シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

米国レーベルものは録音品質には難アリ?

2023年03月29日 | オーディオの今は
左から 小澤 CSO の『運命・未完成』の日本発売オリジナル LP ジャケ、(米オリジナル?) CD ジャケ、『春祭』(米オリジナル) LP ジャケ?
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小澤 シカゴ響 (CSO) による『運命・未完成』(’68 RCA) を CD で聴きました。 小澤の米デビュー録音の1つですね。 ところが 注意して聴き込んでいると、音の粒がごくほんの少しブツブツ途切れているというか、ジャリジャリしているというか、滑らかな再生音には聴こえない箇所があり、少しガッカリしました。

同年録音の小澤 CSO による『春祭』CD は、ブツブツ感はありませんでしたが、やや年代を感じさせました。 驚いたのはティンパニ奏者の後半部分のテクニックが素晴らしく、聴き物です。 これは Mac を使って音の波形処理 (?) をした編集版です。  小澤征爾は1964年から5年間にわたってラヴィニア音楽祭の音楽監督を務めましたから、CSO との録音はその成功の証しともいえますね。
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ウィキペディアから __ 1964年シカゴ響 (当時の指揮者はジャン・マルティノン) によるラヴィニア音楽祭の指揮者 (G. プレートル) が急病により辞退。 急遽 ニューヨークにいた小澤が開催数日前に招聘され音楽監督として音楽祭を成功に収め、小澤の名声は全米に知れ渡る。 シカゴ響とは RCA レーベル、EMI レーベルに複数の録音を残した。 日本人指揮者が海外の一流オーケストラを指揮して海外の一流レコード会社からクラシック音楽録音を海外市場向けに複数発売したことは画期的な出来事であった。
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最近聴いた ジョージ・セル指揮クリーヴランド管のベートーヴェン交響曲全集 (’57~’64 CBS・EPIC) で感じたのと同じような印象です。 使用スピーカーが、以前 SP ユニットのコーン紙のエッジを交換した TANNOY ARDEN なので、まだエージングが済んでないのかと心配になったほどです。

でも 同じ60年代の録音ものの中から DG 盤のカラヤン BPO による『未完成』(’65) を聴いたら、そんな事はなく、良好な再生音でした。
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これらから、どうやら米 RCA や米 CBS による録音は欧州レーベルによる録音に比べ、やや低品質というか ガサツなものではないかという感慨を持つに至りました。 もちろん 全ての米 RCA や米 CBS 録音が低品質という事ではなく、たまたま そうしたものに連続して当たったのかも知れません。 また 他の事をしながら、流して聴いていたら まず判りません。

„米国品質“ というものがあります (私が勝手に付けたのですが)。 遠目に見ると えらい立派で、高級そうに感じられる米国ホテルの建物の外観ですが、近くに寄ってよく見ると、それほど高級感を感じず やや低品質というか ガサツなものに思えるのです。

日本の建物だったら 遠目に見て、それほど高級感は感じないが、近くに寄ってよく見ると、細かい所まで緻密に仕上げて、よくもこんなに綺麗に造ったもんだと感心させますよね。

でも そうした品質が世界に受け入れられているのだと推理します。 ほどほどの品質とほどほとのコストならば、それで良しとした米国製 DRAM が世界に売れ、極端なまでに不良品を排除した日本製 DRAM が売れなかったのは事実ですからね (90年代の話しです)。
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話しを戻すと 私のように音質にこだわるファンはごくごく少数で、殆どのファンは音質などは気にしない。 だから英国 EMI の (ヒドイ品質の) ビートルズの LP があんなに世界中で売れたのかも知れません。

学生時代 ビートルズの LP を保有しているオーディオ・クラブの友人にそういうと、「そうだな」と否定せず笑って聞いていましたが、本人は面白いとは思っていなかったのかも … でも 彼は大人の対応でした。 彼自身もオーディオ・マニアで凝り性でした。 数年前に保有 LP を CD 化したクラシック盤を2枚送ってきたほどです。

今日はここまでです。



追加です。 左はドヴォルザーク 交響曲第7番 (1981年)、9番『新世界より』(1984年) レヴァイン&シカゴ交響楽団 (RCA)。 右はドレスデン・シュターツかペレとの8番・9番 (DG)。
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期待して聴いたレヴァイン CSO のドヴォ7・9ですが、演奏・録音とも満足するものではありませんでした。 24ビット96kHz の K2 カッティング・リマスターとありましたが … 未聴の DG 盤をいつか聴いてみたいものです。 これも米国品質?
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【訃報】ジェイムズ・レヴァイン。栄光と没落 (2021年3月18日) __ アメリカ屈指の指揮者レヴァインが3月9日に亡くなったそうです。 死因は明らかにされていません。 享年77歳。 NY メトロポリタン歌劇場の監督として1971年より何十年にもわたり牽引したレヴァインの晩年は、残念ながら「栄光に包まれた」とはいい難いものでした。 文字通り、老いたライオンが群れから追われるがごとく、に近い感じだったのではないかなと。

長く病気に苦しみ、腕は震え、口さがない団員からは「棒がわからない」と文句をいわれ、そしてとどめはセクハラ (=少年愛) の告発 __ https://mcsya.org/obituary-james-levine/ からの抜粋
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今日はここまでです。

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