健康定食BLOG版

心も身体もほっとするオリジナルレシピを中心に、レストランや食材なども満載の食ブログ

中秋の名月と毛豆の風丸

2004-09-29 10:22:20 | 
昨日は、旧暦の8月15日。中秋の名月です。昼過ぎに、高尾駅付近のセブンに寄ったら、なんと店先にススキが置いてあって、ご自由にお持ちくださいとのこと。ススキを数本持ったまま、打ち合わせやら移動やらしていました。変なやつ。ちなみに、薄と書いて、ススキと読みます。

で、お月見にふさわしい、風丸の会があったのでご報告。風丸というのは、青森県に伝わる枝豆の在来種である毛豆のブランド名。枝豆と聞くと、あー枝豆ね、と安心する人もいるかもしれないが、それは間違い。安心している場合ではない! とにかく、味が濃い! 甘みも濃い! 枝豆なのに、栗のような味わい。嘘じゃないって! 良質のたんぱく質、カロチン、ビタミンC・B1を含み、栄養も満点とのこと。

その毛豆を始め、軍鶏ロック(これがまたうまい!)、青森のおいしい野菜などを使って、盛りだくさんの料理を味わいながら、ワインを飲んだり、酔っぱらったりしていました。

風丸は、1坪オーナーを募集していて今年はすでに1期から3期は募集終了していますが、4期がまだ募集中。1坪2000円だってさ。おまりのおいしさに、本日、勢いで5坪も買ってしまいましたが、どれくらい送られてくるんだろう? 

写真は、上が軍鶏ロックと毛豆の煮込み。下が風丸の生産者木村才樹さん。


給食の献立は、生徒が考えます

2004-09-25 11:57:13 | 
ある小学校のホームページをながめていたら、おいしそうな給食の写真が飛び込んできた。長浜市立長浜南小学校「給食のこんだてになったよ(2回目)」というページで、メニューは、牛肉とピーマンのいためあえ、チーズとハムが入っているオムレツ(ケチャップ付き)、くりごはん(!)、かぼちゃと貝の入ったみそ汁、小魚アーモンド、牛乳。

これ、実は小学校5年生が考えたメニューなんだそう。市内の小学校のメニューを生徒から公募、その中から見事選ばれたものだ。ビタミン、ミネラルがぎっしり詰まっていて、テーマは「これを食べれば、背が高くなる!」。背が高くなる、といわれるとピーマン嫌いでも、しっかり食べられるかも。とにかく、秋らしい味わいが充満している。食には季節感が重要だから。

給食というと、僕の子供時代は、「まずい」と言わないと格好悪いみたいな気分があって、みんなはいやそうな顔をしていたけど、僕自身は結構好きだった。脱脂粉乳のホットミルクは、少しつらかったけど、ソフト麺のミートソースなんて、いまでもあれば食べたいくらい。あと、酢豚とか。あの頃から、僕の酢豚好きは始まっていたんだなー。

でも、給食のメニューを一部とはいえ自分たちで作れるのって、すごくすてきなこと。食育の必要性が叫ばれているけど、大人の方が必要なのでは? と思えるほど。子供たちは結構、食のことにも気を使っている。環境のことにも、敏感だし。

それにしても、小学校のホームページって楽しい。4年生のページでは、「湖国菜の花エコプロジェクト」の指導で菜種油を搾る体験が写真入りで紹介されていたり、6年生のページの修学旅行のページでは、つい自分の小学校時代を思い浮かべたりして。「エコキッズだより」なんていうページもあって、水生生物の調査の模様が詳細にレポートされている。なんだか、楽しいなーと思っていたら、この学校、J-KIDS大賞の滋賀県代表校だった。

J-KIDS大賞というのは、日本の小学校のホームページですばらしいものを表彰しちゃいましょう、というもので今年で2回目を迎える。ボランティアの人たちが、全国の小学校のホームページをくまなくチェックして、県代表校を選び、審査員の投票で大賞を選ぶというもの。審査には、一般の人も参加できて応援キャンペーンでもっとも投票の多かった学校がベスト8の1校に入る。この締め切りは9月26日まで。明日じゃん! J-KIDS大賞のホームページに行くと、各県の代表校のページが閲覧できるので、一度ご覧になってはいかがだろうか? 運がよければ、あなたの出身校のページに巡り会えるかも・・・。




ごはんがおいしい! 豚肉ときのこの豆鼓ソース

2004-09-15 13:49:46 | 
先日、SPのHさん達と飲んでいたら、誰かが注文した豚肉ときのこの炒めというのが出てきて、妙にうまかったのでまねして作ってみました。豆鼓を買ってきて、いろいろと味を調整してもいいけれど、今はリキンキなどから豆鼓醤が出ています。少し大きめのスーパーに行けば手に入ると思います。見つけたら、買ってみてください。意外に応用範囲の広い「醤」です。

[材料]豚バラ肉かたまり150g程度、シメジなどのきのこ好みで、ミブナ2本程度、ニンニク1/2かけ、ネギ1/2本、豆鼓醤大さじ1、砂糖小さじ1/2、酒大さじ1。スープ大さじ3。下味用の醤油、コショウ、酒、片栗粉。

[下準備]豚バラ肉は細切りにし、醤油、コショウ、酒、片栗粉を適量かけもんでおきます。ネギは斜め薄切り、残りの材料は、適当な大きさに。きのこは、他のものを混ぜても可、緑の野菜もセロリやニンニクの茎などを使ってもいい。その場合は、鍋に入れるタイミングをきのこと一緒に。

[調理開始]豚バラ肉ははたっぷりの油で、油通し。油を切り、別にしておきます。鍋に大白ごま油(あれば。なければサラダ油でも可)大さじ1程度を入れ、ニンニクのみじん切り、ネギ、きのこを入れて炒めます。酒を入れ、豆鼓醤を入れ炒め合わせます。スープを入れ沸騰してきたら、砂糖を加え、肉を戻します。ミブナを入れさっと炒め合わせたらできあがり。とろみは肉の片栗粉で十分。好みでニンニクの後に鷹の爪の輪切りを入れてもいい。肉はもっと少なくてもOK。少ない肉で、きのこや野菜をたっぷり食べられますよ。

食の師匠水上勉さんを偲ぶ

2004-09-14 22:07:59 | 
水上勉さんが、9月8日亡くなった。85歳。大往生と呼ぶには、今となっては微妙な年齢だ。実をいうと、私は水上勉さんの小説はひとつも読んでいない。ただ、この『精進百撰』の愛読者ではある。

水上さんは小さい頃に禅寺にいたこともあり、精進料理はお手のものだった。この本に紹介されている料理も、「馬鈴薯の煮ころがし」なんていうシンプルなものから、「胡桃豆腐」なんていう凝ったものまで、肉も魚も使わないごちそうが並んでいる。どれも、昔の人が創意工夫を凝らした精進の逸品である。

この本を書くきっかけになったのは、心臓病で入院したときの病院食。病院食がまずかったのではない。病院食が豪華すぎたのである。このままでは、死んでしまう、という危機感のもと、病院を飛び出し、信州の別荘での暮らしを始める。ほぼ自給自足のような食卓は、とてもすてきなものに映る。

禅寺に育ち、『越前竹人形』なんて小説を出したり、なんだか枯れたようなイメージの水上さんだが、どうして十分に人生を楽しむ達人でもあったようだ。この本でも紹介されているが、町のスナックやバーで働いているタイやフィリピンの若い娘達と一緒に紙を漉いたり、元気いっぱいだったよう。

今は、まだ粗食だけで生きていくのは大変かもしれないが、徐々に生活に取り入れて行きたいと思っている。精進料理というものにご興味のある方には、お勧めの本である。『精進百撰』(岩波現代文庫 900円+税)

ちょっとごちそう「金目鯛の中華風蒸しもの」

2004-09-14 19:55:45 | 
金目鯛というと、塩焼きにする人は少ないと思うので、基本的には煮付けですよね。煮付けに近いのですが、中華風味で少しだけごちそうっぽい、蒸しものをご紹介します。今回は、金目鯛を使っていますが、鯛やカレイなど、他の白身魚でもOKです。切り身で慣れたら、調味料の量を調整して、丸ごと1匹にも挑戦してみてください。4~6人のパーティーメニューとしては最適です。

[材料]金目鯛切り身2、ネギ1本、シメジ適量、ミブナ(あれば)適量。野菜類はあるものでOKです。塩少々、酒大さじ1、醤油大さじ2、ごま油大さじ1。

[下ごしらえ]金目鯛は、塩を多めにかけ5分ほど置きます。吹き出てきた水気を拭き取りお皿へ。ネギは5cmほどに切ったもの3つを半分に切り、魚の上に。ミブナとシメジも魚の周りに散らします。酒、醤油を魚の上に振り、蒸気が出ている蒸し器に皿ごと入れます。蒸し器がない場合は、大きな鍋にお湯を張り、皿ごと入れても可。それも無理な人は電子レンジでチャレンジしてみてください。

[仕上げ]蒸し器で約7分。切り身の大きさで調整してください。丸ごと1匹の場合は10~12分必要な場合もあります。

蒸している間に、白髪ネギを作ります。5cmほどに切ったネギに縦に歯を入れて開き、中心以外を1mm幅くらいの刻み、水にさらします。仕上がり1分前に、ごま油を別のフライパンなどで熱しておきます。

蒸し器から取り出した皿に、白髪ネギを盛りつけ、上から熱々のごま油をジャーっとふりかけてできあがり。好きな人は、仕上げにコリアンダーを散らしてもいい感じです。


父島のハチミツ

2004-09-14 14:46:53 | 
先日、父島でお世話になったO夫妻が1年半の任期を終えて、竹芝桟橋に戻られました。そのお迎えに行ったら、おみやげにもらったこのハチミツ。父島に行ったことのある人なら、みんな知っているホライズンドリーム。そこで売っているハチミツです。メイドイン父島! 今日始めて食べてみましたが、滋味豊富な感じでおいしかった。本土からも、味貴で購入可能。150g入りで895円。父島の風も詰まってます。

新鮮なシャコ

2004-09-13 11:39:10 | 
今回も、死ぬほど焦って食べてしまい、写真はなし。先週の金曜日、僕は夕方から人と飲む約束があったのにもかかわらず、すっかり忘れていました。で、夕食のおかずを探していて、ダイエー高尾店で生きたままのシャコが売っていたので、あわてて買い求めました。この高尾で生きたままのシャコに出会えるなんて!

シャコに関しては、今でも忘れられない思い出があります。小学生の頃、母親の実家である山口に行っていたときのこと。小郡です。母のお兄さん、つまりはおじさんが市場でバケツいっぱいにシャコを買ってきてくれたのです。片足が義足のおじさんが、満面の笑顔でそれを渡してくれたのを思い出します。それを塩ゆでして食べたときの感動は今でも鮮明に覚えています。

その記憶が甦り、売っている限り買い求めたかったのですが、結局18匹で止めてしまいました。生きたままのシャコをトングでつかみ続けるのは結構根性のいることで。なんというか、気持ち悪いんですね。僕ですらそうですから、生き物に弱い人は絶対正視できないと思います。シャコってエビというよりは、虫に近い感じなので。

1匹38円。18匹でも600なんぼ。安い! 早速家に帰り、塩ゆでに。思いでの味には及びませんでしたが、おいしかったです。シャコって寿司ネタとしては、日陰者ですよね。冷たくて、かたくなったシャコは味気なくて。でも、生きたのを茹でたてというのは、別物のようにおいしいんです。見つけたら、ぜひお試しを! 同じ日のダイエーには、上海ガニまでいました。小さかったけど。ダイエーがんばれ!

で、飲む約束の方ですが、暇なのでお風呂なんぞに入っていたら、電話がかかってきて、頭も乾かさないで飛び出ました。1時間半の遅刻。あーあ。




旧暦でいうと今日は7月26日

2004-09-10 12:21:53 | スロー
日本の現在の暦は、国際標準の太陽暦。でも、明治の始めまでは、日本では太陰太陽暦で日付を管理していました。その旧暦を現代に活かそう、というのが『旧暦と暮らす スローライフの知恵ごよみ』(松村賢治著 ビジネス社 1600円+税)。旧暦では、1か月は月の周期で計算しているので、12か月では365日に満たず、そのため数年おきに閏月が入る13か月の年が巡ってきます。閏月の入れ方には一定の法則があるのですが、閏月が入ると例えば6月の後に閏6月が入って、夏が4か月という年ができてしまいます。数字合わせだと理解できるのですが、これが意外に当たる。つまり、暦上夏が長い年は、実際に夏が長くなるのだとか。偶然の一致か、それとも旧暦という魔法の暦法が優れているのか? いずれにしろ、現在の生活を一歩違ったところから見つめるために旧暦は大きな武器になってくれそうなのだ。もちろん、仕事のスケジューリングに旧暦を使われたら困ったことになるだろうけど。ぜひ、ご一読を!



バック・トゥー「筑前煮」

2004-09-07 22:35:25 | 
今日の晩ご飯は筑前煮。肉じゃがとは少し違う味付けで、すっきりさっぱり、いろんな根菜を食べちゃいましょう、というもくろみです。レンコンもゴボウも柔らかくなって、おいしかったですよ。本当は、これにキヌサヤがあれば、なおよいはず。さっと湯がいて、最後にいっしょにすれば、色味もいいし、食感のアクセントにもなります。

[材料]鶏もも肉小1枚ほど(唐揚げ用などで切ってあるの1パックでも可)、サトイモ3~4個、タケノコ水煮1個、レンコンはこぶしの大きさくらい、ゴボウ1本、ニンジン小1本、砂糖大さじ3、醤油大さじ3、酒大さじ2、塩微量、だし汁500cc、ごま油。

[調理開始]材料は、すべて一口大に切る。鍋にごま油大さじ2ほどを入れ、鶏もも肉を炒める。肉の色が変わったら、材料を堅い順番、ゴボウ、レンコン、ニンジン、サトイモの順に投入、野菜に油を染み込ませるように炒め、最後にタケノコを投入、だし汁を入れる。

まず、砂糖大さじ3、酒大さじ2を投入し10分、落とし蓋をして煮込みます。10分したら醤油大さじ2を入れさらに15分ほど煮込んでいきます。最後に醤油大さじ1、塩微量を入れて、火を強め煮汁を飛ばしていきます。時間に余裕があれば30分ほど冷まし、再加熱して食卓へ。一度冷ますと、旨味がさらに増すんです。これは、他の煮物にも、カレーにも応用できます。


魅惑の万華鏡

2004-09-03 10:28:45 | スロー
昨日、本屋で本を探していたら、お目当てのものは見つからず、替わりに万華鏡を買ってきてしまいました。紙枠のせいもあって、大きさの割に安くて。1580円。すごーく、きれいで。三省堂八王子東急スクウェア店にて。仕事をしていて、疲れると見ています。下の写真はボケボケですが、デジカメで強引に撮影したものです。