ニュースの天才(SHATTERED GLASS)
2003
ビリー・レイ(Billy Ray)
完全に期待はずれ。
捏造で社会を操る愉快犯的ライターの話でもなく、捏造記事を追求した社会派作品でもなく。
ただの20代中盤の若者がモンモンとしたわだかまりから良識ある社会派雑誌のライターでありながら記事を捏造する、でバレたところで無理矢理辻褄を合わせようとしてドツボにはまる。そんな映画です。
売り方間違ってるんじゃないかなぁ。
ツタヤでは「シリアスドラマ」のコーナーだし、「ニュースの天才」なんてタイトルからすると、やっぱり痛快な「Catch me if you can」みたいな世紀の愉快犯のお話を想像してしまう。
むしろ本作は遅咲きの反抗期を迎えた未成熟大人の物語で「卒業」あたりと近いのでは。のでツタヤ的には「青春」コーナーにあったほうが合点がいきます。
実話を元にした映画で、その実話中にある要素はもの凄く面白いんですが、どうしてこんなイチ青年の葛藤というコンパクトな話にしてしまったのか。
もっとエンターテイメントに特化した面白い映画になるはずなのに。
下手な社会派作品が好きなトム・クルーズがプロデューサーということも一因なのか。
もしくは、草の根からはい上がる青年のお話というインディペンデントっぽい切り口でやった方が面白かっただろうなぁ。
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