鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画『ミツバチの羽音と地球の回転』が完成しました。早速試写会で見せてもらったのですが、想像以上のすばらしい出来でした。2時間15分という長さなのですが、中身がぎゅっと詰まっていて、テンポもよく、わたしたちが住んでいる社会が抱えている問題の深い部分を一気に見せてくれる映画、という印象です。
撮影途中の様子を見せてくれた『ぶんぶん通信』Vo1.1~Vol.3を観た方はご存じとは思いますが、映画は山口県の祝島という人口500人ほどの島と、スウェーデンの先進的なエネルギー事情の2つの場所を図柄の裏表のように構成しています。
山口県上関町に中国電力がいままさに原発を建てようとしています。1980年代にこの原発話が持ち上がって以来、その目と鼻の先、約3.5kmのところにある祝島の人々は原発に反対してきました。賛成すれば、莫大なお金が入ってきます。そのお金を突っぱねて反対しているのは唯一、島を守るため、生きていく場所を守るために他なりません。
鯛を釣り、タコを捕り、ひじきを取り、あおさを取り、ビワを育て、豚を育てている島の人々は、原発ができることによって島での生活をめちゃめちゃにされてしまう人々です。それでも、原発建設のための埋立を許可してしまう、町議会と山口県知事。もっとも被害を受ける人たちの意向を無視したところで物事がきまってしまう恐ろしさ。
それと対比させるように、持続可能な手段でエネルギーの自給を達成しつつあるスウェーデン。人々は明るさに満ちています。
そして、祝島。長年反対運動を率いてきた山戸貞夫さんは、こう述懐します。「祝島島民だけで原発は止められない。わたしたちは、一日でも着工を遅らせようとしている。その間に、原発なんてもういらない、という世の中になれば、原発は止まる」。
そう、原発は祝島の問題ではなく、わたしたちの問題なのです。わたしたちの社会のあり方を見直すためにも、そのための話し合いの材料にするためにも、この『ミツバチの羽音と地球の回転』、見てください。
5月28日の東京でのお披露目上映では、鎌仲監督の他、山戸貞夫さんもいらしてお話しを聞かせてくれます。
上映の情報や、上映会開催の情報は、こちらに。
撮影途中の様子を見せてくれた『ぶんぶん通信』Vo1.1~Vol.3を観た方はご存じとは思いますが、映画は山口県の祝島という人口500人ほどの島と、スウェーデンの先進的なエネルギー事情の2つの場所を図柄の裏表のように構成しています。
山口県上関町に中国電力がいままさに原発を建てようとしています。1980年代にこの原発話が持ち上がって以来、その目と鼻の先、約3.5kmのところにある祝島の人々は原発に反対してきました。賛成すれば、莫大なお金が入ってきます。そのお金を突っぱねて反対しているのは唯一、島を守るため、生きていく場所を守るために他なりません。
鯛を釣り、タコを捕り、ひじきを取り、あおさを取り、ビワを育て、豚を育てている島の人々は、原発ができることによって島での生活をめちゃめちゃにされてしまう人々です。それでも、原発建設のための埋立を許可してしまう、町議会と山口県知事。もっとも被害を受ける人たちの意向を無視したところで物事がきまってしまう恐ろしさ。
それと対比させるように、持続可能な手段でエネルギーの自給を達成しつつあるスウェーデン。人々は明るさに満ちています。
そして、祝島。長年反対運動を率いてきた山戸貞夫さんは、こう述懐します。「祝島島民だけで原発は止められない。わたしたちは、一日でも着工を遅らせようとしている。その間に、原発なんてもういらない、という世の中になれば、原発は止まる」。
そう、原発は祝島の問題ではなく、わたしたちの問題なのです。わたしたちの社会のあり方を見直すためにも、そのための話し合いの材料にするためにも、この『ミツバチの羽音と地球の回転』、見てください。
5月28日の東京でのお披露目上映では、鎌仲監督の他、山戸貞夫さんもいらしてお話しを聞かせてくれます。
上映の情報や、上映会開催の情報は、こちらに。