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2010
1984
ピーター・ハイアムズ(Peter Hyams)


映画史のみならず全世界的な歴史に残る傑作「2001年宇宙の旅」の続編を撮るという無理難題をやり遂げたハイアムズ監督の男気みなぎる本作。

本作は「2001年宇宙の旅」の続編としては16年の年月を考えるまでもなくあまりにもチープなんですが、むしろそれは捨てて別の角度で描かれています。
映像美や哲学ではなく「宇宙で困ったことがあったらきっと人間はこんな行動をするだろう」というの「アポロ13」みたいな映画。SFアクション映画としての側面が強く、人間同士の衝突がメイン。
とは言ってもHAL9000を正面から撮ったときのレンズフレアは無いでしょ。そこにレンズフレアがあったらHAL9000のキャラクターが無くなってしまって、ただの機械になってしまう。
それが狙いか。

中学生くらいの頃に「2001年宇宙の旅」の続編として「2010」を観たときは、実は「こっちの方が好きだなぁ」とか思ってました。分かりやすいもの。しかし、あれから十何年間、二度と観ることはありませんでしたが。
比べることが無意味ですね。
「2001年宇宙の旅」は、誰かがモノリスに仕掛けた謎に導かれるようにじわじわとその深みに連れて行ってくれる作品ですね。

しかし、恐れることなく(とはいえプレッシャーは恐ろしいものだったでしょう)撮ったハイアムズ監督の心意気たるや。


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