野の花語り

野山歩きで出会った野の花や昆虫たちとおしゃべりしながら時々道草も・・。

往く秋

2006-11-09 20:28:24 | 風景


例年だと錦秋に染まっている筈の中国山地は、まだぼんやりとした色合いで初冬という言葉がしっくり来ませんが所々で往く秋を感じさせてくれます。



標高800m地点では紅葉した木もあり、まだ緑を残した木もあります。


深入山の麓のススキ

ブナの森で

2006-10-28 22:17:32 | 風景
山口県県央部にある男岳の頂上に僅かに残るブナの木が本州の最西限と云われ、山口県では県境の標高1000m付近に行かないと見る事が出来ません。
そこでブナの森が恋しくなると芸北まで足を伸ばすことになります。


芸北のブナ林

豊かな生態系を育むブナの森はそこに生きる生物達に様々な恵みを与えています。
私にとっても、きのこ観察の大切な場所ですし癒しの場所です。


ブナの倒木に生えるムキタケ

倒木も次の命を育む大切な役割を持っていますね。

          
          アカチシオタケ

ブナの林床には、こんな小さなきのこも生えていますよ。
傷つけると赤い液を出すので、アカチシオタケと名づけられています。

ブナの森で遊んでいると時間はあっという間に過ぎ去っていきます。



男たちの大和

2006-05-04 17:30:22 | 風景
数日前、友から「娘夫婦と呉の大和を見に行くから一緒に行かない?」とお誘いの電話。

当日(昨日)はネットで検索した呉の大和ミュージアムの地図をプリントして持参。
運転は新婚早々の娘婿殿。
娘さん、お邪魔虫1(友人)、お邪魔虫2(私)の計4人で出発。
ところが目的地の話がかみ合わない。
よく聞いてみると呉では無く尾道で、映画「男たちの大和」で使われた「大和ロケセット」を見に行くのだと言います。
友人も私に劣らずおっちょこちょいです。
わざわざプリントアウトした地図は必要が無くその場でカーナビ検索が出来るのでした。(時代に付いていけない。)

昨年7月から公開されている「大和ロケセット」はあと4日、5月7日までなので凄い人出です。
100m程の列が幾重にも出来ています。
その中に車椅子に乗った80歳代の方が数名おられました。(車椅子で看板まで上がれるようになっています。)
多くの見物客とは違った感慨を持って止むに止まれず来られたのではと想像しました。
その方達とは対照的に若者の姿も目立ち、軍服を着たカッコ良い俳優達の姿に憧れる若者がいるのではと危惧しました。

戦争は無利益で無駄な事!! 勝って利益を得たと思うのは錯覚です。
戦争に大義名分などありません。
利己が肥大化した結果なのですから。

  
  景色を威圧している戦艦大和のセット

  
  陶板に写された平山郁夫さんの絵

                 ↓  同じ場所から写しました。

  

危うさを含んだ平和がゆっくり流れています。(尾道市向島)



焼け山隠し

2006-03-13 16:24:17 | 風景
  

秋吉台の山焼きの後に降る雪を”焼山隠し”と言うそうで、
昨日まで黒々としていた台地はうっすらと雪化粧をし、”焼山隠し”という言葉と共に風情のある光景です。

             
                    2年前の焼け山隠し

2年前の青空に映える”焼け山隠し”・・・再登場です。(*^_^*)

  


長者が森を過ぎたら雪は無くなってしまいました。
一番の目的だった雪のポイントは全く雪はありません。(ーー;)
RAWで撮り、大きく引き伸ばして額に飾りたい景色があるのです。
頭の中で描いている絵は青空をバックに雪を被っている光景。
来年になるかな・・・。

大正洞まで下ったみました。
普通はこちらの方が北に位置し雪が多いのですが全く雪はありません。
ミツマタが鮮やかなレモンイエローで咲き始めていました。

シロウオ漁

2006-03-08 19:05:31 | 風景
  
  萩市松本川のシロウオ漁

椿の花弁基部に着生するツバキキンカクチャワンタケを撮るために萩市笠山へ。
途中、松本川でこんな光景に出会いました。♪

踊り食いで有名なシロウオ漁です。
大きな四手網を沈めシロウオが入り込んだところで網を上げ、柄杓で掬い取るという漁です。
シロウオはハゼ科の魚で、似たような名前のシラウオはシラウオ科の魚だそうです。

  

近くで海鳥達が戯れていました。
セグロカモメが低空滑空しています。
何を狙っているのでしょうか。

  

阿武側の浅瀬にはカワウやカモの仲間が戯れていましたが遠くて撮る事はできません。(ーー;)

              

              川岸の植え込みの梅の花は今が満開。

江汐公園

2006-02-23 18:11:12 | 風景
  
  オナガガモ

買い物(仕入れ)帰りにちょっとエスケープして江汐公園へ。
天気の良い日の公園はウオーキングの人が多いので鳥を撮るには適していませんが鳥の種類は多いようです。
入り組んだ江汐湖を中心に周りを自然林が取り巻いているからでしょうか。
時間があったらもっと撮れる様な気がしました。

  
  キクイタダキ

ミソサザイほどの小さな鳥がツツジの植え込みの中をすばしっこく飛び回っている。
お願~い、表に出てきて~!と祈ったらほんの少し姿を現しました。
とても小さな鳥です。

  
  シメ

もう少し近づきたい!
でもこれ以上近づいたら逃げてしまう。
と鳥と駆け引きしながらそっと近づきます。
警戒の表情をしたらもう駄目!
警戒の表情をしてるでしょう。

地面にはアザミが芽吹き始めました。♪



秋吉台の山焼き

2006-02-19 18:57:38 | 風景
  

夜の幻想的な山焼き(野火の祭典)は毎年見ていますが昼の山焼きを見るのは初めてです。
見学をする方も夜に比べると格段に大人数で驚きました。
上空には取材ヘリが4機飛んでいます。
いいなぁ!空から見ると壮大だろうなぁ。

始めは枯れ草が湿っている為か、なかなか火は広がっていきません。
そのうち水分が飛び温度が風を起こしたのか見る見る燃え広がっていきました。

火が広大な台地に燃え広がっていく様子はパチパチという音と共に気持ちを高揚させるものがあります。

  

これから若草色に染まる5月まで秋吉台歩きは着古した服と履き古した靴でないと大変な事になります。
燃え残った草木の茎が細いサインペン代わりになり胸から下は黒い字で草木のサインが貰えます。♪ 


海の風景

2006-02-15 17:39:09 | 風景
  
  日置町 二位の浜

今にも雨の降りそうな曇天の中、元気の良いサーファー達(下の黒い点の様なもの)が波間に遊んでいました。
日本海側のやや荒れ模様の海です。

            
            角島 曇天の大浜海岸

            
            
            萩市 奈古の海岸

            名も知ら~ぬ遠き島より
            流れよる椰子の実一つ
            故郷の岸を離れて・・・ ♪♪

            
            山陽小野田市 本山岬

黒く光っているのは石炭です。
石炭産業華やかかりし頃は近くに石炭の抗口があり、更にその先にはボタ山がありました。
そのボタ山から海に流れ出たボタが海水に洗われ岸に流れ着いたものです。
昔は地域の人がこの石炭を拾って燃料にしていました。
今は拾う人はいません。
キャンプの炊飯の薪代わりに使えると思うのですが・・・。
着火させるのが木炭より難しいから無理かな。

            
            山陽小野田市  焼野きらら海岸の夕日

焼野きらら海岸の夕日は「日本夕日百選」に選ばれています。
我が家から車で5分のところにあり、入院している母を見舞う為、毎日ここを通ります。
見事な夕日の時は車を止め暫し眺めています。♪
心が安らぐひと時です。


海の怒り

2006-01-27 20:19:03 | 風景
  

  日本海に面した日置町の二位の浜は、かってはとても美しい砂浜だった。
  先日、数年ぶりに訪れて驚ろいた。
  浜辺は夥しい漂着物で溢れている。ペットボトル、ビン、魚網、ブイ、ハング
  ル文字の入って物、得たいの知れないものなどなど・・・。
  数年でこんなに変るものなのか。
  その頃も漂着物はあったが量が違うのである。

  岩に化身した海の神があまりの怒りに黒い汗を流しているよ。