霧の中に浮かぶ桜並木、花びらの絨毯が敷かれた車道・・・幻想的な光景に息を呑んだのはいつの事だったのか・・・。
もう一度あの光景に出会いたい・・・満開時の天気と時間のタイミングが合わないと、あのような光景にはなかなか出会えないものです。
昨日の荒れ模様がうそのように晴れ上がり、春霞の中に九州の山々がうっすらと浮かんでいます。
この竜王山公園は、自然の植生を無視した桜一万本運動で桜が密植され、その被害が病気という形で桜の木に出ているようです。
斜面も桜の木で埋め尽くされて、山菜の季節の楽しみだった谷間は、オートキャンプ場に変身。
標高130mの小さな山に、城を据えたスペイン村を作るという馬鹿な計画が持ち上がりました。勿論、反対運動が起こり幸いにも計画は中止、胸を撫で下ろした記憶があります。
丁度、霧の中に浮かぶ桜並木を見た頃でした。
家から車で10分の所にある竜王山公園・・・これ以上自然を壊さないで欲しい、ささやかな願いです。