
2015年9月27日(日)
ネタが尽きたので古い話です。
9月28日(月)、真っ赤な絶景の那須・姥ヶ平を訪ねた前日のことです。 東京から直接那須の集合場所へ早朝着はきついので、前泊しました。 27日(日)は確かあまりお天気も良くなくて、家でお昼過ぎまで仕事をしていたんだったかな?
午後から少し何かを見てホテルに入ろう、と思い立って寄ったのが以前から行ってみたかった
大谷資料館でした。 以前 yukoさんが行かれたのを見て、興味がわきました。

「大谷PAの近くだろう。」とは思っていましたが、大谷って、宇都宮市だったのですね。(^o^; ナビに従って走るうち、川沿いに珍しい岩の光景が見えてきて、「おぉ。早く来てこの辺もゆっくり見たかった。」と思いつつ、時間も気になるのでまずは資料館に向かいます。
車を停めて資料館までのエントリー、それだけでもなんか「おぉぉーっ!」と見たことのない物を見る感動がこみ上げてきます。 なんだろう、この摩訶不思議なパワーを秘めた光景は。w

資料館内部に入り、地下への通路を下りて行くと、そこはライトアップされ美しい地下宮殿のようです。 深い所では地下60m、平均の深さが地下30mといわれるような場所に、野球場がすっぽりと入ってしまうような広さの大谷石採掘場が潜んでいるのです。

そのような深さにありますから、坑内の平均気温は8℃前後。 戦後は政府米の貯蔵庫としても使われたことがあるのだそうです。

現在ではこの神秘的で美しい空間を使って、映画、ドラマ、PVの撮影ほか、コンサートなども行われるのだそうです。

そのように美しい面ばかりを見ているとうっかりしてしまいますが、ここに圧倒的なパワーを感じるのは、機械のない江戸時代からツルハシの類のみでこの岩山を切り刻み、掘り下げ、さらに掘り進み、そしてこのような迷路とも言わんばかりの広大な採掘場を作り上げた事実でしょう。
美しく刻まれた均等の掘り跡は、一降り一降りツルハシで削られた跡です。

人が一つの大谷石の片を切りだすために、ツルハシを 4,000回振ると言われています。 そして一人が一日で切り出せる石の数は10本だったそうです。 10本も。。。 また、切り出した石(約80Kg)を運搬するのが一苦労。 こちらも背負子で人力作業だったそうです。 30mもの地下から石を背負って運んでくるとは想像もつきません。 機械化が進んだのは昭和34年ころから、だそうです。

さて、資料館に向かう長い石垣にず-っと植物が生い茂っていました。 なんとイワタバコ。 この時期に何輪か咲いていました。 たくさん咲いたらきれいだろうなぁ。 今年は高原山で見られなかったので、ここで見られて良かった。
その後、来る時に車から見えた名所を示す看板が気になったので、寄って見ることにしました。 時間はもう4時過ぎで近くの大谷寺はお坊さんたちが門を閉める準備をしているような感じに見えました。 勘違いだったかもしれないけど。。。 そして、近くに無料市営Pがあるようなのでそちらに車を回すと、他に何組かの人たちが車を降りて同じ方向に歩いて行くので、私も着いて行きました。 磨崖仏とか観音様とかあるらしいよ。。。

と、行くと。 岩に掘られた大きな観音様。 「平和観音」さまらしい。 そしてそのお姿を見た瞬間「あ。」と。。。
周辺案内 → こちら