神エホバのご意志の神聖な奥義の進展には、神エホバの深い知恵が秘められています。そのことが漸進的に明らかにされてゆきます。その過程の中で、神エホバは幾つかの契約を結び、ご自分の約束が確実に進展していくとを明らかにされています。今日はダビデの王国契約に進展したその意味を紹介致します。
西暦前11世紀、神エホバはもう一つの契約を結び、神聖な奥義にいっそうの光を与えられました。神エホバはご自分の忠実なダビデ王にこう約束をなさったのです。「わたし(エホバ)は必ず・・・あなたの胤をあなたの後に起こす。わたしは本当に彼の王国を堅く立てる・・・わたし(エホバ)は必ず彼の王国の王座を定めのない時までも堅く立てる」(サムエル第二7:12,13.詩編89:3)。今や、創世記3章15節で予告された約束の胤の系譜は、ダビデの家系にまで絞り込まれて来ました。しかし、普通の人間が、「定めのない時まで」支配することができるのでしょうか(詩編89:20,29、34~36)。そして、そのような人間の王が、人類をアダムから受け継いだ罪と死から救出することが出来るのでしょうか。
ダビデ王は神エホバからの霊感のもとにこう書きました。「わたし(ダビデ)の主に対するエホバのお告げはこうです。「わたし(エホバ)があなた(後に遣わされるイエス)の足台として奥までは、わたし(エホバ)の右に座していよ」。エホバは誓いをお立てになりました。(そして悔やまれません)。「あなた(後に遣わされるイエス)は定めのない時に至るまで、メルキセデクのさまにしたがう祭司である!」」(詩編110:1,4)。このダビデの預言の言葉は、、約束の胤、つまりメシアに直接当てはまります(使徒2:35,36)。この任命を受ける王は、エルサレムからではなく、神エホバの「右」で天から支配します。したがって、この王には、イスラエルの地に対する権威だけではなく、地上の全域に対する権威が与えられます(詩編2:6~8)。さらに、この時点で別の事柄も明らかにされました。メシアが「メルキセデクのさまにしたがう祭司」になる、神エホバは誓っておられることに注目してください。これは、アブラハムの時代に王なる祭司として奉仕したメルキセデクのように、来たるべき約束の胤・メシアも、王また祭司として奉仕するように神エホバから直接任命を受けるのです(創世記14:17~20)。
時の経過とともに、神エホバはご自分の預言者たちを用い、ご自分のご意志の神聖な奥義に関する啓示をさらにお与えになりました。例えばイザヤは、その約束の胤が犠牲の死を遂げることを明らかにしました(イザヤ53:3~12)。ミカは、約束の胤のメシアの誕生する場所を予告しています(ミカ5:2)。ダニエルは、約束の胤のメシアの出現と犠牲の死の正確な時も預言しました(ダニエル9:24~27)。このように神エホバはダビデと王国契約を結び、ダビデの家系から約束の胤のメシアがいつ遣わされるのかを漸進的に明らかにされました。次回は神聖な奥義が遂に明らかにされる!についてお伝え致します。引き続きお読みくだされば幸いです。
水仙花 前後に蕾 並びおり 今日の一句
道の駅の「切り花の菊」