☆珍手・奇技?「ぬけとったり」★
大正2年11月3日の“出島場所千穐楽”における
大阪幕内〇九州島VS東京十両●太刀ノ音の決り手
が「ぬけとったり」と記録されている。こんな名称は
寛政3(1791)年の11代徳川家齊将軍上覧相撲に
おける記録とか、昭和38年発表の彦山光三選抜
175技(て)にもみあたらない。
「逆(さか)とったり」=とったりを残した際、引かれ
た腕を素早く逆に上から挟みつけ、前へ引き回す
ように捻り倒す。相手の右(左)手を自分の右(左)
掌で手首をとり、左(右)手で相手の右(左)肘を上
からかいこんで、前へ引き回して倒しても同じ。━
“腕・手首・掌で攻める技”の彦山翁解説だ。
他に類似呼称では“額・顎・首・肩で攻める技”に
「ぬけだすき」があり、“脚・足・足首を攻める技”に
「脱小股(ぬけこまた)」があるけれど、上記名称は
攻めた方の技がすっぽぬけて仕掛けた太刀ノ音が
倒れたと想像したい。
尚、数年前だったか「取ったり」と書いた若い記者が
いたみたいだが、どうしても漢字表記に拘泥するなら
「捕ったり」の方が穏当であろう。
大正2年11月3日の“出島場所千穐楽”における
大阪幕内〇九州島VS東京十両●太刀ノ音の決り手
が「ぬけとったり」と記録されている。こんな名称は
寛政3(1791)年の11代徳川家齊将軍上覧相撲に
おける記録とか、昭和38年発表の彦山光三選抜
175技(て)にもみあたらない。
「逆(さか)とったり」=とったりを残した際、引かれ
た腕を素早く逆に上から挟みつけ、前へ引き回す
ように捻り倒す。相手の右(左)手を自分の右(左)
掌で手首をとり、左(右)手で相手の右(左)肘を上
からかいこんで、前へ引き回して倒しても同じ。━
“腕・手首・掌で攻める技”の彦山翁解説だ。
他に類似呼称では“額・顎・首・肩で攻める技”に
「ぬけだすき」があり、“脚・足・足首を攻める技”に
「脱小股(ぬけこまた)」があるけれど、上記名称は
攻めた方の技がすっぽぬけて仕掛けた太刀ノ音が
倒れたと想像したい。
尚、数年前だったか「取ったり」と書いた若い記者が
いたみたいだが、どうしても漢字表記に拘泥するなら
「捕ったり」の方が穏当であろう。