早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密


国内外美大デザイン受験指導32年約1000名累計合格率89.9%
/早稲田建築AO他10年指導コーチング

『明治生まれの祖母の話』

2019-05-13 16:50:48 | 早稲田建築AO受験マスタ−コーチの秘密





明治生まれのいつも凜とした筋が一本通った、和服姿の祖母がまだ生きていた頃、私が美大に通っていた頃良く夜中で課題を仕上げ、少し仮眠をしていた頃、良く部屋にきて枕元で明治や大正時代の話をいろいろしてくれました。その中で半分意識がない中でなぜか記憶に残る話が心に残っています。きょうはその話を皆さんと共有してみたいと思います。

人は生まれてくる時に、だれでもお米の袋を背負い生まれてくる。その中にはお米が入っている。しかしその袋の底は穴が空いていて、そこからお米がいつも流れ出ている。だから生まれてすぐ天に召される赤ちゃんは、少しのお米しかなかった。人はただそのお米がいつなくなるかは誰も分からない。

私が愛する息子も今から4年前のクリスマスイブ直前に突然、若くして旅立ってしまった…
だから横浜生まれの横浜で育った祖母は、いつも自分の強みを生かし好きな事を見つけて、それを仕事にし自分が仕事を通じ、自己表現し成長し、世の中を良くするようにベストを尽くし生きる。というようなことを私に教えてくれた。また、天照らす神や天皇は全く信じていなかった。数多くの戦争で子供を奪われ、関東大震災で被災し幾多の飢餓を体験し惨劇を目にしてきたからだろう。また、私に絵描きや彫刻家で食べて行く事はこの日本ではとても大変だから、これからの日本はデザインを国が必要とするのでそういうノウハウを身につけて生きなさいと教えてくれた。私が右足不自由というのも考えてくれたのかも知れない。

いま10代後半のこれから受験する若い君達に伝えたいのは、高校の先生や両親、あるいは塾の先生の言うことをただそのまま受け身で聞くのではなく、自分の頭で一から考えてことだ。。あなたが一生本当にやりたい仕事は何かを自分の気持ちと向き合い真剣に考えて欲しい。いま適当に決めるとあとで必ず後悔するときが来る。あなたの背負う米袋の中の米が尽きるとき、「あの時こうしとけばよかった。【人生はただ一度の知識を知恵にする、ただ一度の時間芸術】なんだから。

なぜあの時に行動しなかったのか?」と、後悔したいか?米国で死にゆく人にアンケートを取ったら大半の人が、こういう後悔の念を述べたと記録がある。墓石に刻む言葉を考えこれからの人生の今を生きるとは、人生の設計図を若い時代に設計図を作るという事になる。建築の設計図を英語でブループリントという。これは建築の設計図は大きな紙なので、以前は青図面といいそれをコピーすると青色の紙の設計図になったことからそう言われている。

若い時代に自分の一度の人生をどう生きるかを自分自身で決める事はとても大事な事だと私は感じます。

祖母が生きてきた激動の明治、大正、昭和時代のおおきな出来事はやはり戦争であり、日清、日露、第一次世界大戦、その戦後恐慌、関東大震災、世界恐慌、日中戦争、太平洋戦争があり、祖母は太平洋戦争で一番大事な長男を戦死で失いました。大家族の稼ぎ手は父親や長男にかかっていてその大事な宝物を突然、政府に戦争に招集され一番弱い一般の母親や子供達に精神的にも肉体的にも犠牲を強いたからでしょう。自分の努力ではどうしようもない大きな時代の流れも祖母の時代には数多くの国難がありました。そういう先人達の苦難を経て現在の貴重な平和があるのを、我々は忘れてはならないからです。




➡ 早稲田建築AO/サイトアドレス https://kenchiku-ao1.xsrv.jp






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