絵話塾だより

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2016年12月4日(日)絵本レベルアップコース・高科正信先生の授業内容

2016-12-07 11:39:27 | 絵本研究科
絵本レベルアップコースは高科正信先生の3回目です。

授業の前に先生からお知らせです。
福音館書店から出ている『こどものとも』の来年10月号に、
高科先生が文章を書かれた作品が出るそうです。
『はしをわたってしらないまちへ』です。楽しみですね!




前回は「あそぶ絵本」の「言葉」について学びまして、今回は「あそぶ絵本」の「絵」についてです。



本日紹介された絵本です。

・けんちゃんのおばけ 文:灰谷健次郎/絵:長谷川集平/旺文社
・にこちゃん 作:南くうくう/アリス館
・みみずのおっさん 作:長新太/童心社
・あたごの浦(讃岐の昔話)再話:脇和子/絵:大道あや/福音館
・おふろやさん 作:西村繁男/福音館
・やまのかぜ 作:木葉井悦子/架空社
・せんひくよろこび 作:片山健/福音館

『にこちゃん』は南くうくうという作家が描かれました。
全てガラス絵で、ガラスの裏から一発勝負で描くのだそうです。
そしてこの作家の作品には必ず「桃」が出てきます。幸せに溢れた絵本です。

『あたごの浦』は大道あやが描いています。
大道あやは、60歳で初めて絵を描きました。身内に丸木俊、丸木位里、丸木スマという世界的に有名な画家がいたため、自分は絵を描かないと思っていたそうです。
独学で誰にも習わずに絵を描き始められました。とても力強く大道さんでなければ描けない絵を描かれています。

『おふろやさん』の西村繁男のこの絵本は、言葉は扉の部分のみです。
あとは全て絵のみです。全体から細部まで絵であそぶことを自分の絵のスタイルとされています。
見ているだけで、登場人物達の声が聞こえてきそうです。

『やまのかぜ』は木葉井悦子です。生命力に溢れた大らかな絵を描く作家です。
絵本を作ることを幸せに思って描かれているように感じます。
荒井良二さんやスズキコージさんからも姉さん、と呼ばれ親しく交流があったそうです。

このように、絵で様々に語る絵本を紹介いただきました。
今回も知らなかった作家や絵本があったのでは。
どの作品も、絵本を描く喜びに満ちていましたね。

次回来年1/29は「つくる絵本」をテーマにお話しいただきます。
課題が出ています。
タイトル「わたしのすすめる一冊の絵本」
 誰かにこの絵本はこんなに面白いですよという推薦文を書いて下さい。(絵本の選択は自由です)
 ただ、良かった…ではなく整理してその絵本を見つめて書くこと。
締切は、1/22の木村先生の授業で、教室で集めます。

先生がいつも文章を書かれる時に気を付けておられることは、
・句読点に気を付けて、声に出して読む
・同じ文の中で同じ言い回しは使わない
・同じ言い方でも別の言い方はないか、どちらが適しているか考える
以上です。

次の課題も頑張って仕上げられるよう励んで下さいね。




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