
上中央と下中央はベーム盤から。 上中央はカラヤン盤ジャケ。 右は映画「魔笛」。
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先ず のっけから百科事典からの引用をお読み下さい。
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この「魔笛 Die Zauberflöte / The Magic Flute」は、当時オペラで主流だったイタリア語でなくドイツ語で台本が書かれました。 秘密結社フリーメイソンの精神を内包しているなど、特異な作品です。
台本は興業主・俳優・歌手のシカネーダー Schikaneder が自分の一座のために書き、モーツァルトが1791年に作曲したジングシュピール (歌芝居) で、モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラである。 1791年 ウィーンの郊外ヴィーデン劇場で初演され、大好評を博した。
物語は王子によるお姫様の救出劇として始まったものが、途中で善玉と悪玉が入れ替わるという奇妙な捻りがあることが指摘されている。 フリーメイソン Freemasonry のさまざまなシンボルや教義に基づく歌詞や設定が用いられていることも特徴で、とりわけ各所に「3」を象徴的に使っているのが目立つ (Wikipedia)。
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昔からの決定盤は、ベーム指揮ベルリン・フィル ヴンダーリヒ (王子タミーノ) イヴリン・リア (夜の女王の娘パミーナ) ディースカウ (鳥刺しパパゲーノ) クラス (ザラストロ) ピーターズ(夜の女王) ホッター (弁者) キングとタルヴェラ(二人の武者) と、当時の一線級が出演した録音が有名ですね (60年 DG ゼルナー演出)。
パパゲーノの歌う「私は鳥刺し Der Vogelfänger bin ich ja 」「娘か可愛い女房が一人 Ein Mädchen oder Weibchen wünscht Papageno sich! 」や、タミーノのアリア「なんと美しい絵姿 Dies Bildnis ist bezaubernd schoen 」、夜の女王の超絶技巧アリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen 」が素晴しいですね。 あのディースカウが、パパゲーノの歌を楽しそうに歌っているのが印象的です。
20年後にカラヤンが、ベルリン・フィルを振って「魔笛」を世に出しましたが、この DG 最初のデジタル録音は成功しなかったらしいです … 演奏内容は別ですが、未聴です。
また スウェーデンの映画監督のベルイマンが作った、スウェーデン語の映画「魔笛」(74年) は面白かったですね。 若い時のホーカン・ハーゲゴール Håkan Hagegård がパパゲーノ役で出演していました。 彼はその後 様々なバリトンで活躍しています。
ところで、秘密結社フリーメイソンについては殆ど知らない人が多いと思い、調べた結果を次のブログに書きます。
今日はここまでです。