池田晶子さんの死。

昨日、なにげにネットを彷徨っていたら、こんな記事に出くわした。

「訃報：池田晶子さん４６歳＝文筆家－訃報：MSN毎日インタラクティブ」

文筆家の池田晶子（Wikipedia）さんが、2月23日に腎臓癌のために46歳でお亡くなりになっていたことが、2日、明らかになったそうだ。

数年前、妹から貰った本の中に、

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というのがあった。

この本は、妹が通っていた看護学校の授業で、臓器移植のことを取り上げた「あげたい人に、臓器はあげたい」の一節が引用されていたようだ。

そのことを思い出して、早速、手に取ってみた。

そして、たまたま開いたところが、

「がん論争に欠落しているもの」

だった。

えっ、と思った。

でも、読んでみた。

「数年前、私も初期がんが見つかったが、人生の基本的な考えは変わらなかった。むしろ、本当はうれしく、やっと務め（人生）から解放されるか。自分が変わり者であることは自覚しているが、なんだか死に損ねて還ってきてしまって、未だ人生という義務を遂行している。」

との旨のくだりがあった。

たまたまこのようなところを読むなんて、何の拍子か、不思議なタイミングだが、

年齢的に早い死であったかもしれない。でも、おそらく、本人は納得してその瞬間を選んだのだ。そう、僕は思った。