相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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苦労?

2010-04-30 12:56:38 | 日記
一、大きく・やわらかく、まれにみる素材。
一、すくすくそだった一年竹みたい。苦労を知らない。
一、“非力”なため、突っ張っても、横からあおぐように
 なる、いわば蝿を追う恰好。
一、出っ尻(ちり)のまま、腰をすえる修行を積まな
 かったから、当然へっぴり腰。
一、したがってどうしても前かがみになりがちであり、
 足が出ない。おこされて足がそろったらまずそれっ
 きり。これが最大の“弱味”。
一、おこされないためには、すばやくもろ差しになって
 巨体を生かすよりほかはない。
一、もろ差しばかりねらうから、相撲ぶりが小さく
 せせこましくなる。
一、からだに似あわず─いや反比例の原則どおり。
 いつも小心・翼翼。[中略]
一、へっぴり腰だからまともに攻めこんで堂堂“つめ”
 ることがむずかしい。
一、投げにたよりたがるのもそのせい。
一、四つに組んだらほとんど策がない。

 以上は、昭和39年「横綱・大関なで斬り帳」と題する
彦山光三翁の大鵬論だが、2番めの「…苦労を知らない」
というのは角界入門後のことに限られると思う。幼・少年
時代は結構“苦労”していたに違いございません。
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