シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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ダイエーとは何だったのか (2) バブル崩壊

2006年10月03日 | 経済あーだこーだ
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ffortune.net から__ダイエーが80年代まで次々と店舗を増やしていくことができたのは、各地で店舗用の土地を買って そこにスーパーを作れば、土地の値段が上がり その不動産資産を担保にして お金を借りられて、次の店舗開拓の資金に出来たからです。

ところが90年代のバブル崩壊により 土地の値段が下がり始めると、この方程式が使えなくなると同時に、資産価値が目減りしてダイエーはやがて帳簿上の債務超過に陥ることになります。

中内氏は、80年頃「借りれるお金が自分のお金」という名言 (迷言? シャンテサラ) を述べています。 お金は所有しているかどうかは関係ない。 その人が動かすことのできるお金こそが、その人のお金なのだという哲学です。

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この感覚はいかがなものでしょうか? お金を借りるのも動かすのも才能のうちと思いますが、いつかは返済するお金です。 多くの人から集めたお金を一時的に借りているだけの筈です。 成功が続くと、誰でも感覚がマヒしがちです。 辛口でもいってくれる助言者が回りにいなかったようですね。
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ダイエーには銀行が幾らでもお金を貸してくれたので、80年代半ば頃には ダイエーが抱える借金は数兆円に及び、毎日の利払いが数億円という凄まじい状況になっていました。

中身は儲かっていた以前と殆ど変わらないのに、バブル崩壊により 資産の評価額が急落したことで、数字上の財務体質が急速に悪化します。 そしてこの頃から、一部の消費者の中から「ダイエーの商品は品質が悪い癖に高い」という批判が出るようになります (ffortune.net)。

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私も70年代はよくダイエーで買い物をしましたが、 80年代以降は少し高くても品質のいい他のスーパーにいくようになりました。 逆にいうと、値段は変わらないのにダイエーで売られている商品は品質が落ちましたね。 また 台車が付けた跡など汚れのとれない状態でのフロアなど 店舗が古いままだと、売られている商品も見劣りするものです。

ダイエーは中央集権体制で、本部が全てを取り決め 仕入れを一括管理、一旦本部が管理する倉庫に商品を集め、各店舗に配送するシステムでした。 これが効率化に繋がったのも事実でしょうが、それに不向きな商品もあり 配送費と売り場に到着するまでの納品時間がいたずらに増えていたのも否定できません。 

ダイエーとは何だったのか (3) に続く。


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