神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

根上神社古墳

2013-12-07 23:54:07 | 古墳
根上神社古墳(ねのかみじんじゃこふん)。
場所:千葉県八千代市村上南1-15-1(「根上神社」の住所)。東葉高速鉄道東葉高速線「村上」駅の北、約170m。国道16号線沿いにあるホームセンター「ジョイフル本田 八千代店」の南東側。駐車場有り。
「根上神社古墳」は、八千代市では最大の前方後円墳で、全長約50m、前方部幅約32m、後円部径約35mの大きさ。発掘調査は行われていないが、6世紀頃のものと推定されている。南東向きの古墳で、北西側の括れ部分に「根上神社」が鎮座しているため、その名がある。「根上神社」の由緒は不明であるが、祭神は大己貴命で、国土開発の神である。あるいは、「子の神(ねのかみ)」から鼠~大黒天(大黒様)~大国主神と連想して、祭神を定めたのかもしれない。
八千代市村上地区は、千葉市花見川区幕張・検見川地区から「花見川」を遡ると、大和田排水機場から上流を「新川」というが、その左岸(東岸)に当たる。「新川」は西印旛沼と同水位で、川というより西印旛沼の一部とも考えられ、古代には湖沼地帯であったものと思われる。また、「村上」というのも、平安時代の「印旛郡村神郷」に由来する由緒ある地名で、本来は多くの神を祀った「群神」から発祥しているらしい。元々は150基にも上る古墳があったが、宅地化により多くの古墳が消失したという。「根上神社古墳」もかなり削られてしまっているようだが、それでも、神社があったおかげで残されたことは幸いだったといえるのだろう。


写真1:「根上神社」参道。向って右側が古墳前方部のはずだが、かなり削り取られているようだ。


写真2:鳥居。扁額には「根上大神」とある。


写真3:社殿。古墳の説明板もある。


写真4:後円部の高まりだが、円形は明瞭でない。
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