シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

その時々の録音と再生装置が合う?

2023年01月30日 | オーディオの今は
上左右は カラヤン VPO (1959) の『不滅のウィーン Unsterblisches Wien』(提携先の RCA 盤)、カラヤン BPO (DG 80) の『美しき青きドナウ』。 中央は黒髪のカラヤン (54年来日時?)。 下左・中央はバーンスタイン VPO (DECCA 66) の『大地の歌』LP、右は同じ音源の保有 CD。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
J. シュトラウスの『ウィンナ・ワルツ集』CD をカラヤン VPO とカラヤン BPO とで続けて聴きました。

VPO 盤は59年の、BPO 盤は80年の録音です。 VPO 盤は英デッカ (ロンドン) 録音で、当時 好録音といわれていましたが、やはり アナログの磁気テープ録音ですから若干の歪みが聴こえます。 BPO 盤はデジタル録音で歪みは全く感じません。

別の感覚を、66年にバーンスタイン VPO が録音した『大地の歌』LP でも感じました。 LP 発売当時 輸入 LP を聴いて感激したのですが、CD はなぜか がっかりしました。

これらから 以下のような感想を抱きました __「60年代はアナログ全盛期で、アナログの磁気テープ録音とその LP、再生装置がほどよく適合して、リスナーには録音歪みも再生装置の歪みに隠れて聴こえず、良好の音質に聴こえた (或いは 歪みを再生できなかった?)。

しかし 60年代のアナログ録音を、ADC (アナログ・デジタル変換機) を使ってデジタルデータに置き換えて (歪みまでデジタルデータに含まれ)、更に60年代にはなかった高品質の再生装置で聴くと、歪みまで忠実に再生されて聴こえてしまう。

従って 歪みまで忠実に再生する現代の高品質装置で聴くよりは、60年代の録音は60年代の (低品質?) 装置で聴くのが最適なのではないか?」というものです。

古い録音でも新録音でも 全てを最新装置で聴くのがベストではないのかも知れません。 けれど 60年代の装置をそのまま維持している人がどれほどいるかと想像すると、殆どいないだろうし、最新装置を60年代風にするのも難しいと思います。 中々難しいですね。
………………………………………………
また 私自身の耳の聴覚そのものは、若い頃に比べて当然 劣化しているのですが、音楽を長年聴き込んできたので、いい音質かどうかを聴き分ける能力は高くなっているようです。

なんとも皮肉なものですね。 若い頃は聴覚能力は高かったが、聴き分ける能力は低かった。 歳をとって聴覚能力は劣化したが、逆に聴き分ける能力は高くなっているとは。

それも 人間である以上 仕方ないのかも知れません。 ベルリン・フィルで長年コンマスを勤めた日本人ヴァイオリン奏者も同じような事をいってました __ 年齢と共に演奏技術は高まっていくが、肉体的な能力は逆に落ちてくる、と。

これが „人間の老い“ というものかも。

今日はここまでです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。