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「原神 玲 映像作品展 / rei harakami Image Works」感想。

2015年07月27日 17時09分30秒 | rei harakami(レイ ハラカミ)
遅ればせながら、先日観に行ってきました「原神 玲 映像作品展 / rei harakami Image Works」(7/21-26)について。

ここ数年長らくの間、京都には1年に何度も行く機会があり、その中の何回かの理由はハラカミさんです。
そして、今回もハラカミさんの若い頃に制作された貴重な映像作品をすべて公開されるとのことで、映像(写真)をやっている僕としても見逃せない企画で仕事も休みを取得し行ってきました!

会場となっていた「Lumen gallery」はハラカミさんが住んでいたところから近いらしく、古い木造の建物を改装して造られた京都らしい趣きたっぷりな映像ギャラリー。

併設されている「galleryMain」では今回の映像作品の絵コンテ、原神さんが当時出品した過去の映像作品展?祭?コンペ?などのチラシ、評論などが展示されておりました。

展示物を観ていて驚いたのは、展示されていた同じ映像作品展のチラシに、あの「カンヌ監督」河瀬直美氏の名前と原神さんの名前が併記されているものがあり、僕はその場で思わず声をあげてしまいました。
河瀬氏は僕の通っていた写真学校の放送・映画学科卒のいわば先輩にあたる方であり、僕が通っていた当時はその放送・映画学科の助手をしておられ「教務にいるあの美人は誰なのか???」と、よくクラスメイトの間で話題になっていた方でした。その後、すぐ公に取り上げられたことも伝え聞くところとなり、やがてカンヌを獲られるわけです。
その河瀬氏と肩を並べていた原神さんの凄さも今更ながら認識することとなり、あらためて想うところ多々ありです。

ちなみに、「原神玲 河瀬直美」で検索すると下記のページが出てきました。


そんな原神感満載な会場で、原神さんの映像作品全10作は公開されたのでした。

「さようなら」(1989年)
「イスデタビ」(1990年)
「はじまり」(1990年)
「波」(1991年)
「カエルのジョニー」(1991年)
「おひるにかいもの」(1992年)
「山からきたくじらやろう」(1992年)
「そしてそれは、それ以上でもないし、それ以下でもない。」(1993年)
「机の女」(1993年)
「ヴォワイアン」(1995年)


この文章の流れであえて比べるなら、河瀬氏の作品は頭で感じ、原神さんの作品は体で感じる、という違いを持ちました。
そういえば、昔、坂本龍一の音楽は頭で聴き、ハラカミさんの音楽は体で聴く、違いを述べたことが僕はありますが、それに似ています。
体で感じるということは本能的に伝わってきやすい印象があります。体からの欲求に理屈などいらないでしょう。
そんな本能的であり普遍的なものをテーマとして取り扱っている印象を感じつつ、タイトルにひらがな多く観ていると微笑ましくなる。やさしい=むずかしくない。
ハラカミさんの音楽もそうでしたが、そもそも言葉でうまく言い表すことのほうがむずかしく思います。
最後の「ヴォワイアン」という作品は、会場で渡されたパンフによると、原神さんが作り終えた後「(映像では)やり尽くした」と語ったとされている作品で、さすがに伝わってくるものがアツく、作品の最後のほうはグッときました。

全体的にどの作品もやはりハラカミさんの音楽を聴きなれているせいか、映像の背景に流れる音楽がしっかりしたものに感じ、同時に観ている映像に説得力を感じました。
映像のクオリティは当時の機材のせいで今の技術と比べるとどうしても低いわけですが、その説得力のためか、逆に狙ってローファイにしている感すら感じてしまうのでした。
個人的に言えば、ところどころでハラカミさんの肉声や本人が出演されていたりで、久しぶりにハラカミさんに会えた気分になって、帰りに少し感情が高ぶってしまってグッときてしまったのでした。

今回の収穫。
奥右手、会場で先行販売されいて購入したDVDには、今回上映された最後の3作品が収録。本日(7/27)一般発売!

僕は初日に伺いましたが会場は満席で、作品に出演されていた方や高谷史郎&桜子ご夫妻など多数の関係者の皆様の来場されていました。

そして、最後になりましたが、今日でハラカミさんがいなくなって4年が経ちました。

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