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過度な買いだめ・買い占め - 南海トラフ地震臨時情報に絡むモロモロ。その3。

2024年08月13日 23時13分23秒 | 社会・経済
8月8日に南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表され、2019年からの運用の中で初めてだったこともあり、なかなか難しい判断を求められたりして、僕個人としても「なかなか微妙だな」と当初から思っています。

そこで、発表からいろいろと思ったこと感じたことなどを書いてみます。今日はその3回目です。


前回の記事の内容が一因となったと思われる、「静かなパニック」がいわゆる「過度な買いだめ・買い占め」のことです。

このブログを長らくご愛読されて頂いている皆様には、ご存知だと思うのですが、現在は大阪に住んでいる僕は東日本大震災発災時に東京に住んでおり、当日はそれほどではなかったものの歩いてその時の住まいに帰った一人であり、その後、品不足となったスーパーを何軒もまわる日々を過ごした一人です。
震災はその後大阪に戻る一因となり、大阪に帰ってからも原発事故の影響を感じることが何度もあり、遠い場所で起こったことも日本国内であれば何らかの影響があることをまざまざと見せつけられました。

そのような実感を持ったその後の生活の中で、震災後のこの十数年間、各所で言われ続けてきていた災害への備蓄、ローリングストックなどには敏感に反応し、実際に実行してきました。おそらくそれゆえだろうと思うのですが、今回過度な買いだめ・買い占めが起き、結構個人的には怒り心頭なのです(実はそんなに怒ってない・笑)

もちろん、2019年から運用が開始されている「南海トラフ地震臨時情報」に関しても、ニュースなどで聞いており、やはり敏感に反応し「巨大地震警戒」が出たら、事前避難しなければならない地域があることも知っているわけです。なので、僕に言わせれば、「南海トラフ地震臨時情報」自体、「知らなかったとは言わせねぇ!」なんです(すいません・笑)

ましてや、東日本大震災以降、いろいろなところで言われ続けてきた「備蓄」や「ローリングストック」などの言葉にまったく無関心だった人間には軽蔑の視線すら送り続けてしまいそうな勢いです。(送らないケド。)

とは言え、この十数年間、社会が大きく変わった中で、災害への備蓄などにまでリソースを割けず、そのような余裕がなかった皆様もそれなりにいらっしゃることは容易に想像できるわけで、結果的にそれができなかった人を一概に批判するわけにはいきません。(だから、送らないケド。)

ところで僕は今回、先週末9日に、そのローリングストックをしている水が少なくなったので、いつもの量を補充するためいつものお店に行ったんです。すると、やはりというか予想通り、ないんです。少しぐらい買えるだろうと行ったのですが、まったくないんです。
お店ではすでに「一家族、1ケース(2リットル6本)まで」と制限がかかっていました。お店の店員さんに聞くと、8日の夜に「巨大地震注意」の情報が行きわたってから買う人が増え、中には8ケースも買っていった人もいたとか。
翌日以降、他のお店2軒ほどまわりましたが、やはりありませんでした。
お盆休みということもあってか、メーカーへの問い合わせもできないようで、次回の入荷予定もわからないとのことでした。
ま、ローリングストックをしているので、そんなに急ぐ必要もなく焦らないわけですが…。

で、今日何とかいつも通りの量を確保できましたが、結局、災害への備蓄やローリングストックではなく、過度な買いだめ・買い占めへの備蓄やローリングストックだったのではないか???と思ってしまいました。

今、結果的に供給と需要のバランスが崩れたとは言える者の、いつも通りに商品が流通する問題のない状態であり、何なら水道水も蛇口から出ます。生活のインフラも問題ない状態です。
前回の記事でも書きましたが、気象庁や政府も「巨大地震注意」を出してはいますが、注意しながら通常の生活を行う、ということを言っています。 

なので、冷静に普段通りの通常の生活を行ってほしいと思います。
今、実際に巨大地震が起きてエマージェンシーな状態でもありません。かと言って、「巨大地震注意」が出ている状況ですから、この状況を冷静に普段通りの通常の生活を送るためにも、完全な通常な生活をしている時に、災害への備蓄・ローリングストックをぜひ行ったいただきたいものです。

ただ、闇雲に備蓄やローリングストックをやっておけば良いわけではなく、今回でも水だけが買いだめ・買い占められお店の在庫がなくなるわけですが、実際にエマージェンシーな状態になると、とりあえず給水車が取り急ぎで来たりします。
逆に、災害のたび都市ガスの復旧が他のインフラに比べ遅めのようですが、カセットコンロ用のガスボンベは今回でも昨日、今日あたりまではお店の在庫が残っていたところもあったようです。
(※もちろん、起きる災害によって状況は違ってきますし、常に給水車がすぐに来たり、ガスの復旧が必ず遅いというわけではありません。念のため。)
また、この段階になってから過度に非常食を買い占める人が数年後に必ずやって来る非常食の期限を意識するとは思えず、そのことが本来意識として持つべき災害への備蓄・ローリングストックの本質から離れていることも、どうか?とする話も聞きました。

そのような皆様にも本来の災害への備蓄・ローリングストックの意識、そもそもの災害への危機意識を高めていただくために、どうするのか?どのように意識を持ってもらうのか?具体的にどのように災害への備蓄・ローリングストックを行えばよいのか?

今回、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されてから、あわてて普段から備蓄するようなものを買いに走った、買いにまわった人であれば、まさしくその焦った気持ちを忘れないでください。その焦燥感を原点にできます。
そして、今回が良い機会ですから、この南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されたことをきっかけに災害への危機意識を高め、備蓄・ローリングストックを少しずつでも良いので進めていただきたいと思います。

僕個人の体験から言えば、東日本大震災直後の数日間、東京ではスーパーでもホームセンターでも、どこに行っても水がお店の在庫にない時期がありました。しかも発災当日に僕の家にあった水は少なく、震災でなくともすぐにでも買いに行かないといけない状態でした。
そのため、かなりの数のスーパーやホームセンター、飲料品店などを自転車で何度も走り回った記憶があります。それで毎回何とかしのげる量を確保し続ける日々が続いたのです。(発災10日後に金町浄水場の一件もありましたので余計に焦燥感がありました。ひとり暮らしでしたが。)
そう言った東日本大震災直後の東京での体験があった後で大阪に戻り、母とともに暮らしていますが、今、母は基本的に料理などにも水道水をメインで使っていません。その母に合わせるためにも水のローリングストックは十数年間続けています。母と2人で一週間もつ量を常にストックしています。

例えば、家族4人の世帯ではまったくあてにならないと思いますので、以下のリンクも参考にしていただき、今後の災害への備蓄・ローリングストック、危機意識を高めることを、ぜひ行っていただきたいと思います。
それが、ご自身やご家族全体の人間としての生命力を高めることにもつながるのではないか、と僕は思っています。
 

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