かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

アメリカと日本の離乳食事情

2009年12月21日 | RD(アメリカの管理栄養士)
先日ふとしたことからアメリカでの日本人ママさんへの
子供の栄養に関するレクチャーを依頼されました。
「アメリカで育児をするお母さんたちは、日本での栄養教育と
アメリカでの栄養教育の違いにいつも疑問をもっているので、
そのあたりを中心に、一般的な離乳食~幼児食までレクチャーしてほしい」
とのこと。

はい。私は管理栄養士の資格をとってから早、8年になりますが、
実は管理栄養士として働いたことはなく、レクチャーも経験なし
(先日アメリカの高校生に授業をしたのが初のレクチャー体験でした。)

でもアメリカでの勉強の仕方は現場に出て、生の経験から学ぶというもの。
この機会を逃してはかちこの名がすたる!
と少々(かなり)不安ながらも
引き受けることにしました。
まだ、準備に一カ月あるので大丈夫、きっと大丈夫・・・

さっそく日本の友人(彼女達も管理栄養士)にheip!メールを送り、
ベタながらもひよこクラブから
いい記事をPDFにして送ってもらうことに。
アメリカの育児教育についてはクラスメイトが育児(離乳食)真っ只中なので
お願いして育児支援施設からのパンフレットをもらいました。

すると、すごいびっくりすることが判明!
日本は生後6か月くらいから離乳食を始めることが
一般的に推奨されているのですが、
アメリカは生後1年後くらいから離乳食を始めることが推奨されているんです!

この違いはなんなのか?
日本では6カ月から離乳食を始める理由としては、母乳などミルクだけでは
鉄分が不足するため。(他にも理由があるのかもしれませんが今のところ)

アメリカのパンフレットではまずはじめに

「子供は小さな大人ではありません。」

という注意書きから始まりました。
どうやら離乳食は子供の胃腸によくないそうで、
一歳前に離乳食を進めると食物アレルギーになる確率が
ぐんと上がるらしいのです。
あと、今の日本の離乳食の進め方は戦後アメリカから
教えられたものらしく、
今のアメリカはその方法を見直していて、
いままでの方法は間違っていた、という
訂正の論文も出ているそうです。

この情報は日本の友人によるもの。
おもしろいので時間を見つけて調べてみて
この場でご報告したいと思います

卒論、離乳食の国際比較 ってのも面白いかもしれませんね。

なっちゃんありがと~!