野の花語り

野山歩きで出会った野の花や昆虫たちとおしゃべりしながら時々道草も・・。

里山の蝶たち

2006-08-31 17:47:12 | 昆虫

コミスジ

コミスジは比較的、葉などによく止まってくれるので撮り易い蝶です。♪
林縁などで飛んでいる時は止まるのを待ってゆっくり撮るのが秘訣ですね。
藪の中に入り込んだらお手上げ。


カラスアゲハ

山道の水の染み出したところで、時々カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、アオスジアゲハ、等が集団で吸水しているところに出会う事があります。
でも写真に撮るのはなかなか難しい。


キチョウ

アキノタムラソウを掴んでいる足と頭の触覚が可愛いでしょう。


ヒメキマダラセセリ

小くてすばしこい蝶です。
蝶の事を知らない頃は蛾だと思っていました。


スジグロシロチョウ ?

変な飛び方をする蝶が目の前を飛んでいきました。
比較的大きな蝶だと思ってよく見ると2匹が重なっていました。

僅かな心遣い

2006-08-30 18:39:00 | 想う事
     

老人保健施設で時々お会いするご老人は奥様を見舞われる為、今日も階段を一歩一歩上がって来られました。
以前、「エレベーターをお使いになったら如何ですか?」とお勧めしたら”一般の方は階段をご利用ください。”と書かれた貼紙を指差され「使用してはいけないらしいので・・・」と足を引きずりながら階段の方へ歩いていかれました。

私達の親の年代の方達は守るべき事はきちっと守る習慣がついています。
もし貼紙に”足のご不自由な方や健康に問題のある方はどうぞお使いください。”と書き足されていたならば、ご老人もきっとエレベーターを利用されていた事でしょう。
僅かな心遣いの足りなさや想像力の足りなさがご老人に大きな負担を強いているのです。

母を見舞った帰り道は遠回りして、海の向こうに見える九州の山並みを眺めながら海岸線の道を走ります。
今の時季は太陽の沈む時と重なります。

男岳

2006-08-28 19:59:40 | 野の花

キツネノマゴ キツネノマゴ科

県央部にある男岳は車で1時間20分かかります。
仕事の合間に行くには時間的にきついものがありますが手早く段取りをつけて向かいました。


ウド ウコギ科

新芽を天麩羅にして食べたのはついこの間の様な気がしますが、もうこんな花が咲いています。


ミソハギ ミソハギ科

ミソハギがまだ咲き残っています。


ツルリンドウ リンドウ科

ツルリンドウの花が咲いていました。♪
夏の花が咲き残り、秋の花が咲き始める、季節は動いていますね。


ガンクビソウ キク科

目まぐるしく変る不安定な天気の中で、雨にも遭わず今日も楽しい観察行でした。

石柱渓

2006-08-27 19:29:02 | 野の花
    

ふと思い立ち石柱渓に行ってきました。♪

石柱渓は全長2km、石英斑岩結晶による不等辺5角形の石柱をなすところから石柱渓と名づけられ国の名勝、天然記念物に指定されています。

夏休みの日曜日とあって駐車場に戻って来た時は、ほぼ満車状態。
目的の一つである冬虫夏草はツクツクホウシタケを数個見ただけでやや不完全燃焼・・・次は何処に行こうかと思案の結果、山道ドライブをする事に。


ナツズイセン ヒガンバナ科


ヌスビトハギ マメ科

こんなに可憐な花なのにヌスビトハギとは可哀想ね。


アメリカイヌホウズキ ナス科

同じ仲間に可哀想な名前のワルナスビがありますね。


サイヨウシャジン キキョウ科


サイヨウシャジン白花

山道ドライブは殆ど車と離合する事はありません。
夢中になって昆虫を追っかけていたらお昼はとうに過ぎていました。
結局、お昼は食べずじまいです。

トンボ達

2006-08-25 17:22:34 | 昆虫

アキアカネ

トンボは比較的撮り易い昆虫ですが絵になるように撮るのは難しいですね。
倒立姿勢もユーモラスでしょう。


ノシメトンボ

トンボはトンボから卒業しようかなと昆虫の本を開くけれど、これがなかなか手強い。


アキアカネ

ナツアカネとアキアカネってどこが違うの?
図鑑とにらめっこしていたら頭が痛くなってきました。


アキアカネ

トンボはみ~んなトンボですまそう~っと。(そうもいかないか・・・ぶつぶつ。)

☆ トンボの同定に悩んでいる海華を見るに見かねて昆虫の師匠(勝手に私がそう
  思っています。)がアカトンボの観察ポイントの図表をFAXして下さいまし
  た。

  観察ポイントは胸の模様、羽の帯の有無及びその位置、足の色、尾の形状等な
  どです。胸の模様は重要な観察ポイントのようですので胸の模様が写っていな
  いと同定が難しくなりますが慣れている人には簡単に見分けられるのでしょう
  ね。

☆ ぶつぶつ、つぶやいていたら昆虫の師匠の花虫とおるさんから答えのコメント
  を頂きました。有難うございました。

ヒメノヤガラとオニノヤガラ

2006-08-23 17:48:07 | 野の花

ヒメノヤガラ ラン科       8月16日 深入山

葉緑素を持たない腐生植物で菌類が分解した腐植土を養分にして生きています。
丁度この時期、花を咲かせる為に地上に出て花茎を伸ばします。
その他の季節は地中で生活しているので、なかなか人目につき難い植物です。
昨年観察したところを探したら半分落ち葉に埋まっているところを見つけました。
かなり痛んでいます。
(山口県のRDBでは絶滅危惧1A類。)


オニノヤガラ ラン科   昨年、7月10日 広島県民の森

昨年、アスパラガスの様な花茎を伸ばしたばかりのものを広島県民の森で見つけた時は何だろうと思っていたところオニノヤガラと分りました。
花が見られなかったのが残念です。
ヒメノヤガラと同じく葉緑素を持たない腐生植物で昨日アップしたツチアケビと同じくナラタケと共生関係にあります。

                     ↓ 共生関係にあるナラタケ

              


実と花

2006-08-22 19:07:11 | つなぎゆく命

コバノフユイチゴ バラ科

フユイチゴは、冬、実を付けますが、コバノフユイチゴは丁度今の時季に赤い実を付けています。フユイチゴに比べ葉が小さいのでこの名があるんですね。

                     ↓ コバノフユイチゴの花。



5月頃、可憐な白い花を咲かせています。



チゴユリの実 ユリ科

                      ↓ チゴユリの花


チゴユリも5月頃、こんな花を咲かせています。


ツチアケビの実 ラン科

                      ↓ ツチアケビの花


ツチアケビの花は6月に咲いていました。

ナツハゼ

2006-08-21 17:25:11 | 野の花

ナツハゼの実 ツツジ科

台風の過ぎ去った昨日、近くの里山を歩いてみました。
きのこ観察でいつも通っている遊歩道脇にナツハゼの実が・・・。
何年も通り慣れた道なのに初めて気が付きました。
きのこ観察は殆ど地面を見て歩くので見落としていたんですね。
しかも数本の木に沢山の実を付けています。♪
触ったらまだ硬かったから採り頃はもっと先ね。
今年は少し多めに鳥さん達の好物を頂こうかな。頂くのは来年のナツハゼ酒の為に。

                   ↓ ナツハゼの花

  

5月の中ごろ、こんなに可憐な花を咲かせます。



昨年の10月に採取して漬け込んでいたナツハゼ酒がこんなに綺麗な色に仕上がりました。♪
レモンかカボスを絞って。
ロックでも良し、ソーダ割りでも。

八幡湿原

2006-08-19 18:48:29 | 野の花

アカバナ アカバナ科

3日目は比婆山系から芸北に移動。
1ヵ月に1度は訪れる芸北も5,6,7月に雨が多く今年に入って4度目の訪問になりました。


キセルアザミ キク科

キセルアザミはまだ蕾で咲いたものは見当たりませんでした。


サクラタデ タデ科

一際艶やかなサクラタデは、たった一株ほど寂しげに・・・。
この一株も何時まで残ってくれるのか・・・。


コウホネ スイレン科

渡辺淳一の小説の中の1節に主人公が1番好きな花として描かれている場面があり、人の好みも好き好きなんだなぁと思った記憶があります。


ヌマトラノオ サクラソウ科

オカトラノオやヌマトラノオはサクラソウ科と知った時は意外な気がしましたが花の形を見ると頷けますね。♪


比婆山系の旅

2006-08-18 17:08:46 | 野の花

キツネノカミソリ ヒガンバナ科

比婆山系の旅、2日目は吾妻山を歩く事にしました。
ところが、途中吾妻山に抜ける道は崖崩れの為通行止め。
仕方なく大規模林道を迂回する事に。その道々にもキツネノカミソリやフシグロセンノウ等の花々が山塊の景色と共に楽しませてくれました。


フシグロセンノウ ナデシコ科

休暇村吾妻山まで車で行ける為、頂上までの標高差は僅か200mです。
休暇村の裏からすぐ小さな湿原が点在し様々な花が咲いています。特にコバノギボウシやタムラソウは紫色の絨毯を敷き詰めたように咲いていました。


タムラソウ キク科

昆虫達は特にタムラソウがお気に入り。蝶やトンボ達が花々の間を飛び回り遊んでいます。


コウリンカ キク科

名前の響きが良い為か、特に美しい訳でもないのに何故か惹かれます。
どちらかと言えばユーモラスな感じですね。


ボタンヅル キンポウゲ科


ヤマジノホトトギス ユリ科

写真を撮ろうとしたら恥ずかしがりやの蛾が花びらの裏に隠れてしまいました。