out of curiosity #2

二つ目のブログに突入~!
ホッケー&山歩きで日光周辺に出没ちぅ!

しゅーりょー!

2015-08-13 11:14:47 | 日記
あのあと山頂から下山で雨はあがっていたので、 燧裏林道を少し歩いてみようかと思ったのだが、檜枝岐中心部は雨。

もう終わりにしなさ~い!、ってことだと解釈。w

さて、ふろ、ふろ(^o^)

晴天屋久島! ~縄文杉登山 #3~

2015-08-07 23:20:54 | 山登り in 他エリア

2015年7月30日(木)
縄文杉

<縄文杉登山所要時間>
荒川登山口 6:00 - 小杉谷集落跡6:55 - 楠川分かれ7:32 - 8:37 大株歩道入り口8:53 - 9:16 ウィルソン株 9:33 - 10:06 昼食(水場)10:30 - 大王杉 10:43 - 11:16 縄文杉 11:27 - 13:00 ウィルソン株 13:07 - 13:27 大株歩道入り口 13:35 - 16:03 荒川登山口

 前回#2で大王杉まで来ました。 縄文杉まではあと一息です。 幸いなことにそれ程疲れは感じていませんでした。


夫婦杉。 2本の杉の大木が手と手を取り合う仲良し夫婦のようです。



岩と根と枝がトンネルのような物を作り上げています。



そして階段。 どんどん登ります。
階段も一枚の板がトントンと並んでいるだけの物は、案外怖いです。



せっかく登ったのにまた下り、水がバシャバシャ流れている所を通ります。
ガイドさんは顔を洗って水を飲んでます。
すると娘が「このすぐ先だと思う。」と。 そして幾分斜面を登ると。。。



ありました!
とうとう来ました! 縄文杉です!!



さぁっ! 展望台に上がって行きますよっ!!\(^O^)/



 縄文杉は木高30m、根廻り43m、推定樹齢 7,200年で世界最古の植物と言われています。 現在、縄文杉の周りは根を保護するために人が入ることができません。 みんな展望台から見るので人と比較することができず、なかなか写真では大きさがわからないでしょうが、本当に大きく立派で威厳があります。 ただ、年をとっているせいか木肌が白っぽいとガイドさんが言っていました。

 杉の年齢の測定方法は各種あり、縄文杉の年齢は幹の成長や気象条件などで 7,200年とされているそうです。 放射性炭素を使った測定法を利用すると違う数字が出てしまうそうですが、屋久島の多くの杉は長年の成長で内部が空洞化しているものが多いため、なかなか正確な樹齢はわからないのだそうです。 


 一般的な杉の寿命は300年程度と言われているそうですが、屋久島の杉がなぜこれほどまでに長寿なのかという理由は、屋久島の多雨がひとつ。 そして花崗岩を土台として成長する杉は栄養分が少なく、他の杉に比べ成長が遅い。 すると年輪の幅が密になり材が硬くなる。 また樹脂道には通常の杉の6倍もの樹脂が溜まり、これにより防腐・抗菌・防虫効果が増し、屋久杉は長い年月の間不朽せずに生き続けられる、と言う事だそうです。 そんな屋久杉は切られたり、倒れたりしてもなお朽ちにくいのだそうですよ。 つまり住宅を作るには最適だったのでしょう。 けれど切るには硬かったでしょうね。

 展望台は以前は二つあったそうですが、展望台から見た正面の大枝に空洞が見つかり折れる恐れがあるため、正面の展望台ひとつは撤去されました。 現在は枝は見えにくいワイヤーで固定されていますが、展望台は以前より下の方、枝が折れても被害のない場所に作りかえられるそうです。
 そんな中、この日は本当に登山者が少なく、展望台ひとつでもゆったりと縄文杉を眺め、写真を撮ることができました。 ラッキーだったなぁ。

 できることなら近くに行ってその木に触れ、梢を仰ぎ見て、木の周りをゆっくりと一周してみたいものですが、縄文杉がこれからもずっと長年生きていけるよう、遠くから見守るのが一番なのですね。

 さて、帰りましょう。



 長い道のりを再び歩きます。
ただ、帰りは縄文杉を見た感動と達成感で疲労や辛さは感じませんでした。
もっとも登りが少ないので、体重に任せてたんたんと下っていたと言う事もあるかもしれません。w



これに触ると子宝に恵まれるそうです。w
まず相手を見つけないと。。。w
この木はヒメシャラだったでしょうか。 これも大きな木ですね。



宮之浦岳にも別れを告げます。
今度はぜひそちらへ行きたいなぁ。。。



一日中良いお天気でした。



縄文杉から休憩も入れて、2時間ほどで再び大株歩道入り口に到着。
ここでまたトイレ休憩。



そしてまた長い長いトロッコ道を歩いて帰ります。



帰りは澄んだエメラルド色の安房川沿いで休憩。
きれいな色ですねぇ~!



午前中には暗かった苔の森も、午後は穏やかな光が入っています。



そして 16:03 荒川登山口に無事到着!
お疲れさまでした~!!\(^O^)/


 帰りの後半はさすがに疲れと「まだぁ~?」と言う気持ちがわいてきましたが、ここまで来るとそんな気持ちも吹き飛びました! もう本当に感動と達成感で胸がいっぱいでした。
 けれどそれでも思う事は。 この最高のお天気の中、宮之浦岳に登れたら素晴らしかっただろうな、ということ。 いえ、この日は縄文杉で満足だったのですよ。 一回目ですし、こんなに良いお天気で、しかもこんなに空いている縄文杉登山などこの先何度来てもあるとは思えないから。 なので今回は本当に良かった!
 でもこのお天気の中、遠くの素晴らしい奥岳を見たらやっぱり「今度来るときはあっちだっ!」と思わずには居られませんでした。

 屋久島ではこの後もう一つ白谷雲水峡での登山も楽しみ、そして海ではシーカヤックやシュノーケリングも楽しみました。 まだまだ行ってみたい所、やってみたいことがたくさんあります! 行ってみたら、もっとまた行ってみたくなりました! まぁ、どこに行ってもいつもこんな感じなのですが。w

 けれど宮之浦岳。 このご縁は途切れないよう、また行きたいと思います。





晴天屋久島! ~縄文杉登山 #2~

2015-08-06 11:50:00 | 山登り in 他エリア

2015年7月30日(木)
ウイルソン株内部からの風景


<縄文杉登山所要時間>
荒川登山口 6:00 - 小杉谷集落跡6:55 - 楠川分かれ7:32 - 8:37 大株歩道入り口8:53 - 9:16 ウィルソン株 9:33 - 10:06 昼食(水場)10:30 - 大王杉 10:43 - 11:16 縄文杉 11:27 - 13:00 ウィルソン株 13:07 - 13:27 大株歩道入り口 13:35 - 16:03 荒川登山口

 前回#1で小杉谷山荘跡まで来ました。 トロッコ道を半分強歩いた感じです。 あと半分。 とりあえず山道の始まる大株歩道入り口までがんばります。

 空は晴れて日差しは強そうですが、登山道はほとんど森の中なので直射は当らず助かります。 歩いていると暑くて汗をかきますが、気温はそれ程高くなく、また湿度が高いイメージの屋久島ですが、この日は本当にさわやかな一日でした。


 ムシッとした辛い思いもなく、快適に歩いていました。 ムシッと言えば、虫もあまりいませんでしたねぇ。



 平坦に見えるトロッコ道ですが、山道の始まる大株歩道までに300mの標高を上げます。 ようやく島中央部の標高の高い山々が見えてきました。 屋久島の高山の特徴的な山頂、ゴンゴンと大きな石を置かれたようなピークが石塚山です。 


さらに登ります。 いろいろな名前の着いた杉が見え始めます。



これもそのひとつ。 
二王杉の片方、阿形杉(あぎょうすぎ)です。 口を開けた仁王様に見えますか? 
対の吽形杉(うんぎょうすぎ)は残念ながら倒れてしまっています。



更に行くと翁岳(1,860m)です。 まるで屋久島のビッグサンダーマウンテンや~!\(^O^)/
などと言っていると、とうとう。。。



 大株歩道入り口に到着しました~!! やった~!! 時間は 8:53。 荒川登山口から約3時間。 CTは150分ですが、ツアー会社からもらったしおりには大株歩道入り口まで約3時間となっていますから、休憩等入れていい具合についているようです。


ここで少し長めの休憩。 トイレもお借りしました。
待ち人数ゼロで。w



 さて、大株歩道入り口からは本格的な山登りです。 縄文杉まで2.7km、400m標高を上げてゆきます。



登山道が細い急斜面もありますが、この日は人が少なく、リラックスして歩けて本当に良かった。



 翁杉です。 「どこに杉が?」って倒れてしまっているのです。
 樹齢2,000年と言われていた巨木でしたが、2010年9月に倒れたのですね。 登山道とは反対側に、誰もいない夜のうちに倒れたようだ、ととある場所に書かれていました。
 娘が以前ここに来た時には翁杉は立っていたのだそうです。 なので、娘が屋久島に行ったのがいつだったか思いだせないのですが、少なくとも5年以上前だろうと。


水がしみ出し川のようになっている所や、苔、木の根の保護のため、木道や階段もたくさんあります。
江戸時代に作られたらしい石積みの階段もあるのですよ。
そんな階段を登ってゆくと。



来ましたーーーっ! ウイルソン株!o(^o^)o
ウイルソンさんが発見したわけではありません。
縄文杉発見以前に、ウイルソン博士がこの株を調査したのだそうです。

また、この切り株は時代背景から、
豊臣秀吉の大阪城建設(もしくは京都の方広寺大仏殿建立)のために切られた、
とも言われています。



同じような写真ですが、何枚も貼っちゃいます~。(^O^)
ちょっと角度が違うのよ。 そして上のは帰りに撮ったので、陽の入り方も少し違う~。w


そして、ガイドさんにこんなにかわいい写真を撮っていただきました~!(^O^)

大切な人と一緒に撮りたいでしょ~?w



周囲は若い杉に囲まれて、とてもよい雰囲気の場所でした~!



ここまで来ると「縄文杉はまだかなぁ~?」と楽しみが倍増してきます。
「もう近く。」と言う気がしていましたが、実際にはまだ山道3分の1でした。



 さらに登ると、とうとう見えました! 屋久島最高峰そして日本百名山ラストを飾る宮之浦岳(右:1,936m)です! いえいえ、九州最高峰でした!! しかも左にある先ほどの翁岳(1,860m)は九州で4番目に高い山。 で、な、なんと、九州管内山岳標高ベスト20の8位までが屋久島の山々ではないですか! さすが洋上のアルプス!

 冬にはこれらの山頂付近に2mもの積雪があるそうで、そんな姿も見てみたいものです。 またこの積雪と黒潮によって運ばれる暖かい空気が多雨をもたらし、屋久島の特徴的な自然を育んでいるのだそうです。

 これら島の中央部にある高山は海岸線の町からはほとんど見ることができず、それら山々のことを屋久島の人々は奥岳と呼びます。 そして町から見える手前の山々のことを前岳と呼びます。 前岳があるから奥岳が見えないと言う事なのですが、なんかそれも神秘に包まれている感じですよね。
 屋久島には山岳信仰があり各町(集落)から必ず年に一度山にお参りに行く岳参り「たけめ」という習慣があります。 ひとつの集落がひとつの山に登ると言うわけではなく、たとえば千尋の滝がある原集落ではモッチョム岳をはじめ六山も登ります。
 今のように登山口まで車で行けたわけではない時代には、2泊3日でお参りに行っていたそうですよ。 もちろん女人禁制。 
 現代でも岳参りは行われているのですが、一種のお祭りのようになり、登山口まで車で行き、女も子供も楽しく行く~、という行事になっていることを再度見直す?、というような葛藤もあるのだとタクシーの運転手さんが言っていました。

 確かに登山口までは相当車やバスで登りました。 ありがたいことだと実感します。 ただ、今回私たちはどの山のピークにも達するわけではなく、こうしてまだまだ高い山々を見ていると「いいなぁ~!」と見上げずにはいられないのです。

      

 さて、縄文杉を前にお昼ごはんです。 「そうかぁ。 お昼ごはん前に着かないんだ。」と思いましたが、10:00。w いやいや。 朝ご飯を食べたのが5時ごろですから、そろそろ腹ごしらえをしておかないとね。w
 「塩分補給のためお味噌汁を作りますね。」とガイドさんが水を汲んでお湯を沸かしてくれます。 登山道には4カ所の水場がありました。 どこもほとんど枯れることはないそうです。 超軟水の屋久島の水は本当に美味しいです!


大きな階段のように作られたベンチでリラックスタイム。



20分ほど休憩し歩きだすとまたヤクシカの子供! ヤクシカはたくさん見られました。
天敵がいないのでやはり増えすぎ、の問題があるのだそうです。
ちなみに屋久島にはクマはいません。
毒蛇はマムシとヤマガカシだけです。 ハブはいませんよ。



そして大王杉。 推定樹齢3,000年。 
縄文杉が発見されるまでは屋久島最大級の杉とされていました。



屋久杉は大きすぎて、全体を入れるとかえって迫力が無くなります。
なかなか難しいです。。。

で、まだ縄文杉にたどり着きません!
すみません~! 次回こうご期待!!w


晴天屋久島! ~縄文杉登山 #1~

2015-08-04 22:08:56 | 山登り in 他エリア

2015年7月30日(木)

 行ってきました。 屋久島縄文杉登山。 
 屋久島に行きたい気持ちがあったのは確かですが、本当にどれだけ縄文杉が見たかったか、と言えば、それ程縄文杉には魅かれていなかったかもしれません。
 むしろ屋久島に行く理由は宮崎駿監督が「もののけ姫」を描く際にインスパイアされたと言う、白谷雲水峡の苔の森のような風景を写真に収めることの方がずっと自分には興味があったかも。

 また話に聞く縄文杉登山は22㎞もの長距離をたくさんの登山者と共に長蛇の列をなし、せっかく縄文杉にたどり着いても順番待ちでさっと見るだけのような、それが楽しいんだろうか?、と。

 それでも娘が「一緒に行こう!」と言うほど魅かれた理由は何なのか。 それほど多くの人たちが見たいと思う縄文杉は、行って見たらやっぱり良いのだろうか。 そして何より22Km、10時間の行程を歩き通して達成感を味わいたい!、という変な欲望が出てきてしまったのも確か。w

 なにはともあれ、大変に良いコンディションで縄文杉登山を終えることができました。 「もう一度行きたいか?」と言われれば実は否なのですがw、否な理由は価値がなかったということではありません。 行ったこと、見た物、経験したことについてはやっぱり良かった!!

 とりあえず、下記が今回の私たちの所要時間です。

ホテル出発4:40 - 5:00 屋久杉自然館 5:20発バス - 5:55 荒川登山口

荒川登山口 6:00 - 小杉谷集落跡6:55 - 楠川分かれ7:32 - 8:37 大株歩道入り口8:53 - 9:16 ウィルソン株 9:33 - 10:06 昼食(水場)10:30 - 大王杉 10:43 - 11:16 縄文杉 11:27 - 13:00 ウィルソン株 13:07 - 13:27 大株歩道入り口 13:35 - 16:03 荒川登山口

荒川登山口 16:30 - 屋久島杉自然館 17:05


 朝4時40分、ホテルの前にツアー会社、ネイティブビジョンさんが迎えに来ます。 ネイティブビジョンさんとは前日のタクシーツアーの際(タクシーツアーもネイティブビジョン提携)事務所に寄って、この日の打ち合わせをしています。
 朝食用、昼食用のお弁当を前日ホテルチェックインの際に申し込んでおくこと、待ち合わせ時間、持ち物等の確認。 この日のツアーはもともとガイドさんを貸し切りでつけていただけることになっていたので、万が一途中でギブアップしてもOKでした。

      

 ホテル待ち合わせの4時40分は関東なら既に明るくなる時間ですが、屋久島ではまだ真っ暗。 登山口へのバスに乗る屋久杉自然館に着く5時ごろようやく明るくなってきました。 あ、登山口までは一般車両通行禁止です。

 自然館のバス停は屋根のついた敷地に線が引いてあり、バスに乗る登山者はそこに並ぶように腰をおろします。 大抵の人がそこでバスが来るまでに朝食弁当を食べています。 ガイドさんの話では5:20発にギリギリ乗れるかもしれないので、バスが来たら一応お弁当がしまえるようにしておいてください、とのこと。 一生懸命おにぎり一個を詰め込みました。 ラッキーなことに最後の補助席に乗れて荒川登山口へ。

 登山口他へのバス時刻、屋久島の情報などを調べるにあたり、こちらのサイトをちょくちょく拝見しました。→ 屋久島リアルウエーブ

 登山口までの道のりは大変細く急カーブの続く山道です。 途中今回の山崩れ現場が見られました。 また雨が降ったら。。。と思うと恐ろしくなるような大きさでした。 けど、荒川登山口が開通したことは本当にラッキーでした。

      

 お手洗い、準備運動を済ませいよいよ22km最初の一歩です。 まずは8km のトロッコ道。 その後3kmの山道。 標高差は登山口 600m から縄文杉 1,310m の約700m。
 今まで20kmを越える登山は経験したことがありません。 いくら平坦なトロッコ道がほとんどとは言え、歩き切れるのか本当に心配でした。 直進して程なくすると左折。 そして。。。


橋です! なんだかワクワクします!!


      

 このトロッコ電車の線路は安房森林軌道(あんぼうしんりんきどう)と呼ばれ、現在でも利用されています。 廃線ではないのですね。 時折工事物資やトイレ管理のためなどに本物のトロッコ電車が走るのだそうです。
 完成した大正12年当時は、縄文杉へ行く登山道中の大株歩道入り口辺りから安房まで、また途中には石塚山方面にも向かう線路などもあり、全長26.1km くらいあったのだそうです。
 登山道上の路線以外の多くは廃線となっているのかと思っていましたが、3段上の右写真地点を左折せずにまっすぐ行くと安房方面への線路が残っており、そこは屋久島電工が所有し現在でも使用されているのだそうですよ。


 屋久島は火山が爆発してできた島ではなく、海底隆起により出来上がった島なのだそうです。 隆起してきたのは花崗岩マグマなので、屋久島の山のほとんどが花崗岩の岩山です。 このように苔むし水が浸み出る斜面もよくよく見れば岩肌が見られます。


 トロッコ道は深い谷底の川伝いに斜面の中腹辺りを歩いているのでなかなか陽が当たりませんが、陽が射すとこのきらめき。



なんかこういうの、ディズニーランドで見たことありますね。w



時々あまり苔の生えていない、一枚岩むき出しの場所もあります。 ここに生えている苔の上を見ると。。。



なんとたくさんのモウセンゴケ! 湿原以外で初めて見たよ!w


      
左の写真、白く四角いのは花崗岩の結晶で、正長石(せいちょうせき)と呼ばれるものです。 
5~15㎝くらいの物を良く見かけるのですが、これは国内では珍しく大きなものなのだそうです。
滝など横目に見ながらどんどん進みます。



今度は手すりのない橋です!



結構高いですよ~。(^o^;


 
だんだんと大きな杉が見えてきますが、このくらいではまだまだ、とガイドさんに言われます。 ただ、この杉もたくさんの他の木や植物を宿しています。 成長が遅く長生きする屋久杉は小さく見えても高齢だったりします。 その長い命の中で幹には苔が生え、その苔に新しい命が宿り、たくさんの植物と一緒に暮らしている杉があちらこちらに見られます。

      

 トレイルを歩いていると小ぶりのリンゴのような実が落ちています。 リンゴと言うよりは前日に食べたパッションフルーツに良く似ていたので、ガイドさんに「パッションフルーツが自然になっているのですか?」と尋ねたら、これはリンゴツバキだと教えてくださいました。 ツバキの実なんですよ!
 さらに少し行くと娘が谷底の川沿いにヤクザルを見つけました。 ヤクザルはこの時しか見られなかったなぁ。 なんとなくニホンザルより毛深くて、小ぶりなんです。


 大きな切り株です。 切り株の中には上に生えた他の木の根が張っています。 このように高い位置で切られた切り株は江戸時代に切られたものなのだそうです。 チェーンソーがない時代太い杉を根元から切ることはできず、足場を組んで少し高く細い位置で木を切ったのだそうです。


小杉谷橋です。 山の上に日が当っています。



 橋を越えると小杉谷集落跡に到着です。 時間は 6:55。 CTは50分ですから、いい感じです。
 小杉谷集落は大正12年に島の主要産業となった林業を支える拠点として設けられ、昭和45年に閉鎖となりました。 最盛期には500人もの人が生活し学校もありましたが、もともとあった良質な自然林を伐採していたため、とうとう伐採する木が無くなると自然と廃村になったと言う事のようです。
 その後また木を植えたのでしょうか。 集落跡地の周りには杉がたくさん生えていましたけどね。


 この辺りは世界遺産に登録された地域ではありませんが、それでも伐採された切り株に苔が付き、たくさんの木々がそこで根を下ろし、切られなかった木たちは成長し、倒木更新がみられ、混沌とした中に力強い生命力を感じずにはいられません。

 生きている木にも岩にも容赦なく貼りつく屋久島の苔は600種類にも及び、それは黒潮の影響により多量に降る雨の産物です。 その苔があってこそ緑深い豊かな屋久島の森が支えられているのですね。


っと、ヤクシカの子供です! 枝かぶりで残念!w
近くに親もいます。 親になってもヤクシカには鹿の子模様があります。
ヤクザル同様、少し毛深くて小さめです。



しばらく歩いて楠川わかれ。 白谷雲水峡から来ていれば、ここに出たのですね。


      

 左写真は小杉谷山荘跡にあるバイオトイレです。 右は大株歩道入り口近くの携帯トイレブースです。 屋久島登山では携帯トイレ持参が必須です。 バイオトイレは普通のトイレと同じですが、携帯トイレブースでは持参した携帯トイレを使用します。 中は覗きませんでしたが、中央に携帯トイレをセットできる椅子が置いてあるようです。
 縄文杉登山ルートには計7カ所のトイレがあります。 10時間以上歩くコースなので、トイレがあるというのは大きな安心です。 ただ一日に800~1,000人もの登山者が縄文杉を訪れる日もあるとか。 そのような日はこのトイレが20~30分待ちと言う事も。

 今回私たちも学生は夏休みの時期ですし、旅行会社で縄文杉登山ツアーをとった時には「定員最後のひと組でしたよ!」などと言われていたので、トイレ20分待ちは覚悟していたのですが、写真を見てもわかるとおり空いていること。
 
 ガイドさんの話によれば、口永良部島噴火の影響か、GWからの長雨の影響か、今年は観光客が少ない、とおっしゃっていました。 島の皆さんが「ようやく夏が来た!」とおっしゃるこのお天気の良くなった時に、登山口も開通となり、申し訳ないけど登山者も少なく、美しい静かな山を歩けて、「なんだか幸運すぎる。」と思っていたのでした。


晴天屋久島! ~到着の日~

2015-08-03 01:16:40 | travel

2015年7月29日(水)
千尋の滝(せんぴろのたき)

 それはいつのことだったか。 上の娘は5年くらい前に一人で屋久島に行きました。 当時私たちはお互いにあまり話すことがなかったので、娘が帰ってきてしばらくしてから「屋久島行ってきた。」と聞いたのでした。 日程を聞くと台風直後。 ギリギリ船が出たような状態で、島についてもまだ雨が残っており、川の水は増水していて白谷雲水峡ではガイドさんがロープを張って渡らせてくれた、と。
 「そんな状態で、事故があったら何も分からないじゃない。」とまた喧嘩になりそうだったけど、そこでやめておいた。 「屋久島良かった?」と聞くと「すごく良かったよ。」と。 今思えば、普段山に登るような子じゃなかった娘が、そんな天気でもとても感動したようだった。 なぜ屋久島に行きたいと思ったのかも謎だけど、一人でそんな経験をしてきた彼女はその後私が山登りを始めると「いつか一緒に屋久島に行こう!」と言ってくれるようになった。

 そして今年、行く決心をした。

 交通手段や食事のこと、特に早朝に縄文杉登山に出る日はどうするの?、などと言う事は娘もあまりよくおぼえておらず、私も今年はいろいろな幹事をやっていてこれ以上旅行の事を考えるのも煩わしかったので、ネットで少し調べ旅行会社に相談、予約!

 出発直前の「50年に一度の大雨」とそれによる土砂崩れ、荒川登山口閉鎖には驚き、がっかりもしましたが、出発前夜の登山口復旧報告(旅行会社から)にはまたまたビックリ!
 この登山口閉鎖直後には「30日は白谷雲水峡から縄文杉を目指す! 31日の白谷雲水峡ツアーはキャンセルして、海のツアーを入れる。」と変更してあったことが、またまた良い結果となりました。

 前置きが長くなりましたが、きっと本編も長くなりそうです。 よろしければお付き合いください。m(_ _)m

 2015年7月29日(水) 東京 → 屋久島(観光)

     

 屋久島まで船を使うのは恐らく酔ってしまうので、羽田→鹿児島→屋久島を乗り継ぐ飛行機を利用しました。 旅行会社のお姉さんは「ジェット機ですよ。」と言っていましたが、鹿児島ー屋久島間はプロペラ機でしたよ。w 幸いお天気は良く、飛行機はまったく揺れずに屋久島に到着しました。 良かった~。(;´д`)

      

 お天気は良いのですが、屋久島空港の向こうの山々には厚い雲がかかっていました。 「天気予報が晴れでも山の上は雨かもねぇ。」 そんな経験はつい最近もしたような。w

 ツアーには空港からタクシーで観光地を回りホテルまで送ってくれるサービスが付いています。 右の写真は宮之浦川を渡っている所を車窓から。 山の上、晴れてますね♪

 ネットで宿を探すと空港や港から離れた場所にもたくさん宿があり、登山口に近い宿が良いけれどバスの便はそれ程良くない。 送迎をしてくれる宿もあるようですが、やっぱりレンタカーや自分の車で動く人が多いみたいです。 また、宿が登山口や各ツアー集合場所から遠くても、登山ツアーや海・川のツアーをツアー会社に申し込めば送迎してくれる会社が多いようです。 ツアー会社によっては迎えに行く範囲が決まっていたりもします。
 一般的なツアーに無いような宮之浦岳縦走登山などをする場合はバスの時間を良く調べて行く必要があると言う事ですね。

      

 さて、私たちは観光です。 丸い屋久島、2時方向辺りにある空港より南の方向へ向かいます。 原集落の千尋の滝(せんぴろのたき)に行きました。 タクシーの運転手さんは観光ガイドに習熟していらっしゃいます。 お話も上手でとても楽しい方でした。
 左写真、娘たちの先に赤い標識のような物がありますが、そこから左へ登るとモッチョム岳への登山道です。 私たちは道なりに右の方へ行くと。。。見えました!


 手前と奥の二段の滝が見えます。 手前の滝は落差60mでこれだけでも立派ですが、左に見える岩の壁が特徴的です。 なんと250x350m の花崗岩の一枚岩なのですよ! 縄文杉登山でも花崗岩の大きな岩をたくさん見ました。

      

 次は7時あたりにある中間集落にある屋久島フルーツガーデン。 ここは入場料500円を払うと、係の方が付いて園内の季節の植物の説明を聞きながら20分ぐらい散策します。 特に「屋久島の花」と言うわけではなく、南国の花々やフルーツの花、実などを見せてくれます。

      
ニコちゃんマークがたくさん! 右は生姜の種類だそうです。 もう名前は全然。。。w


      
左の黄色も確か生姜の種類。 そして右はドラゴンフルーツですよ。


      

 ドラゴンフルーツを見た後は、かわいいチョウが舞い飛ぶ小屋でフルーツなどを頂けます。 この日はパイナップル、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツとパンに乗っているのはフルーツジャム各種。


そして近くの中間の巨大ガジュマルの木。
NHKのドラマ「まんてん」のロケ地だそうですよ。 
写真右側が中間川なのですが、川に沿って他にもたくさんのガジュマルの木が見られます。



この根がすごいですね。
若い木だと垂れ下がるふさふさした根がたくさん見られます。
この木はとても古いのでもうあまりみられません。



そして最後が8時くらいの位置にある栗生(くりお)集落の大川の滝(おおこのたき)。 これはすごい迫力です!
下の日影部分に人がいるので大きさがわかるでしょうか。
夏の時期になると右側の滝には水が見られないことが多いのだそうですが、
大雨の後ですから、この通り!!






この辺まで行けますが、岩が濡れている時は要注意です!!






先日の大雨で柵が壊れたのだそうです。

この後、予定では島を一周する所だったのですが、この先の西部林道が通行止めですから来た道をホテルに戻ります。



今回のホテルは宮之浦港すぐ近くのシーサイドホテル屋久島です。
南の島なので、夕焼けが午後7時ごろ見られました。
この写真では西の方向を向いていますが、正面と思われるような海の方向は北なので、なんかちょっと変な感じです。


      
さて、夕食です。 「トビウオのお刺身や唐揚げが出るかなぁ~♪」と楽しみにしていたのですが出ませんでした。
翌日の登山のガイドさんによると、「トビウオは家庭料理なのでホテルの夕食には出ないでしょうねぇ~」と。
小さな切り身のフリッターは出ましたけどね。
食事はみんな美味しかったのですが、ちょっと心残り。。。
右がフルーツガーデンでも食べたパッションフルーツです。
中の黄色い部分をこのまま種ごと食べちゃいます。w

さて、翌日30日は縄文杉登山ツアー。
午前4時40分ホテル発です。