神が宿るところ

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備中塚古墳

2012-08-18 23:54:04 | 古墳
備中塚古墳(びっちゅうつかこふん)。
場所:茨城県結城市上山川字備中。「才光寺工業団地」の最も北にある「大島ミガキ株式会社本社工場」の西側、道路沿いにある。駐車場なし。
JR水戸線「結城」駅の東南約4km、鬼怒川右岸(西岸)の台地上に10基以上の古墳が確認されており、「林・備中塚古墳群」と呼ばれている。そのうちで最大のものが「備中塚古墳」で、直径約67m、高さ約8.5mの円墳。周溝を含めると、直径115mという規模となり、結城市内では最大、茨城県内でも五指に入るとされる。未発掘であるが、墳丘表面には葺石として川原石が置かれ、円筒埴輪が配されていたという。また、この古墳の西側に直径約25mの円墳「小備中塚古墳」があり、2つの古墳は一対のものとして造られたらしい。築造時期は、5世紀末から6世紀戦半頃と推定されている。古墳の被葬者は、鬼怒川の水運を押さえて勢力を伸ばした、この地区の豪族の首長であったのだろうと考えられている。


「結城百選探訪」pdf(備中塚古墳)


写真1:「備中塚古墳」。南東側から。結城市指定文化財。樹木が生い茂り、保存状態はあまり良くない。


写真2:同じく、北西側から。こちらから見ると、丸く見える。


写真3:「瓢箪塚古墳」。写真2は、この古墳の付近から撮影。「二十一世紀の杜」という公園になっており、駐車場・トイレもある。全長48mの前方後円墳とされているが、細長い高まりのようにしか見えない。こちらは、かつて横穴式石室が開口していたようで、瑪瑙の玉などが出土したらしい。
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