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映画【テープ(TAPE)】

2008-04-12 01:13:53 | 映画
 
 
テープ(TAPE)
2001
リチャード・リンクレイター(Richard Linklater)


ハリウッドの実験映像作家リチャード・リンクレイター監督の完全な自主制作らしき手法の作品です。
内容はサスペンスのような、他愛のない友達同士の会話のような。
87分という映画の尺と劇中の時間進行が全く同じという設定。

ハンディカムの映像の中でどれだけ脚本の力を試すことが出来るか、というものの様な気がします。
けれど、それ以前に映画を撮りすぎてしまっているが為のハンディカムの映像への慣れの無さが気になります。
確かに、民生の小型ハンディカムであればボディの小ささ故の自由度は高く、画角は自由自在に動かせるんですが、全部見覚えがある映像なんですよ。
この辺、ぜんぶやりました。
この辺は大学生くらいの頃に自主制作で実験しまくった方なら誰でも知ってる映像なのです。
そして、この映画を観るであろうターゲットもそこらへん。
もしかしたらそういった自主映像作家を勇気づける作品であったのかもしれません。

私がかつて使っていたTRV-900と同じハンディカムで大傑作を撮ってしまったラース・フォントリアーという人もいるんだよなぁ。

とはいうものの、短尺ということもありサクッと観るにはちょうど良い作品。
飽きずに一気に観られます。
結末が面白いかどうかは別の話で。