
上左から『ハリ・ヤーノシュ』ほかハンガリーものの小品集、中央は地方色がよく出た再発ジャケ。 右は『オケ・コン』・舞踏組曲ほか。 下左から『青髭』CD、中央と右はオリジナル LP 盤で ジャケ・デザインは LP の方が味がありますね。
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ドラティ指揮の手持ち CD を見てみたら、結構と保有していました。 最も古いのが50年代ですが 全てステレオ録音でざっと20枚もありました。 意外です。 下記リストでレコード会社を明記してないのは、全て米マーキュリー盤です。
まず お国もののハンガリーの作曲家では __ コダーイ『ハリ・ヤーノシュ』組曲・バルトーク『ハンガリーのスケッチ』『ルーマニア民族舞曲』(‘56年 フィルハーモニア・フンガリカ)、バルトーク『舞踏組曲・2つの肖像・ミクロコスモスから2曲』・コダーイ『マロシェク舞曲・ガランタ舞曲』(‘58年 同)、エネスコ『ルーマニア狂詩曲』・リスト『ハンガリー狂詩曲1~6番』(’60~’63年 LSO)、バルトーク『青髭公の城』(‘62年 LSO)、『オケ・コン』(‘62年 LSO) __ 聴き物は『ハリ・ヤーノシュ』『オケ・コン』あたりで、『青髭』はあまりピンときません。 エネスコはルーマニア人です。

上左から『春祭』(’59)、『展覧会の絵』LP、『ブラームス交響曲全集。 下左から『春祭』(’80)、『ペトルーシュカ』(’81) LP、『ヴォツェック』『ルル』LP。
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ストラヴィンスキーも得意らしく、2回も録音しています __『春祭』『ペトルーシュカ』(‘59年 LSO)、『展覧会の絵』(‘59年 ミネアポリス響)、ブラームス交響曲全集 (’59~’63年 LSO・ミネアポリス響)、『ガイーヌ』バレー曲 (‘60年 LSO)、ベルク『ヴォツェック』から3曲・『ルル』組曲 (‘61年 LSO)。 59年の『春祭』は流石に鮮度が落ちています。 当時は優秀録音だったのでしょうが。
ブルックナーやマーラーはないですね。 マーキュリー社も企画しなかったようですから、他の指揮者でも見当たりません。 オペラも抜粋しかないですから、CBS・RCA も同様で 米国人はあまり興味を示さなかったのでしょう。
マーキュリー社でこれだけ登場した指揮者はドラティじゃないかと感じてきました。 という事は、社のプロデューサーと相性も良くて、そこそこ売れたと想像します。 売れない指揮者を起用し続けるはずはありませんからね。
続く