久しぶり20代で入幕の小柳常吉

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　110年前の明治四十四年、小柳芦太郎が
十両へ陥落、以来幕内番附に「小柳」の醜名
は登場していない。尚、一般の苗字でも大抵
「こやなぎ」と読むだろう…。

　拙稿「江戸大相撲熱戦譜」━天保十一年春
場所━の執筆がはじまっている。
　当該場所、新入幕の小柳常吉は、当時数え
24歳で、和田ノ浦(後大関鏡岩)以来５場所ぶり
二十代の幕内力士であった。
　彼が大関時代、「黒船来航」の際、巨漢の
白真弓とともに“怪力”ぶりを米兵たちに披露、
一躍有名になった。

　彼、小柳の“苦手”力士は、どうやら熊本出身
の黒雲らしく、入幕早々黒星を頂戴している。
後日詳述予定。