芦屋釜の里

2010-05-09 | お出かけ
癒しスポット『芦屋釜の里』です

芦屋釜とは、室町時代を中心に豊前国芦屋において作られた茶の湯釜です。
鎌倉時代末頃から制作が始まり室町時代には茶の湯釜の名器として
一世を風靡したと言われています。
現在、国の重要文化財に指定されている茶の湯釜は全国で九点ありますが、
そのうち八点までが芦屋釜で占められているそうです。

私が初めて「芦屋釜」を知ったのは30年近く前になりますが、
お茶の先生が使っていたお茶釜が 芦屋釜のあられ模様 でした。
その時に先生から教えて頂きました。

入り口で大きな"ナンジャモンジャ"
の木が出迎えてくれます。
丁度、花が満開でした。
手入れの行き届いた日本庭園です。
英彦山川が芦屋の町に流れ込む
様子をイメージされているそうです。
庭園の中にお茶室が(大・小)あります。
「待合」から中へと本格的なお茶室です。
葦葺き屋根も見事な物でした。
お茶室ではなく、場所を変えて
"立礼"でお抹茶を頂きました。
時季の"藤"のお干菓子で。
お庭に咲いていた「オダマキ」です。
種類が豊富でした。
最盛期は過ぎつつあったのですが
藤棚もありました。

※「ナンジャモンジャ」の正式名は「ヒトツバタゴ」です。
その名前の由来は、一つ葉のトネリコ(タゴ)からきたそうです。

※茶の湯釜について
大別して「芦屋」「天命」「京作」の3種に分類され、鎌倉時代末から室町時代には、
筑前(福岡県)の「芦屋釜」と佐野(栃木県)の「天命釜」が茶湯釜の名品を作り出し
その後利休の時代に京都で盛んに茶湯釜が制作され、西村道仁、辻与次郎などの
釜師が現れ天下一の称号を受けるなど、茶湯釜生産の中心は京都に移ったそうです。