かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

プロジェクトエンジェルフード

2009年12月29日 | ボランティア
今日は新しいボランティアに初めて行ってきました!
Project Angel Food という団体で、生命の危険のある病人に毎日無料で、
バランスのとれた温かい食事を提供しています。
(主にエイズ患者と癌患者)
この団体は毎日1600食もの食事を配達しており、
ほとんどが寄付金とボランテフィアによって運営されています。
しかも食事はほとんど生原料からシェフの指導によって
その日に調理されたもの。
塩やカロリー、アレルギー、スパイスの有無など
その他制限のある患者さんには
その人にあったメニューが提供されています。
理念としては、生命の危機にさらされた患者さんたちは病気と闘うだけで
本当に大変なのだから、せめて、おいしい、温かい、身体にいい食事を提供して
患者さんたちをサポートしようというのが始まりだったようです。

この団体はロサンゼルスに住む患者さんたちへ食事を提供していますが、
キッチンは一つです。ボランティアは調理と配達組に分かれていて、
私は調理のボランティアを始めました

朝8時開始なので5時半起きでバスを2本乗り継いで一時間ちょっとかけて到着。
最初の仕事はたまねぎの乱切りでした。これが、玉ねぎが大きい!!!
日本で調理に関わる仕事をしていたので、日本で使われている加工用の
特大玉ねぎは知っていましたが(LL)、それとは比べ物にならないほど。
大きいものはマスクメロンほどありました!(←これ、ホント)
私の片手ではつかめないほどです。
それをひたすら切り続けて2時間ほど。日本にいた時に
一生分のたまねぎを切ったと思ってましたが、
大きな間違いでした。
今日、記録更新の勢いで切りました。
身体がたまねぎ臭いくらい。
さらにその後、配達用のお弁当箱にゆでたブロッコリーを詰める係。
生からゆでたブロッコリーなのでとても色鮮やかでいい感じ。

今日のメニューは、メインがリボン型のパスタを使ったラザニアのようなものと
ゆでたブロッコリーとにんじん、果物はオレンジです。

このボランティアの素敵なところは、昼の休憩で自分たちのつくった
食事を食べさせてもらえるということ。
食べてみたら本当においしい!さすがシェフがしきってるだけあります。
しかも、ここでシェフとして働いている人や、
ボランティアをしきっている人たちは本当に楽しい人たちばかり。
日本でボランティアというと「慈善活動」というような
まじめなイメージがただよいますが、
ここの人たちはいい意味で遊び心がある感じ。
あくまで自分もみんなも楽しもうという雰囲気にあふれています。

さらに、事前のオリエンテーションが2時間以上かけて行われ、
その後連絡はメールでくるんですが、宛名が

エンジェルへ」(Dear Angel)

なんです。ちょっとした遊び心だけど、メール貰った時にうれしくなりました。
そうそう、このボランティア団体の紹介ビデオがユーチューブにあるので
ぜひ見てみてください!とてもたのしい雰囲気あふれています。
しかも、この紹介ビデオは3分程度で、まさに私たちのやっていることが
かなり忠実に紹介されているので。

http://www.youtube.com/watch?v=Ei5hIxVT-GM

午後は明日の昼食の調理の準備。
あらかじめ下味をつけてオーブンでじっくり焼いた豚肉
乱切りカットです。
明日このカットした豚肉をメキシコ風のソースで煮込むらしい。
明日も一日調理ボランティアやる予定なので
明日どんな味か食べられるかと思うと今から楽しみです。

というわけで、明日も5時半起き。
早く寝なきゃ!!!
ではおやすみなさい・・・