コロナウィルスにより、14日に予定していた中学校の廃品回収(「ふれあいリサイクル」)は1.5km離れた中学校に持っていかなければならないことになった。これでは誰も協力できないだろう(そもそもこのリサイクルは最近民間による廃品回収ボックスができたたために、リサイクルの量が減り収益が減ったことから、回数を増やしたものである。同じように小学校も困っている。)。そして翌日の美化デーも延期となった。我が地区ではこの日、水路の掃除をするのだが、かつて農業者が行っていた箇所も農業をやる人もいなくなって(かわりに農協が請け負ってやっている)生活排水を出しているとかで、一般住民が引き受けることになった。短時間であるが年寄りばかりには結構きつい仕事である。ほかにも22日に予定されていた老人クラブの総会も中止となった。
参加しなければならなかった行事が減ることは少し嬉しいが、相変わらず引き継ぎのための書類を作る作業が続いている。歴代の区長さんが作った書類を現時点の情報に置き換えるのだが、大部分エクセルで作られているため、慣れないおじさんには手間が人一倍かかるのである。こうした書類を作っている中であらためて高齢者が増えている現実を目の当たりにする。元年度80歳を迎えた方が8人、さらに施設に入所する方、一人暮らしの方も着実に増えてきている。団塊世代の私があと10年すると80歳、この時地域の姿はどうなっているか考えるだけでも恐ろしい。昨日と今日、広井良典著「持続可能な医療」を読んだ。10年後の地域の姿が恐ろしいように日本の姿も恐ろしいと思う。やはりこの国は多くの面で失政を重ねて来たように思う。医療だけではなく福祉、街づくり、財政あらゆる面において持続可能ではない。過去の数々の失敗にもかかわらず相変わらず成長政策を続け、この社会の守るべき分野も怖そうとしている。
先の本に紹介されていた「居場所」についての調査結果が面白い。この調査は、首都圏に住む60歳~74歳の男女に、「あなたは自宅以外で定期的に行く場所がありますか」という質問をした。その結果は男女とも一位は図書館、そのあと女性は「スポーツクラブ」「親戚の家」「友人の家」と続くが、男性の場合は「見つからない/特にない」そして三位が「公園」。なんとも悲しい答えではないか。おじさんだったらどう答えただろうか。なんせ首都圏であるから近くに城台山や畑はありそうにない。こうなるとやはり図書館ということになりそうだ。著者も言っているが、ここには「病院の待合室」も入るのではないか。そして、喫茶店である。開店を待って多くの高齢者が来店する。目的はモーニングサービスにより軽く朝食を食べ、さらにお友達と毎日変わらない話題?(失礼)で盛り上がるのである。
別に喫茶店が悪いということでない。しかし、おじさんは若い人も含めて住民が立ち寄ることのできる場所を作ることに失敗してきたと思う。ヨーロッパでは人口が少ない町でも必ずコミュニティの中心というのがあり、さらにそこは車が入れなくなっているので、人が集まってくる。日本ではこれがない。町の郊外にショッピングセンターがあるが、車に乗れない高齢者は行くことができない。経済、効率優先で街づくりしてきたつけが私たちに大きくのしかかる。日本で孤立を感じる人の割合は他国と比べて著しく高い。著者は①政府の借金が莫大となっていることと、②人と人の間の「社会的孤立」の高さは、家族あるいは身内を超えた支え合い(ないし連帯)への無関心からきているとしている。
幸いおじさんは田舎に暮らし、豊かな自然に囲まれ、自分の趣味をやりながら、また地域活動にもさほど熱心ではないが参加している。しかし、今後のことを考えると不安な気持ちになることは否定できないのである。
参加しなければならなかった行事が減ることは少し嬉しいが、相変わらず引き継ぎのための書類を作る作業が続いている。歴代の区長さんが作った書類を現時点の情報に置き換えるのだが、大部分エクセルで作られているため、慣れないおじさんには手間が人一倍かかるのである。こうした書類を作っている中であらためて高齢者が増えている現実を目の当たりにする。元年度80歳を迎えた方が8人、さらに施設に入所する方、一人暮らしの方も着実に増えてきている。団塊世代の私があと10年すると80歳、この時地域の姿はどうなっているか考えるだけでも恐ろしい。昨日と今日、広井良典著「持続可能な医療」を読んだ。10年後の地域の姿が恐ろしいように日本の姿も恐ろしいと思う。やはりこの国は多くの面で失政を重ねて来たように思う。医療だけではなく福祉、街づくり、財政あらゆる面において持続可能ではない。過去の数々の失敗にもかかわらず相変わらず成長政策を続け、この社会の守るべき分野も怖そうとしている。
先の本に紹介されていた「居場所」についての調査結果が面白い。この調査は、首都圏に住む60歳~74歳の男女に、「あなたは自宅以外で定期的に行く場所がありますか」という質問をした。その結果は男女とも一位は図書館、そのあと女性は「スポーツクラブ」「親戚の家」「友人の家」と続くが、男性の場合は「見つからない/特にない」そして三位が「公園」。なんとも悲しい答えではないか。おじさんだったらどう答えただろうか。なんせ首都圏であるから近くに城台山や畑はありそうにない。こうなるとやはり図書館ということになりそうだ。著者も言っているが、ここには「病院の待合室」も入るのではないか。そして、喫茶店である。開店を待って多くの高齢者が来店する。目的はモーニングサービスにより軽く朝食を食べ、さらにお友達と毎日変わらない話題?(失礼)で盛り上がるのである。
別に喫茶店が悪いということでない。しかし、おじさんは若い人も含めて住民が立ち寄ることのできる場所を作ることに失敗してきたと思う。ヨーロッパでは人口が少ない町でも必ずコミュニティの中心というのがあり、さらにそこは車が入れなくなっているので、人が集まってくる。日本ではこれがない。町の郊外にショッピングセンターがあるが、車に乗れない高齢者は行くことができない。経済、効率優先で街づくりしてきたつけが私たちに大きくのしかかる。日本で孤立を感じる人の割合は他国と比べて著しく高い。著者は①政府の借金が莫大となっていることと、②人と人の間の「社会的孤立」の高さは、家族あるいは身内を超えた支え合い(ないし連帯)への無関心からきているとしている。
幸いおじさんは田舎に暮らし、豊かな自然に囲まれ、自分の趣味をやりながら、また地域活動にもさほど熱心ではないが参加している。しかし、今後のことを考えると不安な気持ちになることは否定できないのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます