絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2023年8月27日(日) 絵本レベルアップクラス ・高畠純さんの授業内容

2023-10-19 19:39:52 | 絵本レベルアップ

本日の授業は高畠純さんです。

授業の前に公募展「日産 童話と絵本のグランプリ」の紹介です。

今年で40年を迎えるこのコンペは、大賞を受賞しましたら必ず出版されます。今回は高畠純さんも審査員の一人として参加しています。一度挑戦してみてはいかがですか。詳しくはチラシをご覧ください。

文章を読んで絵を描く では授業を始めましょう。今日は絵本のテキストだけを見て、絵をつけていきます。
文章は糸井重里さんの『トイレをたすけた  さるこ』と内田麟太郎さんの『ワニぼうの かいすいよく』です。

絵本『トイレをたすけた  さるこ』と『ワニぼうの かいすいよく』の紹介

 

まず高畠さんが文章を朗読しますので、皆さんは聞きながら絵をイメージしてください。 皆さんに渡しましたテキストのなかから、絵にしやすいと思ったものを4つ選んでラフを描いていきましょう!

さあ、どんな絵ができたかな。
楽しみですね。

 


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2023年7月23日(日) 絵本レベルアップクラス・松田素子さんの授業内容

2023-10-19 19:26:39 | 絵本レベルアップ

ブログにアップするのが遅れました!すみません。

本日の授業は、まず写真絵本の紹介です。

絵本は絵だけではなく、写真をメインにしたものもたくさん出版されています。

松田素子さんが持ってこられた写真絵本を紹介します。

次の松田さんの授業は9月3日で、この日に皆さん写真絵本を作って持ってきてください。

「日々の暮らしを写真絵本にする」 絵は描かずに写真を撮ってプリントアウトをして、それをクリアファイルに入れるか、簡単に製本して絵本にします。もちろん文章も入れてください。 写真はスマホで撮ってもOKで、ページ数は何ページでも構いません。 難しく考えないで気楽に取り組んでください。 ドラマティックな内容でなくても、日々の生活のなかを丁寧に観察すれば絵本になる素材が一杯あります。

例えば、 ・目玉焼きを作る手順を絵本にする。 ・花が咲くまでを観察して絵本にする。 ・雲を観察して、色々な形の雲を写真に撮り、これはクロワッサン、ネコの顔、などの  文章をつける。 ・色々な形の葉を写真に撮り、葉には実に様々な色や形がある。 ・砂も様々な色や大きさがあるので、それに文章をつける。 等々。

後半の授業は生徒さんが持ってきましたダミーの講評です。さあ楽しみですね!


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2023年10月18日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2023-10-19 17:16:46 | 絵本わくわく塾

児童文学作家の高科正信先生の初回の授業は「絵本をひらく・そのハードル」がテーマでした。

高科先生の授業は毎回テーマを決めて、そのテーマに合った絵本を紹介されます。

 

初めに高科先生からお知らせがあります。

福音館書店の月刊絵本こどものとも12月号で、『プレゼントはひとつ』高科正信 文 コマツシンヤ 絵 が出版されます。

コマツシンヤさんは漫画家でもあるので、描写が細かくて圧巻です。

コマツシンヤさんのイラストで、どんどん絵本の世界に入り込んで楽しめそうです。

ぜひ、お手に取ってご覧くださいね。

 

「絵本作家になりたい。絵本について学びたいと思う方は、これからたくさんの本を読んでください」と高科先生は、初めにお話しされました。

 

絵本とは?という問いについて考えてみました。

・絵があって文章がある

・幼い子どもが読む

・ページをめくって読む

・読み聞かせるもの

・親子で読める

 

映画評論家の川本三郎は「絵本というのは、今ここではない場所へ、読者を連れて行ってくれるものだ」と伝えていたそうです。

 

初回は「絵本をひらく」がテーマですので、

絵本作家が影響を受けた絵本を、初めに紹介します。

 

1967年にアメリカから、レオ・レオニが『あおくんときいろちゃん』を出版しました。

孫のために色紙をちぎって作った絵本だったそう。

ベトナム戦争で、アメリカでは黒人や貧困民の若い男性が戦争にかり出されました。

『あおくんときいろちゃん』は、戦争が終わって傷ついて帰ってきた若者たちの中で「別々ではなく一緒に仲良くなろう」という思いを持つ人々から、支持を受け大ヒットしたそうです。

そして「僕と一緒に緑になろうよ」とプロポーズする若者が増えたとか。

 

美大生だった田島征三が『あおくんときいろちゃん』を読んで、「絵本はすごい!」と思い、初めての絵本『しばてん』を1971年に出版しました。

テーマが重くて泥絵の具で描いた絵は批判を受けていたが、幼稚園で読み聞かせたところ、幼児からは「太郎ちゃんがかわいそう」「私、太郎ちゃんと結婚する!」と言って、反響があったのだそう。

 

『あおくんときいろちゃん』『しばてん』を読んで影響を受けた長谷川集平が1976年に『はせがわくんきらいや』でデビューします。

作家には、これを書かないといけないというテーマがあります。

田島征三や長谷川集平のように、デビュー作で書く人もいれば、時間が経ってから書く人、書かないで心の中に留めておく人もいます。

 

1967年に出版された『あおくんときいろちゃん』が、絵本の自由さを表現し、その影響を受けた田島征三や長谷川集平たちが絵本のハードルを高くしました。

 

絵本のハードルは高いのかと感じるでしょうが、ハードルが低い絵本もたくさんあります。

『ごろごろにゃーん』    長新太   1984年(福音館書店)

『1まいのがようし』    長坂真護  2022年(あかね書房)

 

「いろんな絵本があります。絵本のハードルはそんなに高くないので、どんどん書いてほしい」

「読み手は、好きに読む権利があります。自分に一番近づけて読むので、読み手によって感じるものが違います。作者は、出版したら自分の手から離れてしまうと思ってください」

と、高科先生はおっしゃっていました。

本日紹介した絵本

 

今日は初回ですので、原稿用紙の書き方を説明していただきました。

・題名は二行目の三マスあける

・作者名は四行目の下

・書き出しは六行目の一マスあける

 

【課題】

絵本のテキストを書く

1~15の見開きの文章です。

テーマ「せんをひく」で、お話を考えてください。

文章だけですので、絵を描く人は別にいると考え、第三者が読んで分かるように書いてください。

 

11月29日(水)提出

 

次回は「ここ」の絵本がテーマです。

 


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