健康定食BLOG版

心も身体もほっとするオリジナルレシピを中心に、レストランや食材なども満載の食ブログ

ミツバチの羽音と地球の回転

2010-04-28 20:56:13 | ローカリゼーション
鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画『ミツバチの羽音と地球の回転』が完成しました。早速試写会で見せてもらったのですが、想像以上のすばらしい出来でした。2時間15分という長さなのですが、中身がぎゅっと詰まっていて、テンポもよく、わたしたちが住んでいる社会が抱えている問題の深い部分を一気に見せてくれる映画、という印象です。

撮影途中の様子を見せてくれた『ぶんぶん通信』Vo1.1~Vol.3を観た方はご存じとは思いますが、映画は山口県の祝島という人口500人ほどの島と、スウェーデンの先進的なエネルギー事情の2つの場所を図柄の裏表のように構成しています。

山口県上関町に中国電力がいままさに原発を建てようとしています。1980年代にこの原発話が持ち上がって以来、その目と鼻の先、約3.5kmのところにある祝島の人々は原発に反対してきました。賛成すれば、莫大なお金が入ってきます。そのお金を突っぱねて反対しているのは唯一、島を守るため、生きていく場所を守るために他なりません。

鯛を釣り、タコを捕り、ひじきを取り、あおさを取り、ビワを育て、豚を育てている島の人々は、原発ができることによって島での生活をめちゃめちゃにされてしまう人々です。それでも、原発建設のための埋立を許可してしまう、町議会と山口県知事。もっとも被害を受ける人たちの意向を無視したところで物事がきまってしまう恐ろしさ。

それと対比させるように、持続可能な手段でエネルギーの自給を達成しつつあるスウェーデン。人々は明るさに満ちています。

そして、祝島。長年反対運動を率いてきた山戸貞夫さんは、こう述懐します。「祝島島民だけで原発は止められない。わたしたちは、一日でも着工を遅らせようとしている。その間に、原発なんてもういらない、という世の中になれば、原発は止まる」。

そう、原発は祝島の問題ではなく、わたしたちの問題なのです。わたしたちの社会のあり方を見直すためにも、そのための話し合いの材料にするためにも、この『ミツバチの羽音と地球の回転』、見てください。

5月28日の東京でのお披露目上映では、鎌仲監督の他、山戸貞夫さんもいらしてお話しを聞かせてくれます。

上映の情報や、上映会開催の情報は、こちらに






鎌倉無銭旅行のこと

2009-12-03 20:39:32 | ローカリゼーション
久々のブログ更新です。

昨日、12月2日は鎌倉一日無銭旅行の日でした。これは、かまわという鎌倉のNPOが企画したイベントで、今日一日はお金を使わなくても十分に楽しめるという日を作ったのです。画期的です。

お昼は、そんべカフェにみんなで集まって持ち寄りランチ。ここから、僕としては楽しくてしょうがなかったです。なんだか、ここには競争も競合も一人勝ちもなくて、みんながみんなをもてなしている感じで。持ち寄りだけど、持ち寄らなくても、皿洗いでも、一芸でもなんでもOK。歌を披露して何かをゲットしていった人もいました。

続いて、どんぶりカフェBowlsでは、鎌倉ならではアイディアを出したら、コーヒーいっぱい無料のサービスが。頭をひねって、全員合格でコーヒーをごちそうになりました。

その他、リンゴと引き替えに焼きたてのあんパンをゲットしたチーちゃんのうれしそうな顔も見られたし、おもちゃ屋さんではコーヒーをごちそうになって、さらにマグカップまでもらってしまい、お返しに僕は『土と心と社会』のブックレットを、しゅんろうさんは葉山の手ぬぐいをプレゼント。そしたら、おもちゃ屋のおじさんがとっておきの絵本を紹介してくれて、もう感動。絵本のタイトルは『ハリネズミと金貨』。すごーく、タイムリーなお話しでした。

こんな活動、みんなマネして欲しい! と思わせるような内容。鎌倉、かまわのみなさん。本当にありがとう。この一日は、決して忘れないと思います。





タキビとユズ

2009-06-01 11:30:34 | ローカリゼーション
昨日は、トランジション高尾の2回目のミーティングでした。

最初は、誰も来そうもないね、などと話していたのですが、最終的には9人の参加となりました。藤野から帰ってきた虔十の会の坂田さんたちは車に愛犬のタキビとユズを残しての参加。2時間ほどだったのですが、車の中で寂しさ倍増だったのでしょうね。坂田さんたちが帰ってきたら、もうはしゃぎまくって。僕も後ろの席に乗せてもらったのですが、あちこち舐められてしまいました。クチビルも奪われてしまった・・・。人なつこさ100%です。

この写真は、先日の高尾山ウォークの帰りにツリーハウスに立ち寄ったときのもの。タキビだっけ、ユズだっけ・・・。

トランジション・タウンをご存じですか?

2009-05-29 21:22:15 | ローカリゼーション
トランジション・タウンって、環境gooを訪れるような方はご存じかもしれませんね。エコビレッジは、どちらかというと何もないところに新しくコミュニティを創る、というイメージがありますが、トランジション・タウンは、いま住んでいる「地元」をエコビレッジ化していくこと。イギリスのトットネスという町で始まりましたが、始まって3年半ほどで世界中の170の町が公式のトランジション・タウンとして、そして1000以上の町がトランジション・タウンになる準備を始めています。なぜ、そんなに急激に運動が拡がっているのか? think the earthの地球リポートで、僕が取材して執筆しています。どうぞ、ご覧ください。

[地球リポート] #46 笑顔で持続可能社会を作るツール=トランジション・タウン

写真はトランジション藤野のミーティング風景です。