孤軍奮闘だった…関脇稲妻

　拙稿「江戸大相撲熱戦譜」━文政九(1826)年
冬場所━は本文を未だ全然書いていないが、
話題を拾ってみたい。
　当場所の六日目、勝負結果を御覧戴きたい。

　東　方　　　　　　西　方
前七○外ヶ濱─箕　嶋●前五
前三○三ヶ関─戸田川●前四
前五○岩戸山─棧　シ●前一
　　　　中入り後
前四○越ヶ濱─越ノ海●前六
前二○　璞　─黒　柳●前三
小結●荒　馬─稲　妻○関脇
大関○小　柳─緋　縅●前二

　総決算を報告すれば、東西の勝利数が異常な
ほど…東50対西25で、大差がついてしまった。
寛政年間まで遡らないと、こんな珍記録はない。
　劣勢の西方に在って、関脇２場所めの稲妻が
孤軍奮闘していた━という感じである。
　

千穐楽視聴率は好かったが…

　Ｓ紙「週間視聴率…」に拠れば、関東地区…
データでの上位５傑は━。

①連続テレビ小説…（17日)ＮＨＫ　２１.8％
②ＮＨＫニュース７ （　〃） 　〃　 　１８.5
③漫画サザエ…　　　　　　　フジ　１８.0
④大相撲千秋楽（17～18時)ＮＨＫ１７.7％
⑤…さんま御殿…　　　　　　日本　１７.3

　日馬富士の連続全勝Ｖの瞬間では24％強
だったそうな。一方、“裏番組”『笑点』は、そ
の煽りを喰った恰好で14％超にとどまって、
25位へ下降してしまった。

　この楽日の視聴率だけで、相撲人気が恢復
したと思うのは、いささか短絡的であろう。

　『笑点』と云えば…もう何年前になるかなぁ…
一番右側に坐っている落語家が「日本人だと、
横綱になれない…」と語っていたのを想い出す。