シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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中国のピアノ王子は消え去る運命に?

2021年10月24日 | 音楽界よもやま話
ユンディ・リの画像。 中央の発売された CD は廃盤の運命でしょう。
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まだ39歳と若い中国人の人気ピアニストが北京公安局に拘束されました。
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『“ピアノ王子” ユンディ・リが買春容疑で拘束、ショパン・コンクールと同日に「皮肉すぎる」と驚きも』(10月22日 Record China ※1) __ 不祥事が明るみに出たのは、くしくも 第18回ショパン国際ピアノコンクールの結果発表と同日だった。
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ショパン・コンクール優勝後 成功街道を爆進 (?) していましたが、それに相応しくない行動も幾つか記事になっていました __

『来韓公演での態度が問題に … ミス連発&サイン会ドタキャンで批判を受けた有名ピアニスト』( 2015年11月2日 Kstyle ※2) __ 追加2へ

『ユンディ・リに批判の声、人気俳優の結婚式で「ショパン・コンクール」欠席―中国』( 2015年10月16日 Record China ※3) __ 人気俳優の結婚式に出席するため、審査員を務める「第17回ショパン国際ピアノ・コンクール」を3日間にわたって欠席したピアニストのユンディ・リに対し、「恥さらしな行為」と批判の声が高まっている。
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18歳で ピアノ・コンクールの筆頭に挙げられるショパン・コンクールで優勝したとなると、その後の人生が変わってしまうと想像します。

昨日までピアノ科の生徒だったタダの人が、コンクール優勝後は一流のピアニストとして扱われ、CD 会社や音楽事務所が (揉み手をして?) 出演を頼みに来るのです。 よほど自分を律する覚悟がないと 舞い上がってしまうのではないでしょうか。

特に小さい頃から練習漬けの日々をおくり、友だち付き合いを制限しても 鍛錬に明け暮れる生活が続くと、どんな人間になるでしょうか。 音楽大学に入学するピアノやヴァイオリン専攻の学生は特に一般常識に疎い傾向があると、元音大生・現役のヴァイオリニストが YouTube で語っていました (下記ブログ『そうだったのか __ クラシック界の真実』ご参照)。

キャリアを築き上げるには長い年月が掛かりますが、一瞬の不祥事でそれを無くしてしまう事も __ クラシック系の演奏家には 華麗な経歴に加え “身綺麗さ” が一般大衆から求められます。 過去にもチャイコフスキー・コンクール優勝者で ウン千万の脱税が摘発された女流ヴァイオリニストや、また セクハラが発覚した有名指揮者や有名テノール歌手がいました。 クラシック演奏家も専門以外は “タダの人” です。

ユンディ・リは2015年に 演奏会でミスを連発したり、審査員欠席とプロらしからぬ行動が記事となってしまいました。 そして今回の不祥事です。 CD 発売や今後の国際的な活躍はもはや難しいでしょう。

韓国での演奏会で発生したミスについて 中国国内からも批判の声が上がっていました __「最近のユンディ・リはイベントやバラエティー番組に積極的に出演しており、”タレント化” が顕著になっている。 リを育てた音楽家も『まずは人としてきちんとすることが何より大切。 それからアーティストとしての立場をわきまえ、最後にピアニストであるべきだ』と苦言を呈した」(2015年11月4日  Record China ※4) __ 恩師の苦言は伝わらなかったようですね。

私は彼の CD は保有せず、聴いた事もありませんので、演奏についてのコメントはしませんが、以下の記事で想像はできます __「優勝後 彼はドイツのハノーバー音楽学院に留学、卒業時の演奏会を聴きに行った知人の音大生の評価は『18歳の時のほうがよかった』です」(10月23日 JB Press)

今日はここまでです。


ウィキペディアから __ ユンディ・リ (1982~) は、2000年 ワルシャワで開かれた第14回ショパン国際ピアノコンクールで、15年ぶりに第1位での優勝を果たし、注目を浴びる。 ショパン・コンクールでの優勝は中国人では初であった。 ショパン・コンクール優勝後も、ドイツで研鑽を積む。 ハノーファー音楽大学でアリエ・ヴァルディに師事した後、現在は香港の市民権を得て同地に在住。

追加2__ 2000年10月にポーランド・ワルシャワで開催された第14回ショパン国際ピアノコンクールにて、最年少で優勝した中国人ピアニストであるユンディ・リの来韓公演で、誠意のない態度が物議を醸した。 30日 ユンディ・リはオーストラリアのシドニー交響楽団との来韓公演の共演で、交響楽団がカバーできないほどのミスを連発し、演奏が中断する事態が起きた。

この日 ユンディ・リはソウル芸術の殿堂のコンサートホールで開かれたシドニー交響楽団の来韓公演1部で、ショパンピアノ協奏曲第1番の演奏で第1楽章から音符を間違えた。 その後も中盤で完全に間違え、指揮者デイヴィッド・ロバートソンが演奏を中断した。 そのため舞台と客席には約10秒間の静寂が流れた。

今回の来韓公演を企画した公演企画会社であるセナは、「最初に2節を間違えた時に『これは駄目だ』と思ったが、その後も続けて間違え、交響楽団がカバーできない程だった」とし、「弾かなければならない部分を弾かず、後には完全に違う部分を弾いていた」と明かした。

これに関係者は「これは国際的な名声を持っている人がやることではない」と説明した。 特に ユンディ・リは指揮者が演奏を中断すると、まるで指揮者にミスがあるようなジェスチャーをしたと伝えた。 さらに 演奏後、ユンディ・リは控え室に退場し、体の調子が悪いことを理由に予定されていたファンサイン会もキャンセルし、ホテルに帰ったことが知らされた。

これに一部の観客たちは謝罪や説明がなかったユンディ・リの誠意のない態度に怒りを噴出し、払い戻しを要求する人もいた。 企画会社の関係者は「演奏が終わった後、アシスタントを通じて『体調が悪いので帰る』というコメントだけを残し、帰ってしまった。 演奏を台無しにしたことよりも、その後の彼の態度とプロらしくない対応が問題になった」と伝えた。

セナ企画会社はユンディ・リの所属事務所であり、世界的なクラシック音楽界の多数のアーティストを抱えるマネジメント会社 ASKONAS HOLT に今回の状況を知らせ、払い戻しを要請するなど、後続措置による被害補償を要求したことが知らされた。

2000年 ショパン国際ピアノコンクールにて最年少の18歳で優勝したユンディ・リは、“ショパンのスペシャリスト” と呼ばれ、中国を代表する若手ピアニストとして有名だ。 ユンディ・リのソウル公演の後、SNS でも観客たちから不満の声が相次いでいる。

以上

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