーンを描きたくて編集者へ見せたところ
かわいそうなのでは?との意見で、模様のある動物を探して今の形になったそうです。
タイトルは「チーター」と「大セール」というインパクトがあって引っかかりのある
普通ならつながらないであろう組み合わせを考えられました。


先生の絵本作りの核となるのは「描きたいシーン」があるということ。
ストーリーから考えるよりも描きたいものを描いてそこから前後を広げていく。
予測できない展開を作ることができるやり方です。しかし、やりたい放題するのではなく
読み手が納得できるようにも考えて作ります。
例えば『でっこりぼっこり』という作品は大きいものを描きたくて生まれた作品です。


また、絵本は文字数が多いと、そちらに目を奪われて絵をあまり見てもらえない。
だったら文字数を減らして絵をじっくり見てもらおう!と生まれたのが
最新作『みて!』です。(絵本館出版/作絵 高畠那生)
絵本は絵と文章併せてひとつなので、絵をもっと見てほしい。
描き手も文章だけに頼らず絵にもしっかりと情報を持たせる。




読者に伝えたいメッセージや意味を持たせて絵本を作っているのではなく、楽しく読んでもらえることが何より一番嬉しいそうです。

そして、お話の中で、どちらが悪い・良いという敵・味方を作らないように偏らないよう中立にいる絵本を目指して作っているとのこと。
自由に絵本を楽しんで読んでほしいと話されていました。



後半は実際に目の前で絵を描いて下さいました。
描く順番、筆の運び方、色の混ぜ方まで、じっくりと見せていただきました。
ありがとうございました!
次回は12月20日です。
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