相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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荒馬…出生年の謎

2012-09-13 20:38:28 | 日記
 幕末の関脇力士、荒馬吉五郎━文化六(1809)年
生れと、同十二年生れとの両説があって、悩ましい
問題なのである。
 先ず、平成元年刊『古今大相撲 力士事典』は
文化十二年説を採っていたのに、平成十三年刊
『大相撲人物大事典』が文化六年説に変った━どう
いう理由に基くのであろうか?
 彼の初土俵は、『…人物…』と同じ年に出版された
『江戸時代 相撲名鑑』に拠れば、「天保四年 十九
歳」とあるが、その前年が真実と思える。しかし、
当時の力士志願者は現代と大きく異って、大抵素人
相撲集団に入っていた“相撲体験者”だったのであり、
数え18~19歳で入門は鳥渡若すぎる気がするのだ。
 その点では文化六年の24歳での初土俵が真らしい。

 ところが、文化六年生れ説の難点は現役急逝のとき
数え46歳となることだ。これが、文化十二年説ならば、
嘉永七(1854)年は数え40歳で穏当な線だろう。
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文化2冬 楽日欠場3人だけ

2012-09-13 12:47:49 | 日記
 文化二(1805)年十月場所の幕内番附━。

大関 平 石・雷 電
関脇 柏 戸・千田川→玉垣
小結 荒 馬・錦 木
前一 大綱→春日山・鳴 滝
同二 雷(いかづち)・佐渡嶽
同三 四ッ車・荒岩→千田川
同四 揚 羽・山 颪
同五 音羽山・眞 
幕尻 大童山・階(きざはし)

 当場所千秋楽(十日目)、大関戦で雷電の
勝利。ばかりではない、八日目から休場の
小結錦木、五日目から欠場していた怪童の
大童山の他、山颪━以外の15力士が楽日の
土俵へ姿をみせた。
 江戸本場所における千秋楽出場の最多記
録となっている。
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