早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密


国内外美大デザイン受験指導32年約1000名累計合格率89.9%
/早稲田建築AO他10年指導コーチング

”建築入試/鉛筆デッサン・ドローイングの遠近法と陰影表現”

2019-01-28 10:37:33 | 早稲田建築AO受験マスタ−コーチの秘密
ドローイングのヒントーその1

1あなたは早稲田建築科にドローイング(英語・デッサン/仏語)という実技試験が行われるのを知っていますか?

2. あなたはふだん飲んでいる、飲み物の缶や瓶、あるいは自分専用のポットを正しく描けますか?

3. あなたは自分の部屋の机、本棚、天井、窓、ベッド、机、イス、壁、天井、照明器具、ドアなどを正  
  確に描けますか?

4. あなたは自分の住む家を正しく描けますか?(マンションの場合は全体)

以上の質問にきちんと答えて、一度実際にスケッチブックなどに鉛筆で描いてみましょう。


▶ これらのことを正しく解決するための原理を今日は学んでみましょう。

5 私達が生きている世界は三次元空間ですが、建築AOや一般入試に出題されるデッサン・ドローイングはあなたが出題問題に対して文章と絵(鉛筆デッサン)描かねばなりません。解答用紙は紙ですね、それは平らな奥行きのない2次元の世界です。そうするとある原理を知らないと、奥行きのある空間を正しく表現ができません。

6. 今日は日常で観察ができます。電車に乗り運転席の後ろの窓ガラスのところに立つと、直線のところを走るときに、線路の先を見てください。だんだんと遠くに行くに従い狭くなり最後に一つの点に消えて行きます。これは消失点といいますが意識して確認できたら、少ししゃがんでください。

そうするとその点も下がります、つまり自分の目の位置が下がるとその点も下がりました。これが全ての遠近法の基礎原理であり、目の高さは地平線・水平線です(海に行くと海面は自分の目の高さなのが分かります)。先ほどの消失点はその水平線上のある一点に必ず消えていくという原理があります。

この電車の場合は屋外ですが、上記の自分の部屋の内部空間の場合も同じ原理で描くことができます。

▼ この写真はその消失点が一つある場合は、1点透視遠近法図法(1点透視図)の実際の例です。
私が撮影しました。




■「建築科鉛筆デッサン/ドローイングの技法の注意点」

1. 早稲田の入試の鉛筆ドローイングは以前にも何度も伝えていますが、
美大入試と異なり画面サイズはA3で画用紙ではなくケント紙です
ので、普段からケント紙で練習しておくこと。

2. 鉛筆の調子の幅は硬い鉛筆である、薄い調子のH(Hard)から
濃い鉛筆で柔らかいBまでを、3H程度から6Bぐらい最低そろえましょう。

時々、シャープペンシルを使う人がいますが、やめておいた方が良いですね、
筆圧との加減がデッサンなどの場合はうまく調整できません。
本体と鉛筆の芯との間の空胴があるのが原因です。1本の鉛筆でも強い調子から
弱いデリケートな調子が必要なデッサンでは筆圧を自由に調整できる鉛筆が
ベストです。

メーカーは三菱のUni、トンボのMono,ステッドラー(ドイツ)などがあるので
自分の好みの色味のメーカーを選ぶと良いでしょう。

美大入試だと9Hから9Bをそろえて、もっと濃いEE,EBや油絵とか絵画系だと
チャコールペンシルなど使用することもあります。

3. 鉛筆削りは試験時間が短いので、鉛筆削り使用もやむを得ませんが
できれば自分でカッターで削り、削りカスを入れる小さな箱や紙やすり(細目、中目)も
あると真の先端を針のようにする時に便利です。直定規は持参できないと思いますので、
要項を必ず確認してしてください。消しゴムもプラスチック消しゴムの他に、練り消しゴム
を持参しましょう。

4. 鉛筆で影や材質感の濃淡を描くときには、鉛筆の線を重ねて暗い調子をつくる「ハッチング」と
鉛筆をねかせ腹をつかい塗るような塗り調子の場合は、全く異なる画面になるので普段から何度も
練習してどちらが画面のメリハリや、汚れないかを必ず試してください。特にケント紙は紙の表面が
なめらかなので熱中して描いていると、必ず手の甲が画面に触れてこするようになり手の甲が鉛筆で
真っ黒になり、画面がこすれて汚い画面になるので、注意して1枚問題用紙等を挟んで描くか
画面から離して描く練習をしておくと良いでしょう。


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