かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

今日もプロジェクトエンジェルフード

2009年12月30日 | ボランティア
今日もボランティアに行ってきました。
さすがに3日も連続5時半起きとなると眠くて仕方ないけど、
調理場に立つとしゃっきりするから不思議です。
さらにシェフたちも、他のボランティアも
みんな笑顔なので元気がでてきます。

アメリカに来てから驚いたことは、人の身体や感じ方、
疲れ方は人によって違うっていうのがすごく認められているってこと。
初めての時のオリエンテーションの時に
「休憩時間というのは決まってないので疲れたら自分で休みをとってください。
その人によって、一時間に一度15分休まないといけない人もいれば、
全然休まないでいい人もいるので。」って言われたんです。
さらに「やりたくない仕事、できない仕事があれば始めに言ってください。
そしたら他のことをやってもらうので」
って。
この二つってこうやって改めて書いてみると、
当たり前って感じがする・・・???
これが日本だと「とはいってもやだとか、たくさん休みたいなんて言いづらい」
って思いませんか?

アメリカは自分は自分、他人は他人ってはっきりしています。
実際、一日目は休みはいらないやって思って
全く休みを取らずに働いたんですが、
2日目はちょっと休憩してみることに。
そしたら休憩室にはコーヒーが置いてあって座って休めるようになっています。
5分か10分くらいいたらその間に何人か休憩しに来ました。
みんな自分の思うように休憩をとってまた仕事に戻っていきます。

休憩をとってみたら、昼ごはんまでの間が長いと思わず、
元気で最後まで仕事ができました。ほんの10分くらいだけど、
休憩をとった方が気分的にも身体的にもずっと楽なんだね。と
今更ながら確認。

さらに、私は言われる仕事は全部引き受けてたけど、他の人は
「玉ねぎのみじん切りはもうやりたくない」という人も。
でもその人はお弁当のおかず詰めのラインに入って楽しそうに仕事してました。
私はレモネードを作る仕事が大好きだってことを発見。
積極的に「レモネード私に作らせて」モードを醸し出して、
2日連続でレモネードの仕事を獲得。
途中教えてくれたシェフとひっそり味見乾杯して楽しんじゃいました。

そう、ここでは「楽しむ」ことが報酬。「人に喜ばれる」ことが報酬。
お金は一銭も出ませんし、一時間とかかけて自分で交通費払って
来ているんです。
でもなぜ10年とか16年とかボランティア続けている人がいるかっていうと、
みんなここでボランティアすることを楽しんでいるから。
「やるべき」「人のため」「自分の時間を削って」っていうのではなく
「楽しいから」「みんなに会いたいから」「調理が楽しいから」
「お昼ごはんがおいしいから」
って素敵だと思いませんか?

授業のために50時間以上ボランティアしなければならず
始めた私ですが、必要時間が終わってもぜひ時間を見つけて来たいと
思っています。