健康定食BLOG版

心も身体もほっとするオリジナルレシピを中心に、レストランや食材なども満載の食ブログ

『市場の中の女の子』

2004-11-30 21:05:30 | 
グローバリゼーションの弊害や、さらに拡がる貧富の差、ビン・ラディン対ブッシュ、拝金主義、カジノ経済学・・・。私たちの生きている社会のあちこちに見られる矛盾や問題点。経済学は、こうした問題を分析するかもしれないが、解決策を与えてくれない。経済学は、こうした問題を解決しないで、より助長するように思えるときもある。『市場(スーク)の中の女の子』は、そうした閉じた経済学から、開けた経済学を提唱している。それは、文化の経済学。文字は多いが、絵本のような作りで、物語も現在に住む女の子が14世紀のジェノバやペルシアにタイムスリップするというファンタジー。メッセージはあくまでも穏やかだが「世の中は人々の考え方が変われば変わるわ」という冒頭の文章が著者の立場を鮮明に表している。

テキストも面白いのだけど、絵本仕立てになっていて、その絵を描いているスドウピウさんのイラストがとってもいい感じ。実は、この人、一緒に仕事をするかもしれないということで、一度お会いしたんですが、結局スケジュールが合わず、一緒の仕事はできなかったというイキサツが。その直後に見つけた本。正直、彼女の名前が出ていなかった、この本を買うこともなかった。なんだか、不思議な因縁。

『市場の中の女の子』松井彰彦(著)、スドウピウ(絵)1500円+税 PHP研究所

『発見!! ものづくり魂』

2004-11-25 16:39:42 | 
『発見!! ものづくり魂(スピリッツ)~松下電器を支える現場の底力~』という本が、発売されました。出版元は翔泳社(1580円+税)という出版社。実は、この本、松下電器のホームページの「ism」というサイトに掲載されていたコンテンツの一部をまとめたもの。で、この中の「なまりフリーはんだ」と「真空断熱材」の2コンテンツを書いているのが誰あろう、私なのでーす。なんだ、番宣かよ、って本の宣伝です。松下電器の宣伝じゃないです。でも、現場の人たちとお話しするのは、ほんと楽しいです。僕の取材した人たちは、みんな20年近くも研究に研究を重ねて、ようやく実用化という、気の遠くなるような執念を実らせた人たちばかり。1企業の取り組みというより、日本の技術ってすごいな、という印象を持ってくれるはず。本屋さんで見かけたら、見てみてください。で、買ってくれるとうれしいな、と。

お休みの日には「青椒牛肉絲」

2004-11-23 14:02:36 | 
国際駅伝とか見ていると、冬の日の祭日だなーと思いますね。現在、男子が走っていてアフリカ勢に置いて行かれています。期待は女子ですね、やっぱり。で、祭日の夕ご飯のご参考にでもなればと思い、急遽アップします。青椒牛肉絲です。この料理、我が家では超定番なので、てっきり「健康定食」で扱っていると思っていたのですが、まだでした。これと、例えば雲白肉片や酢豚を組み合わせると、肉ばっかりだけどフルコースになっちゃいます。あるいは、白身魚の蒸しものとか。材料費があまりかからないので、ぜひ試してみて! 今回の野菜は、ピーマンとタマネギを使っていますが、タマネギの代わりに、タケノコがあればタケノコを。シイタケを使ってもおいしいですよ。

[材料]牛もも肉(安いステーキ用でも可。今回はこれを使用)150~200g、ピーマン4~5個、タマネギ小1個、ニンニク1/2かけ、酒、醤油、黒コショウ、オイスターソース、砂糖、片栗粉。

[下ごしらえ]牛肉は、5mm角程度の細切り、ピーマン、タマネギも細切り。牛肉に、酒、醤油各大さじ1程度を振り、コショウを振り入れ、片栗粉をあえて置きます。ニンニク1/2かけはみじん切り。水(あるいはスープ)50ccに、酒、醤油、オイスターソース大さじ1と、砂糖大さじ1/2を加えよく混ぜておきます。

[調理開始]牛肉をほぐしながら、多めの油で油通しします。色が変わったところで、引き上げ油を切っておきます。鍋をきれいに洗い、油大さじ1を入れ、熱したところでピーマンと、ニンニクを投入。30秒ほど炒めたところでタマネギを投入。タケノコを入れるときには、ピーマンを入れてから10秒ほどでタケノコ投入。タマネギを入れてから、15秒ほどで、混ぜ合わせていた調味料を入れ、煮立ったところで牛肉を戻し、最後に水溶き片栗粉でとろみをつけたらできあがり。あつあつをどうぞ。




大根の葉っぱ

2004-11-22 11:09:30 | 
ようやく、野菜の価格が落ち着いてきました。大根も、ミニミニサイズだけじゃなくて、まともなサイズの大根が手にはいるようになりましたね。先日買ったオーガニックの大根に、新鮮な葉っぱが付いていたので、超簡単な菜飯を作ってみました。大根葉を塩ずりし、しばらくして水をぎゅっと絞り、もう一回たっぷりの塩をし、さらに10分くらいおいて水気を絞ります。小さく刻んだら、ほんの少々のお醤油、あるいは、つゆのもとをまぶして全体に行き渡ったら完成。これをご飯に混ぜると、もうホントにびっくりするほどおいしい。もし、オーガニックの大根の葉を捨てている人がいたら、一度試してみて!

2つのピンバッジ

2004-11-14 01:13:29 | 
今日は、僕が最近付けているピンバッジを2つ。左側は、ピンクリボン。 乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の重要性を訴えるために、全世界共通で使われているシンボルマーク。僕も今年、仲の良かった女友達を乳ガンで失っているので、ハローキティのぬいぐるみを買って、少しだけ寄付させもらいました。バッジは、その人形に付いていたもの。健康のこと、人のこと心配している場合じゃないぞっていわれるかもしれないけど、女性の皆さん、乳ガンには気をつけてください。

もうひとつ、右側のはガーマルチョバ。マイムのアーティスト2人組で、独特の世界を作り出している。久しぶりに、お腹を抱えて笑いました。ガー・マルチョバ、ガーマ・ルチョバ、ガーマル・チョバ、ガーマルチョ・バなのか? お笑いでもなく、アートでもなく、両方でもありみたいな不思議さ。言葉を使わないので、海外での活動も頻繁で、逆に日本では滅多に見られないけど、機会があったらぜひ。

家で作る特製「牛丼」

2004-11-03 12:48:56 | 
このblogを定期的に見に来てくれている人がどれだけいるか、わかりませんが、申し訳なかったです。この2~3週間、ホントに忙しくて、家でご飯を食べられる日がほとんどなかったのです。たまに、家に早く帰っても、今までに紹介したような料理ばかりで。忙しいというのは、心が亡くなる、なんていうけど、あの忙しさは時間的なものだけでなく、精神的な忙しさだったんだなと思います。その忙しさのひとつの原因になっていたのが、僕も企画に参加した「21世紀の働き方教室」でした。みんなの働き方が変わらなくては、この社会は変わらない、という思いで、この講座を企画したのですが、先日第一回目が行われ、すごい熱気でした。いまからでも、コース、単独の講座の申し込みともOKなので、興味のある人はどうぞ。教室で、お目にかかりましょう!

さて、今日は祭日。でも、今日も出かけなくてはならないので、お昼ご飯を紹介。牛丼です。アメリカからの牛肉が輸入できないせいで、牛丼を家で作る人が増えているみたいで、中でも吉野屋の牛丼を再現、というようなサイトも多くて。でも、どうなのでしょう? 吉野屋。すごく安くて、早くて、時間のない時など私も使っていますが、お手本にするほどのものではないかと思うのですが。もうちょっとしまった味が、いい。もうちょっと濃いめの味でもいいじゃないか、という人にはお勧めのレシピです。

[材料]2人前。牛肉薄切り、細切れなど200g(1人あたり100g)、タマネギ1個、バター大さじ1、タレの材料(ショウガ薄切り2片、醤油大さじ3、ミリン大さじ2、砂糖大さじ2、お水大さじ3、鶏ガラスープのもと少量)。他に、薬味として、七味唐辛子、紅ショウガ。

[調理]1.牛肉とタマネギ以外の材料をショウガとともに、小鍋に入れ煮たたせます。沸騰したら弱火にして、最低3分は煮詰めてください。煮詰めたら、ショウガは取り出して。

2.タマネギは、まず縦半分(繊維方向)に切り、それをさらに縦方向に切れ目を入れてから、幅8mmほどに横方向に、繊維を切る形で切っていきます。つまり、スライスとは逆方向に。牛肉は、食べやすい大きさに。

3.端を鍋に入れ、タマネギを3分ほど炒めます。これは、好みで。タマネギがしんなりしてきたら、牛肉を入れ、赤いところが少しだけ残っているところで、たれを入れ、煮立ったらできあがり。丼のご飯に載せて、つゆだくでどうぞ!