相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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全日欠場が幕内5人は多い

2011-05-30 20:35:32 | 日記
 江戸の3大スター力士━谷風・小野川の両横綱〔番附
では大関〕と関脇雷電〔谷風歿後大関〕の揃った5場所
め〔連続に非ず〕の寛政六(1794)年十一月場所は、有史
以来はじめて幕内取組数〔対幕下戦を含む〕が“3桁”を
記録した。その後、途中打切り場所があったり…諸条件
のため100番に達しないことも珍しくなかったけれども、
文政六(1823)年から…幕末の弘化三(1846)年三月までの
20年余のあいだは以前の“2桁”に逆戻りしてしまった。
 つまり、江戸大相撲の人気がやや下火になった証左で
あろう。
 明治時代は、二十一年以降“3桁”が定着━唯一の例外
が三十七年五月で89番しかなかった。

 現在、拙稿「……熱戦譜」では文政七年を綿密に検証
しているが、全10日間欠場力士が春・冬の両季とも5人を
数えている。鳥渡異例に感じている。まあ、「柏戸・玉垣
時代」から「阿武松・稲妻時代」への“過渡期”に当って
いるためかも知れない。
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