シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

違和感を覚える演奏・歌も?

2020年12月23日 | 歌も様々あります
上はエルスナーの歌う『冬の旅』ジャケと解説書裏表紙から。 下左は EDITA GRUBEROVA Frühlingsstimmenwalzer Tokyo 28X18 (28 October 2018, her final concert in Japan) から。 下右は Patricia JANEČKOVÁ: “Frühlingsstimmen” から。
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慣れ親しんだ曲・演奏家とは全く違う 別の演奏家のを聴いて 違和感を感じたことはないでしょうか?

最近 聴いた曲ですが __ シューベルトの『冬の旅』と J. シュトラウスの『春の声』です。『冬の旅』は通常 伴奏がピアノだけですが、私が聴いたのはピアノの代わりに 編曲による 弦楽四重奏団が伴奏した CD 盤です。
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エルスナー Christian Elsner (Tenor) & ヘンシェル四重奏団 Henschel Quartet : Winterreise arranged for Tenor & String Quartet by Jens  Josef (バイエルン放送 第2スタジオ 2001年録音 独 cpo 盤)
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ヴァイオリン2+ヴィオラ1+チェロ1の意欲的な構成です。 どちらかというと繊細な音色が聴けるのですが、打鍵の大きな音が出るピアノとは違って心なしか弱々しい印象を受けました。 この CD を聴くのは2度目ですが、3度目は暫く先になりそうです。

そういえば オケ伴奏による『冬の旅』CD も保有していますが、これも何度も聴きたくなるものではありませんでした __ ツェンダー編曲 ブロホヴィッツ (テノール)、ツェンダー指揮、アンサンブル・モデルン演奏 (1994年録音 RCA)。

しかし “拾う神様” もいるもので __「ピアノ・パートを小編成オケのためにアレンジしただけではない。 原曲の一部分を拡張したり、打楽器を含む様々な楽器を思いもよらぬ方法で組み合わせ … ブロホヴィッツとアンサンブル・モデルンの演奏も芸達者にして、完璧」(鈴木淳史『名作コンシェルジュ』 日経新聞 2020年3月8日)

本家本元の作曲者 シューベルトによるピアノ伴奏版を超えるか、並ぶものはないようですね。 この曲は不思議な歌曲集で、明るい曲は少なく、最後は寒々しさを覚える「辻音楽士」で終わります。 (ミュラーの詩の内容も一貫したものではないのですが) ドイツ・リートの最高傑作といわれていますね。
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もう1曲の『春の声』は、有名なコロトゥーラ・ソプラノのエディタ・グルベローヴァのファイナルコンサートからの YouTube 録画ビデオです。 これを鑑賞して この曲は “若いソプラノが歌う曲だな” という思いを強くしました (本人は1946年生まれで 歌った当時はウン歳ですから、逆に よく声が出るものだと感心しますけど …)。

録音にも依るのでしょうが、声量が無くなっているせいか、声を十分に聴き取れません。 この曲の YouTube ビデオなら、冒頭写真のパトリツィア・ヤネチコーヴァ Patricia JANEČKOVÁ か、キャスリーン・バトル Kathleen Battle のを鑑賞したいものだと思いました。

曲は冒頭から若さが弾けるというか 溢れるような曲調で、いかにも “これを歌っている私はこんなに若いのよ、さぁ みんな見てちょうだい” と聴衆に向けて伝えているものを感じます。 だからか この曲は若いコロトゥーラ (速いフレーズの中に装飾を施し 華やかにしている音節)・ソプラノが歌うとピッタリです。 このワルツ曲も『美しき青きドナウ』と並んで 人気は永遠でしょう。

今日はここまでです。

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