鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

Screw home movement と膝部痛について(増補2)〜人間の運動形態におけるサル類体との相克の過程的構造〜

2017-06-30 22:13:45 | 鍼灸術・手技療法術
「Screw home movement と膝部痛」についてご講義いただいた。自身の弁証法性の無さ痛感された。 昨夜のT先生の鍼灸実技、「膝部痛 Screw home movement 」とのテーマで、先ず、膝関節の運動形態を説いていただいた。膝関節は、屈伸時には「滑り転がり運動」(大腿骨が脛骨の関節面上でタイヤがスリップするが如くの運動をしている……この説明では理解いただけないと思うが、詳細に . . . 本文を読む

外反母趾について(増補)〜その過程的な構造〜

2017-06-30 07:55:55 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
外反母趾についての授業があった。自明のことである、と思っていたのだが……。 昨夜の「整形外科・外科」の授業で外反母趾について取り上げられた。授業プリントが配られた時点で「外反母趾」の項があったので、日々の施術で日常的にみるものであるし、自身でそれなりに「こうであろう」という病んでいく過程的な構造のイメージも持っていたので、説かれることを興味深く聞いた。 授業では、何枚かの外反母趾の画像、レント . . . 本文を読む

雪駄とサンダル(増補)〜天然・自然物と人工物の人間との相互浸透の違い〜

2017-06-28 17:15:14 | 日記
サンダルを履いて歩くと疲労感を感じる。何故なのか? 昨夜は雨となっていったので、学校からの帰りは用意していたサンダルを履いた(雪駄は革製品でもあるので雨には弱い)、今朝もまだ雨が残っているので、サンダルを履いて、であった。 雪駄を履きだしてから常に感じていることであるが、靴やサンダルで歩くのに比べて雪駄で歩くと歩くことが気持ち良い、だけでは無しにいくらでも歩けるという感覚がある。(これは裸足で . . . 本文を読む

S先生の脈診(増補)〜教育者とは如何にあるべきか〜

2017-06-28 06:58:29 | 鍼灸術・手技療法術
S先生の脈診に、先生のスケールの大きさを見る思いし、驚かされた。 昨夜のS先生の鍼灸実技、東洋医学的観点からの「下痢」(特に腎陽虚による)に対する施術であったが、実際にパートナー同士での実技が始まると、ある生徒から、「脈診での脈が分からないので、診てもらいたい。」との質問?があった。 自身からすれば、S先生から年度の始めに「脈診」というものが如何に当てにならないか、それゆえS先生が「脈診」に頼 . . . 本文を読む

『奇経八脈考』を読む(増補)〜古典を読む意義〜

2017-06-26 13:28:55 | 鍼灸理論・東洋医学
『現代語訳 奇経八脈考』(李時珍著 王羅珍・李鼎校注 勝田正泰訳 東洋学術出版社刊)に目を通した。古典を読む、学ぶことの意義がようやくにしてイメージ出来た、実感出来たと思える。 五要穴、五行穴、下合穴を覚えることが出来、リハビリテーション医学の鍼灸学校の課題も昨日の朝の内に終えることが出来たので、春休みに読みかけて「卒業研究」に追われて(それはそれで統計学や生理学の学びを深めることが出来たので良 . . . 本文を読む

「三分間指圧」再び〜自身の達人の施術のイメージ〜

2017-06-25 10:35:58 | 鍼灸術・手技療法術
「三分間指圧」を現実化すべく取り組んでいる。対象の構造に分け入る実力の不足痛感する。 このところ短時間での施術の必要性、それが可能で無ければ足元をすくわれかねないという意味での必要性、痛感することが何度かあって、何度目かの「三分間指圧」を現実化すべくの取り組み行なっている。 自身にとって「三分間指圧」は達人の闘い、施術の現実態である(もともとは「浪越指圧」で有名な浪越徳次郎氏の「三分間指圧」で . . . 本文を読む

ペリカンの万年筆〜歴史・伝統の重みを思う〜

2017-06-24 08:00:26 | 日記
ペリカンの万年筆に歴史・伝統の重みを実感する。 自身では文字を書くこと、それも万年筆で書くことが好きであるので何本かの万年筆を持っている。それゆえ、職場でも鍼灸学校でも基本的に万年筆で書きたいとの思いがあるので、日常的に万年筆を2〜3本持ち歩いている。 しかしながら、授業開始や電車の出発の時間に間に合わせるために走ることも日常的にあるので、その衝撃や振動ゆえに万年筆のキャップが緩んでしまったり . . . 本文を読む

五要穴と五行穴(2・増補2)〜歴史性=重層構造を持つものの学びかた〜

2017-06-23 08:23:24 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
五要穴と五行穴を覚えた。対象の構造に見合った学びかたの必要性痛感する。 鍼灸学校の課題で、五要穴と五行穴(と下合穴)を一覧表にしたものを覚えることを求められている。その一覧表では、十二経脈の五要穴と五行穴が一緒くたになって並べられており、例えば、陰経脈ならば「手の太陰肺経:少商(井木穴)〜魚際(榮火穴)〜太淵(兪土穴)〜太陰(原穴)〜経渠(経金穴)〜列欠(絡穴)〜孔最(郄穴)〜尺沢(合水穴)〜中 . . . 本文を読む

雪駄の歩きかた〜進歩はまた退歩でもある〜

2017-06-22 21:37:07 | 日記
雪駄には雪駄の歩きかたがあるということ、痛感される。 ブログでも取り上げた、靴の歩きかたそのもので歩いていた浴衣美人のそのおかしさに気づいて以来、自身の雪駄での歩きかたを雪駄の構造に合わせるということに取り組んでいる。結果として、雪駄で歩くだけでは無しに雪駄で走ることも可能となって来ている。 それは滑る大理石の上でも同様であり、ゴールデンウィークの頃に、いつ滑って転倒するかと戦々恐々として大理 . . . 本文を読む

月よ我に七難八苦を……。〜自身の限界を超えるのに必須のこと〜

2017-06-21 17:08:22 | 生活の整え
夏の冷え対策に取り組み続ける中で、困難な問題を一つまた一つと解決し続けることの大事性、また、それが自身の限界を超えるには必須であること、実感される。 漸くにして、夏のエアコンによる冷えに対処して行けるようになって来た、具体的には、夏の暑さに対応し身体の熱を逃すことが出来ながらも、エアコンの冷えに負けないだけの熱を保つということが出来るようになって来た、と思っていたら本日の朝からの大雨で、それを可 . . . 本文を読む

五要穴と五行穴〜如何に覚えるか〜

2017-06-21 12:24:09 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
五要穴と五行穴を覚えている。具体のイメージを持っての学びの必要性痛感された。 鍼灸学校では、正穴と言われる経穴361穴覚えなければならないのだが、その中でも治療上重要とされるものがさらに絞り込まれて、各経脈ごとに五要穴(12経脈×5)と五行穴 (12経脈×5)という形で覚えることが求められる。 具体的には、五要穴(原穴、郄穴、絡穴、募穴、兪穴)と五行穴(井穴、榮穴、兪穴、経穴、合穴)で、五行穴 . . . 本文を読む

カネカネと言う奴にロクな奴はいない〜人間は思想性の高みと誇りを持ってこそ〜

2017-06-20 22:12:25 | 日記
「カネカネと言う奴にロクな奴はいない」という言葉に武士の矜持を感じ、現在の自身を省み……。 『それでもこの世は悪くなかった』(佐藤愛子 文藝春秋)を読んだ。新聞の広告に冒頭に引用した「カネカネと言う奴にロクな奴はいない」という言葉があって、それが自身の幼少時の父親からよく言われた言葉と重なって興味を持っての、であった。 「カネカネと言う奴にロクな奴はいない」というのは佐藤愛子さんの父、佐藤紅緑 . . . 本文を読む

夏のエアコンによる冷えへの対策〜積極的な認識は実体の実力の向上を促す〜

2017-06-19 21:50:50 | 生活の整え
エアコンによる冷え対策をあれこれ試している。人間にとっての認識の問題の大いさ実感する。 自身のそろそろ還暦を迎えようとする年齢のゆえか、今夏のエアコンによる冷えは特にこたえている。ゴールデンウィーク後にあちこちで一気にエアコンが使われだした時には、体調を崩してしまうところまでいってしまった。これは鍼灸学校による慢性的な睡眠不足が二年以上も続いたことも大きいとは思うが……。 自身ではエアコンどこ . . . 本文を読む

「心は子供」に思う〜認識の関わる問題の難しさ〜

2017-06-19 06:28:27 | 哲学(世界観・弁証法・認識論・論理学)
「心は子供」ということ考えると、心の問題、認識の問題の難しさ痛感される。 今朝の朝日新聞一面に、「心は女性」を認めて女子大学が入学の許可を検討しているとかいないとかとの記事があった。理論的には明らかな問題であると思うのだが、心の問題であるだけに……と思う。 さて、「心は女性」という問題とは別にして、「心は子供」という問題に近頃、度々出会うことがある。例えば著しく社会性に欠ける言動をして「心は子 . . . 本文を読む

下合穴について〜腑の働きを整える経穴〜

2017-06-17 21:49:29 | 鍼灸術・手技療法術
昨日の施術で、胃腸の働きに対しての下合穴の効果、実感することが出来た。実際の施術とともにの鍼灸理論の学びの必要性痛感する。 昨日、腰椎5番ヘルニアがあり腰痛のある患者に対しての施術おこなう中で、「筋・筋膜螺旋線」を使って腰の筋の緊張を取ろうとして前脛骨筋に対しての指圧行なっていると、「先生、そこはお腹のツボですか?」と問われた。それに対して、「ここ(前脛骨筋)は下合穴という胃腸に関連するツボが並 . . . 本文を読む