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東京電力のこの10年をどのように評価するか?

2021年03月14日 23時24分25秒 | 社会・経済
このことについては、
先日の記事のとおり、東日本大震災発災時には東京に住んでいましたが、現在も東京に住んでいらっしゃる皆様のほうが、より確実なお答えをお持ちだと思います。

しかしながら、先月、NHK総合「ニュースウォッチ9」で愕然とするものを観てしまいました。
おそらく昨年12月に公開されている下記の記事に関するVTRになると思います。
VTRでは上記記事にもありますが、東電社員である研修参加者が研修施設で展示されているパネルなどを見てまわり理解した後、ディスカッションを行っているのですが、参加者のディスカッションへの姿勢がいまいち積極的ではなく、テレビカメラがあるせいかもしれませんが、差しさわりのない発言に終始していて、それは原発事故を他人事と受け止めているように思え、総じて原発事故によって人生に多大なる影響をうけた方々が見ると非常に不愉快ではないかと思えるものでした。

「10年経っても、この程度の受け止めなのか?!」

そのように思いました。
原発事故の筆頭の当事者と言える東電社員の事故の受け止めがその程度なのです。

そこで思い出したのは、東京で住んでいたマンションを引き払った時のことです。
部屋の電気を止めに来た東京電力の人は年配の男性でした。
原発事故からあまり間が経っていないこともあり、自ら事故に関する謝罪の言葉があり、終始、非常に腰の低い態度でした。僕は原発事故が直接的な理由で引き払うわけではないので非常に恐縮しました。
そのようなことがあったので、東京電力は今後全社的に謝罪の態度は貫かれるのだろうと思っていたのですが…。

本当の意味で謝罪するには、なぜ謝罪しなければならないのか?を理解する必要がありますが、今回このような程度の受け止めの東電社員がいることを見ると、以前言っていた言葉を繰り返してしまいます。

東京電力は形だけでも一度潰れた(解散した)ほうがいい。

そして、原発事故の社会的責任、世界的な責任を真正面から負い、一からやり直し、だからこそ知らせることのできる事故の教訓を世界に知らしめるべきだと思うのです。

もちろん、今、福島第一原発の廃炉作業に携わっている方々は事故の責任を負って頑張っていらっしゃると思いますが、今回のことは、そうではない立場の東電社員との間に事故の受け止めの差、あるいはムラがあったということでしょう。
それを、どうやって原発事故の社会的責任、世界的な責任を真正面から負う、ちゃんとした他人事ではない同じ受け止めにしていくのか?

それは他人事と受け止めている東電社員が悪いわけではなく、東京電力が事故後早い時期から全社的に取り組まなければならなかったことであり、VTRのような東電社員がいたということは、この10年では残念な結果だったわけですから、これからの10年でどうなっていくか?
ちょうど、今回の研修施設も昨年できた(これも遅いと思っていますが)わけですから、これからはこの遅れている部分を取り戻すように頑張っていただきたいところです。

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