鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

大地から樹上へ〜四足哺乳類の運動とサル類の運動〜

2020-08-08 08:19:00 | 覚え書(2)
木登りからの枝にぶら下がっての運動行った。サル類の運動が脳の発達を促すということの中身の一つがアバウトにイメージ出来た、と思える。梅雨が明けて、海での鍛錬、河原での鍛錬がしっかりと行えるような日々が続いている。それゆえに、このところの海での鍛錬と併せてで、カイメン類→クラゲ類→魚類→(両生類)→哺乳類→サル類という生命体の進化を運動体として辿ることのミニマムな形でのほんの一コマであるが、実感出来た . . . 本文を読む

鍼灸の科学化とは如何なることか(覚え書)

2020-07-31 08:26:00 | 覚え書(2)
鍼灸(東洋医学)の科学化とは如何なることなのか?それは世界観としての唯物論を創ると直接に、鍼灸を唯物論として体系的に説く、説ききることである、と思う。鍼灸の科学化ということは、科学(技術)万能である現在においては当然のこと、当然にすでに成し遂げられていることと、外野の世界からは思われているかも知れない。自身でも鍼灸の世界に関わる以前はそのように思っていた。ところが現実は......である。鍼灸の科 . . . 本文を読む

鍼灸の効果の差異について〜自然との乖離の問題〜

2020-06-29 08:57:00 | 覚え書(2)
癌等のいくつかの病があって治療をしている=大量に薬を飲んでいる方への鍼灸の施術行なった。なかなかに効果が出ない。身体が自然から乖離するほどに鍼灸の効果は薄いのでは?と思える。例えば、ブロック注射を受けている場合も。そう考えると、昔々は、鍼灸の効果は現在よりも、きっと大きなものがあったのでは?と思える。 . . . 本文を読む

ストレッチ ジーンズに思うこと〜どこまでほぐすべきか?〜

2020-06-29 08:35:00 | 覚え書(2)
どこまでほぐすかの自身のイメージ。伸縮性のあるポリウレタンを僅かに使ったストレッチジーンズというものがある。見た目は通常の綿100%のものと変わらないのだが、通常のジーンズがほぼ伸縮性が無いのに比べて、僅かだと思われるが伸び縮みしてくれる。その僅かの伸び縮みが、履いて動くのに天と地ほどの違いを生んでくれる。本当に楽だと実感する。さて、本題の施術でどこまでほぐすか?ということ。自身では、昔々は、なる . . . 本文を読む

古典の学びに必須のこと〜背後の認識を知ることの大事性〜

2020-06-28 23:35:00 | 覚え書(2)
古典の学びについて「文字面に惑わされること無く、言わんとすることを知ることが肝心である」と左合昌美先生がどこかで書かれている(もしかしたら直接に伺ったのかもしれない)。これは、認識論的には、言葉の背後の認識を知ることの大事性である。そもそも言葉というものは、認識の表現であるのだから、当然といえば当然なのだが。しかしながら、人類の歴史を振り返るならば、それはそう簡単なことでは無かった、と知るべきであ . . . 本文を読む

脈診の矛盾〜形而上学について〜

2020-06-23 20:45:00 | 覚え書(2)
形而上学について学ぶと経絡治療(=竹山晋一郎)の説く、脈診の矛盾を感じる。どのように考えるべきなのか?経絡治療=竹山晋一郎は、「症は現象であり、証は本質である。我々は脈診によって証を診るのである。」と説く。しかし、である。証が本質であるとするならば、それは形而上の世界の出来事であるのだから、それを脈診=形而下の方法で診ると言うのは、あまりに無茶な話である。それは、頭脳活動、論理能力によってはじめて . . . 本文を読む

月と人間〜現在の月の力とは〜

2020-06-21 14:27:00 | 覚え書(2)
月の満ち欠けが人間(=生命体)に大きな影響を与える。それは何故なのか?<生命の歴史>に尋ねれば、物質が生命体化するにあたっての、月の力の大きさは、大変なものがあるのだ、あったのだと納得される。それだけに、月の力の影響を考えての生活の調整の必要性を痛感する。しかしながら、太古の昔にはもう一つの太陽と言ってもいいほどの熱を持っていたであろう月も、現在では月自体の熱というものは無いに等しく、 . . . 本文を読む

施術の感覚〜即自、対自、即自対自〜

2020-06-19 20:22:00 | 覚え書(2)
施術の感覚の発展、即自→対自→即自対自。当初は自分の感覚のみ(即自)そこから、患者の立場に立っての努力を重ねていく(対自)結果として、自身の施術の感覚が同時に患者の感覚でもあるように(即自対自) . . . 本文を読む

運動すると筋肉(骨格、神経、血管、皮膚......)が発達するのはなぜか?〜機能が実体化する根本的理由〜

2020-06-18 09:55:00 | 覚え書(2)
生命の進化の歴史とはある意味、生命体が地球との相互浸透で機能が実体化していく量質転化の歴史それが可能であったのは、そもそものモノがそのような性質を持っていたからだろうか?否、それ以上に、機能が実体したモノが、生命現象→生命体であるから? . . . 本文を読む

神経痛〜機能としての〜

2020-06-13 08:18:00 | 覚え書(2)
機能としての神経痛モノには実体と機能が直接のものとしてある実体の無い機能もなければ機能の無い実体も無い神経痛とは神経という実体の機能であるそれゆえにまずは実体を変える様に働きかけることで、がもちろん機能に働きかける?ことで、もしかしながら、機能に働きかけるは、そのことで実体を、でしか無い . . . 本文を読む

食と神経痛〜実体と機能〜

2020-06-12 08:35:00 | 覚え書(2)
 神経痛がなかなかに治らないままに来ている。食の見直しが必要なのでは無いのか、との思う。 5月下旬ごろに出だした臀部から下肢外側、経絡で言えば胆経の神経痛。運動、自身での施術(指圧、吸玉、灸)を行うものの、一時的には軽減することはあっても、例えば、海での運動、河原の砂利の上の歩きを行なっている間は嘘の様に痛みが無い、僅かの痛み、突っ張り感も運動して行くのに従って、次第次第に消えていく。にも関わ . . . 本文を読む

本当の?「古典に還る」とは〜観念的二重化の二重構造〜

2020-05-08 16:47:00 | 覚え書(2)
 「古典に還る」とは本当には=認識論的には如何なることなのか? 世界のあらゆる物事は必ず原点(としての構造)があってのそこからの生成発展の結果としての現在である。(二律背反) それだけに、原点に返ってそこからの辿り返しということは、現在、そして未来を識るには必須の作業である。 しかしながら、その事をしっかりと成し遂げることは至難の技である。 それゆえに、あらゆる専門分野でそれはほとんど成されて . . . 本文を読む

竹山晋一郎の唯物弁証法について〜弁証法の適用とは〜

2020-04-07 15:24:00 | 覚え書(2)
 竹山晋一郎は何故に弁証法の適用で科学的鍼灸論としての経絡治療の理論を確立出来なかったのか? 端的には、唯物弁証法の適用ということを一般論レベルで対象たる鍼灸に唯物弁証法の論理を知識的に当てはめて終わり、それが唯物弁証法の適用であると錯覚してしまっていたから、であると思う。 しかしながら、それでは二流の観念論哲学者や宗教家が、自身の観念や神あるいは聖書の言葉から、世界の森羅万象を一方的に解釈し . . . 本文を読む

治療部位(穴)の二重性〜真理は二つ〜

2020-03-18 08:35:00 | 覚え書(2)
 ある症状に対してどこに鍼を打つべきか、と考えていくとそれには二重性がある、と気づかされる。 その二重性とは、症状の出ている部位に対しての施術であり、症状を出させている部位に対しての施術である。 当初は、この両者をあれかこれからと一人問答していたのだが、結局、両方が真理、真理は二つ、その統一こそが真理、となっていった。 「真理は二つ、その統一こそが真理」ということは、自身の専門とする対象をそれなり . . . 本文を読む